女性のがん保険ランキング2019〜FPが教える20代・30代年代別おすすめ女性がん保険
がん保険にはさまざまな種類がありますが、女性は「女性特有の病気」に備えたプランを検討する必要があります。
その理由は、男性に比べ、女性の方が比較的若いうちのがんリスクが高いこと、また女性ホルモンの乱れからくる婦人科疾患の可能性が多いこと。
最近では子宮がんや乳がんになった芸能人のニュースなどで、少し不安を覚えている人も多いのではないでしょうか。
女性向けのがん保険には、掛け捨ての商品、積立できる商品、またがんが治ったあとの外見ケアに役立つ商品など、たくさんの特徴があります。
「どれがいいのか分からない!」となるかも知れませんが、支払える保険料、保険期間、そしてどのような保障が自分には必要かを棚卸して、「これいいかも」と思える商品を見つけてみまししょう。
目次
女性におすすめがん保険10選【掛け捨て・積立】
がん保険にはさまざまな種類があるため、どれを選んでいいか迷ってしまいますね。
しかし「女性」という切り口で考えていくと、意外と取捨選択がしやすくなります。
まず、がん保険には「保険料が掛け捨てのもの」と、「何らかの形で積立できるもの」があります。
両者のメリット・デメリットもさまざまですが、せっかくがん保険に入るなら、貯蓄機能があった方がいい…と考える女性が多いのも事実です。
ここからは、女性に人気の医療保険・がん保険を、360°の角度から眺め、おすすめポイントと注意すべき点を分かりやすくまとめていきます。
生きるためのがん保険レディースDays1|アフラック
がん保険といえばアフラック。
知名度も高く、安心できるというメリットがあります。
「生きるためのがん保険」には数対応ありますが、女性のがんに特化したプランが「レディースDays」。
特徴としては、がん診断給付金(一時金)だけではなく、入院・手術・通院などのさまざまなシーンで役に立つ保障が、まんべんなくセットされていることでしょう。
そのため、「よく分からないけれど、あらゆるリスクに備えておきたい」という方には向いています。
10年満期(自動更新)で、「乳房再建給付金」や「女性特定ケア給付金」が付帯しており、がんが治ったあとも女性らしく生きられるようなサポートが充実しています。
注意点としては、「抗がん剤治療給付金」に上限額があること。
しかし、最高で600万円までカバーされていますから、そうそう大きなデメリットではなさそうです。
加入年齢は15歳から。定額タイプは70歳まで加入できます。
ちなみにこの保険では「65歳払済タイプ」「60歳半額タイプ」など、支払い方法にさまざまな選択肢があります。
加入検討時は、ショップやコールセンターで納得がいくまで聞いてみましょう。
アクサダイレクトのがん保険女性プラン|アクサダイレクト
がんにならなかった場合、3年ごとに最大10万円のボーナスがもらえるがん保険です。
もちろん、がんになってしまったときの保障も手厚くカバー。はじめて女性特有のがんと診断されたときは、一時金として最高200万円を受け取れます。
加入年齢は20歳から69歳。
保険期間は終身、シンプルな保障内容なので、自分でオプションを決めたいという人にはおすすめです。
ただし、がんにならなかったときに受け取れる「がん無事故給付金」も、決してプレゼントではなく、自分の支払った保険料から積立られていることを忘れずに。
あくまで「がんにかからず健康だったら、給付金を支払わずに済んだので、少しだけお返しします」という性質のものです。
がん治療遅延保険NEO|東京海上日動あんしん生命
大きな特徴はありませんが、シンプルで基本的な保障が揃っているがん保険です。
無配当・解約返戻金がない商品のため、完全に掛け捨てとなっています。
まず、はじめてがんを診断確定されたら100万の一時金を受け取ることができます。
入院前後の通院給付金も、1回の入院で45日まで保障されており、がんになったときだけではなく、通院治療が長引いたときのことも考えられて設計されています。
保険期間は終身、「先進医療特約」と「抗がん剤治療特約」は10年更新で、90歳まで更新が可能です。
加入年齢は0歳〜75歳と幅広く、若いうちに加入しておくことで、割安な保険料のまま、一生涯のがん保障をキープすることができそうです。
医師が考えた女性のためのミニがん保険980
月額980円で加入できる、プチがん保険です。
聞きなれない商品ですが、「医師が考えた少額短期保険株式会社」が販売している商品で、れっきとした保険商品です。
この保険では「乳房・子宮・卵巣以外のがん」と診断されたら、50万円が支払われますが、もし「「乳房・子宮・卵巣のがん」の場合は、80万円の一時金を受け取れるなど、女性特有のがんに特化して手厚い保障が受けられるのが特徴です。
また、がん保険には珍しく、がんでの死亡保障もついています。
注意点は、年齢の高い女性にはメリットがほとんどないこと。
給付金は50歳程度を境目に、金額が下がっていきますし、死亡保障も、20〜24歳で300万円、40〜44歳で80万円が受け取れますが、45歳以上では10万円になってしまいます。
しかしこれは、割安な保険ということを考えると当たり前。
「980円」という金額は、がんにかかる可能性が高い世代を手厚く保障できる保険料ではないのです。
「とりあえず入っておきたい」という人や、他に医療保険に加入しているが、がんに特化した保険だけ検討している」という若い人には、向いているかも知れません。
メディカルKitNeo女性プラン|東京海上日動あんしん生命
厳密にいえば、がん保険ではありません。
しかし女性特有の病気を重点的に保障してくれる商品のため、がんだけではなく広くカバーしたい、という人にはおすすめです。
まず、乳がん・卵巣がん・子宮筋腫など、女性特有の病気にかかったら。
主契約の入院給付金に上乗せした金額が受け取れます。
女性に限らず、年齢を重ねたら必要になってくる「がん・心疾患・脳血管疾患」の三大疾病にも、給付金が上乗せされますから、「しっかりとした医療保障に、女性特有の病気の保障がプラスされたら嬉しい」と考えるなら、検討をしてみてください。
2000万円の先進医療特約がセットされているので、治療費が高額になったときも安心です。
フェミニーヌ|損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
入院有無や回数にかかわらず、3年ごとに15万円の生存給付金が受け取れるため、「がんには備えたい。でも掛け捨てはちょっと…」と考える女性に人気の商品です。
また、子宮がんなどの女性特有の病気だけではなく、「バセドウ病・甲状腺がん」など、女性にも多い病気やすべてのがん、そして一般的な病気やケガにまで、広い範囲の保障があるのが魅力的です。
がん保険ではないため、子宮筋腫や子宮外妊娠などでも手厚い保障が受けられます。
がんだけではなく、婦人科全般の病気に不安がある人にとっては、役に立つ商品かも知れません。
契約年齢は18歳〜60歳。
保険期間は15年です。
終身保障ではなく、90歳までの自動更新となります。
更新時には、続けるかもしくは保険の見直しをするかを考えなくてはなりません。
FlexS(フレキシィエス)女性専用タイプ|メットライフ生命
健康に過ごせば、5年ごとに健康祝い金が受け取れる終身タイプの医療保険です。
対象期間に継続10日以上の入院がなければ支給され、最長90歳まで何度でも受け取れます。
がんや女性特有の病気による入院で、基本の入院給付金に上乗せして「女性疾病入院給付金」が受け取れます。
がん保険ではなく医療保険なので、低血圧症や妊娠・出産時のトラブルなど、女性につきものの病気もカバー範囲。
日帰り入院でも給付金を受け取れます。
注意点は、入院・通院への保障は手厚いものの、がんになったときの一時金が欲しい場合は、追加プランが必要なこと。
「入院保障より一時金が必要」と考えている人には不向きといえます。
メディフィットA女性専用パック|メディケア生命
この商品には、「ライトレディプラン」「スマートレディプラン」「入院安心レディプラン」「がん安心レディプラン」の4種類のプランがあり、保障内容と保険料が異なります。
しかしどのプランに入っても、女性疾病入院特約が付加されており、基本の入院保障に5000円が上乗せされる仕組みです。
がんに対して不安があるなら、「がん安心レディプラン」がおすすめです。
抗がん剤治療特約や、がん診断時の一時金50万円がセットされており、がんの通院も5年間にわたって保障されています。
また「三大疾病保険料払込免除特約」も付加されており、がんになってしまった後は保険料の払い込みが不要になります。
契約年齢は20歳〜80歳。
がん保障が上乗せされた医療保険としてはコンパクトなので、気になったら4つのプランを見比べてみてください。
医療保険新CURELady |オリックス生命
手軽な女性向け医療保険として、割と名前が知られている商品です。
入院日額を10,000円コース・5,000円コースから選択しますが、どちらに加入しても、女性特有の病気・がんで入院したとき、5,000円の給付金が上乗せされます。
しかし保険料が手軽な分、がん診断一時金や、ガン通院特約などは、自分で選んでセットする必要があります。
そのため、自分自身で保険をプランニングしたい、必要な特約だけを選びたい…と考える人にはおすすめといえます。
保険期間は終身です。
割安な保険料で、一生涯の医療保障を…と考えるなら、候補に入れてみてください。
SBI損保のがん保険|SBI損保
ネット加入ができ、保険料が割安な商品です。
一番の特徴は、入院日数や通院日数に対して一定額の保険金が支払われるのではなく、実際にがん治療にかかった費用を、かかった分だけ補償してくれる、ということです。
この考え方は、損保の会社ならではですね。
抗がん剤治療による通院や、退院後の補助治療も実学で補償されます。
通院日数に制限はありませんが、保険期間5年ごとに1,000万円が限度となっており、長引く治療でも、「実質治療費ゼロ」が実現できそうです。
また、実費が後から戻ってくるといっても、がんになったときに手元に現金がなければ、契約者は困ってしまいます。
そのため、高額な治療費が医療機関に直接支払ってくれるサポートもあるので安心です。
注意点は、高額療養費制度などを利用した場合は、当然その金額は申請できないことです。
がん治療に100万円使った場合、自分で支払うには3割負担で30万円。
そこから高額療養費制度などで還付を受けたら、その分も差し引いて、給付金申請ができるという仕組みです。
少し変わったがん保険ですが、「1円でも無駄を出したくない」という性格の人には向いているかも知れません。
20代女性、独身・既婚別がん保険の選び方とシミュレーション
実は、20代の女性こそ、一番がん保険に「入るべき」って知っていましたか?
それは、女性特有の病気…子宮がんや子宮内膜症などは、20歳での罹患率が高いからです。
また、がん保険に入る前に、そのような病気が発覚してしまうと、保険への新規加入がしにくくなります。
若い女性は、出産も控えているため、医療費がかかりがちです。
経済的な不安なく妊娠・出産を迎えるためにも、20代だからこそ、がん保険を検討しましょう。
20代独身女性
年齢:25歳
加入商品:メディフィットA女性専用パック(メディケア生命)
月々の保険料:1,350円
終身保障なので、この保険料は一生涯変わりません。
いずれ、結婚するかも知れませんが、この金額なら無理なく続けられますし、女性特有の病気になっても安心です。
20代既婚女性
年齢:25歳
加入商品:生きるためのがん保険Days1 レディースプラン(アフラック)
月々の保険料:3,026円
がん診断給付金から、入院・通院・抗がん剤治療に至るまで、幅広くカバーされた保険です。
既婚女性は、病気になってしまうと家族への負担がかかります。
世帯としても、まだまだ貯蓄は少ないでしょう。
経済的負担を少しでも軽くするため、しっかりした保険が必要です。
30代女性、独身・既婚別がん保険の選び方とシミュレーション
忙しい30代は、独身・既婚問わず責任の生まれてくる年代。
自分が突然倒れたら、会社や家族にどのような影響が出るかを、しっかり考えてください。
30代独身女性
年齢:35歳
加入商品:がん治療遅延保険NEO(入院日額5,000円タイプ)
月々の保険料:3,124円
がんと診断されたら50万円の一時金が受け取れる商品です。
仕事を休まなくてはならないとき、独身だと、頼れる人も少ないでしょう。
そのため収入減や急な出費に備えることが必要です。
30代既婚女性
年齢:35歳
加入商品:フェミニーヌ
月々の保険料:8,423円
入院有無や回数にかかわらず、3年ごとに15万円の生存給付金が受け取れるため、ちょっとした積立も兼ねてみてはいかがでしょうか。
15万円は家族のために使うもよし、自分に使うもよし。
ちなみに上記保険料は「プラン1」です。
3年ごとの生存給付金が7万5千円の「プラン3」なら、月々の保険料は5,022円。
家計に無理のないように選んでください。
40代女性、独身・既婚別がん保険の選び方とシミュレーション
40代からは、がんにかかる確率がグッと上がってきます。
しかし、仕事に家庭に、忙しさに負けて自分の健康をおろそかにしがちな年代でもあるので、注意が必要です。
「まだ大丈夫」と思わず、がん保険について真剣に考える必要があるでしょう。
40代独身女性
年齢:45歳
加入商品:メディカルKitNeo女性プラン(東京海上日動あんしん生命)
月々の保険料:3,924円
入院・手術・女性疾病保障・乳房再建給付金…がんに関する保障が広い範囲でカバーされており、比較的保険料が安い商品を選びましょう。
もし同じ保障に50歳になって加入したら、月々の保険料は4,604円。
この年代から、毎年の保険料の上がり幅がグッと大きくなるため、1歳でも早く加入することをおすすめします。
40代既婚女性
年齢:45歳
加入商品:医療保険新CURELady(オリックス生命)
月々の保険料:2,315円
なにかとお金のかかる年代ですので、手軽な保険料で女性の病気に備えられる商品を選びましょう。
また、女性のがんだけではなく、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病が気になる年代でもあります。
そう考えると、がん保険単体ではなく、医療保険に加入する方がリスクヘッジになりそうです。
50代女性、独身・既婚別がん保険の選び方とシミュレーション
更年期障害など、改めて女性ホルモンのバランスに悩まされる年代です。
50代では、男女問わずがんの罹患率が上がるため、注意が必要です。
ここからは、自分が倒れた場合の家計や、貯蓄額とも相談しながら、がん保険を選んでいきましょう。
50代独身女性
年齢:55歳
加入商品:FlexS(フレキシィエス)女性専用タイプ(メットライフ生命)
月々の保険料:4,132円
入院日額5,000円の、シンプルコースFDプランです。
掛け捨てではなく、5年ごとに健康祝金が受け取れるので、健康維持のモチベーションにもつなげられそうです。
また50代独身は、セカンドキャリアを考える年代。
他に加入している保険商品や、貯蓄と相談し、納得がいくプランに入ることが大切です
50代既婚女性
年齢:55歳
加入商品:医療保険新CURELady(オリックス生命)
月々の保険料:3,049円
40代既婚女性と同じ理由で、医療保険新CURELady(オリックス生命)はいかがでしょうか。
この保険料はあくまで基本の保障のみです。
ここに、ご自身のリスクが高いと思われる部分の特約をセットしていきましょう。
たとえば、がんの一時金は必要か?がん以外の生活習慣病に不安はないか?などです。
また、専業主婦できた方は、健康診断を頻繁に受けていないと思いますので、加入条件などをしっかり確認する必要があります。
60代女性、独身・既婚別がん保険の選び方とシミュレーション
60代になると、独身・既婚問わず、リスクは同じになってきます。
また既婚の場合は、パートナーの健康状態や、老後資金とも相談が必要になってくるため、ケースバイケースです。
また、60代での保険加入は、保険料も高くなりがち。
そのため、新規でがん保険に加入するより、その保険料を自分で積み立てた方がよい可能性もあります。
たとえば月々の保険料が5,000円なら、年間6万円。
掛け捨ての保険に入るよりは、万が一のときの貯蓄にするという手もあります。
恐らく、他にも医療保険や生命保険に加入していることでしょうから、保障がだぶってしまうのも、もったいないですね。
60代では逆に「保険の棚卸」を進め、不要な保険は解約し、どうしても必要と思われる保障に絞って、検討をすることをおすすめします。
女性特有の病気に備えるがん保険は必要か
女性のがんが、男性に比べて比較的若いときから発症するのには、女性特有の身体の仕組みが関係しています。
女性がかかったがんでは、1位が乳がん、2位が大腸がんとなっています。
子宮がんは5位となっていますが、20代から増加傾向がみられており、若いからといって油断はできません。
がんに限らず、甲状腺に関する病気や、低血圧、妊娠出産…女性には、男性以上の病気リスクがあるといえます。
そのため、「がん」にこだわらず、女性特有の病気に備えられる保険は、「入っていてよかった!」と思える機会も多いでしょう。
女性向けのがん保険が必要な人
女性向けのがん保険が必要なのは、思春期の頃から、婦人科疾患の不安が多い人です
たとえば10代から生理不順で悩んでいる…というケースでは、女性ホルモンのバランスを崩しやすい体質の可能性も高く、その先には女性特有の病気が潜んでいる可能性は高いからです。
また、貯蓄が少なく、経済的に不安…という人も、加入しておきましょう。
女性特有の病気は、骨折のように単純ではありません。
そのため、入退院を繰り返したり、がんが再発してしまう…ということも、十分に考えられます。
そのとき、頼れるのは、十分な治療費です。
病気治療だけではなく、医療用ウイッグなどの美容代や、社会復帰にかかる費用もあるでしょう。
それらにビクビクしていると、治るものも治りません。
女性向けのがん保険が必要ない人
女性向けのがん保険が必要ないのは、貯蓄が十分にある、もしくはたくさんの医療保険に加入している人です。
2本、3本と医療保険に加入していれば、わざわざ「女性」に特化しなくても、入院や手術でそれなりの給付金を受け取ることができるでしょう。
三大疾病に強い医療保険では、すべてのがんがカバーされているため、どこのがんにかかっても大丈夫です。
また、がん家系ではなく、家族や親類には脳血管疾患や糖尿病の人が多い…という人は、女性特有、というところに縛られず、それ以外の病気にも備え必要があるでしょう。
まだまだある!女性におすすめのがん保険7選
女性におすすめのがん保険には、たくさんの種類があります。
先ほどはあげきれなかった商品を、一挙にご紹介しましょう。
県民共済のがん保険
県民共済(都民共済・府民共済)は、割安な保険料で人気です。
がん保険が単体で存在するわけではなく、基本のプランに「がん特約」や「三大疾病特約」をセットするスタイルになっています。
「がん診断共済金」では、がんと診断されたら50万円が受け取れます。
5年経過後の再発時にも受け取れるのはメリットですね。
「新がん1型特約」の共済金は年齢にかかわらず1,000円。
分かりやすいのですが、病気になりにくい若い世代にとっては割高ですし、逆に40代以上だと、割安になるなど、加入世代によって有利不利が分かれます。
注意点は、保障期間が65歳まで終わること。
60歳を過ぎると共済金も減額されます。
つまり、一番がんのリスクが増える時期に、保険が消滅するということですので、「がんの備えは県民共済のみ」ではなく、他の保険を補うために使いましょう。
なお、都道府県によってはがん特約を扱っていないところもあります。
加入を検討するときは注意してください。
JA共済のがん保険
JA共済には、0歳〜75歳まで加入できる「がん共済」があります。
共済期間は終身、がん入院から再発・長期治療時、先進医療までカバーされた、充実のがん保険です。
40歳時点での共済金は、女性で3,987円。
もっと安い保険料の商品があるのでは?と思うでしょうが、共済は割戻金があるため、まったくの掛け捨てではありません。
女性の病気ではなく、すべてのがんに特化した保険としてはバランスが良いのですが、がんになった後の掛金払込免除がないため、共済金を払い続けないといけない…というデメリットがあります。
コープのがん保険
コープ共済からは、「あいぷらす」という商品が販売されています。
生命保険をベースに、入院やがんの保障を好きなように「ぷらす」していくことで、自分の保険をオーダーメイドでつくれる…という特徴があります。
がん特約の内容としては、がんと診断された場合、がん治療共済金として100万円の一時金が、2年に1回を限度として何回でも支払われる…というメリットがあります。
また、上皮内新生物(初期がん)の場合も、がんと同じ金額を受け取れるので、安心できます。
さらに、がんで死亡したときは300万円の死亡共済金も出ます。
共済期間は10年間。
そのため、一生涯の保障に入ってしまいたい…と思う人には不向きですが、オーダーメイドで保障内容を決められるというのは、なかなかに便利です。
ソニー生命のがん保険
ソニー生命のがん保険は、「入院・手術が一定期間保障されるもの」「入院・手術が一生涯保障されるもの」と、「入院・死亡が一生涯保障されるもの」の3プランがあります。
特徴としては、解約返戻金があることでしょう。
そのため保険料は割高です。
しかし、「低解約返戻金特則」を付けることによって、解約返戻金はなくなりますが、保険料を下げることが可能です。
ソニー生命の保険はネットなどで加入できず、プランナーに直接相談する仕組みになっています。
加入を検討するなら、プロであるプランナーに相談をしてみてはいかがでしょうか。
プルデンシャル生命のがん保険
プルデンシャル生命では「がん診断保険」という商品を扱っています。
大きな特徴は、入院や通院に対する保障がなく、診断時の一時金を受け取ったら、保険が消滅するということ。
ちまちまと入院給付金を受け取るのではなく、大きな一時金をもらって、治療の選択肢を増やしたいと考える人には向いているでしょう。
保険期間は、終身タイプと、最大80歳まで自動更新される定期タイプです。
解約返戻金があるため、保険料は割高です。
そのため、加入前にはしっかりとシミュレーションをしておきましょう。
保険でお金が貯まるといっても、解約しないと手元には戻ってこないからです。
第一生命のがん保険
第一生命といえば、国内生命保険会社の最大手。
そのため、知名度、安心感はばっちりです。
生命保険会社には、経営不振になったときにどれくらい経営体力があるかが求められますが、そのような意味でも、信頼度は高そうです。
しかし第一生命は、単体のがん保険を取り扱っていません。
アフラックと提携しており、「第一生命で単体のがん保険に入りたい」思っても、アフラックの商品をすすめられるようになっています。
とはいえ、第一生命で扱っている様々な保険商品には、三大疾病の特約など、がんになったときの保障や、女性特有の病気に備える保障などが揃っています。
がんだけにとらわれず、広い視野で商品を探してみてください。
セコム損保のがん保険
セコム損保の「メディコム」というがん保険は、先に紹介したSBI損保と同じく、治療費の実費を補償してくれる商品です。
しかし実費補償だけではなく、がんと診断確定されたときは、一時金として100万円が受け取れるという大きなメリットがあります。
また、一般的な医療保険・がん保険では、公的保険診療を受けたとき(保険証を使って治療を受けたとき)にしか保障をうけられないことがほとんどですが、メディコムでは、公的保険を使わない自由診療も補償の対象となります。
がん治療の選択肢が広がっている時代、損をせず、自分の好きな方法でがんに向き合いたい…と思う人にとっては、一度検討してみるに値するのではないでしょうか。
まとめ
がん保険とひと口にいっても、がんしか保障されないもの、医療保険に上乗せするもの、また積立が可能なもの…と、商品特徴はさまざまです。
今は「女性特有のがん保険」を検討していても、商品を比較するうちに、「これもいいかな?」という新しい選択肢が生まれるかも知れません。
日本人の2人に1人がかかるといわれているがん。
診断を受けた後に、「保険に入っておけばよかった…」と思うことのないよう、納得できる商品を探してみてください。