20代にがん保険はいらない?男性・女性、既婚・独身別シュミレーションとおすすめランキング
「20代だから、がん保険はいらない」や「若い時にがん保険に加入する意味はあるの?」など思っていませんか?
確かに、20代のがん罹患率は非常に低いです。
しかし、がん治療は長期に及ぶため、もしがんになれば以下のようなリスクが考えられます。
・家計を圧迫する
・退職を余儀なくされる
・高額ゆえにあなたに合った治療法を試せない
そのようなリスクを回避するために、がん保険はあるのです。
特に、20代は割安な保険料でがん保険に加入できるため、契約して損はしません。
記事では、20代ががん保険に入る必要性とメリット・デメリット、性別・ライフステージ別のがん保険シミュレーション、おすすめのがん保険5選を紹介します。
記事を読んでいただくことで、あなたにがん保険が必要かどうか判明するでしょう。
それではさっそく見ていきましょう!
目次
20代でがん保険に入る必要性
国民の2人に1人ががんになると言われていますが、20歳代のがん罹患率は非常に低いです。
次の項で詳しく紹介しますが、国立がん研究センターによると、現在20歳の人が10年後までにがんになる確率は、たったの0.2%。
そのため、20歳代の多くの方はがん保険に入ったとしても、幸いなことに使用する機会はないと思われます。
ただし、可能性は0ではないので、念のために加入しておくのがおすすめです。
20歳代だと毎月のがん保険料は格安となります。
保障をシンプルなものにすれば、毎月1,000円以下で加入できるので、経済的負担にはならないでしょう。
そもそも、がん保険に加入する必要性は何でしょうか?
がん保険は、高額になりがちながん治療費に備えるためにあります。
がんは各治療が高額になるうえ、完治するまで数年かかるのが一般的です。
もし再発を繰り返せば、治療費が膨れ上がりつづけてしまいます。
よく言われるのが、「高額療養費制度などを活用すれば、がん保険は必要ない」というもの。
確かに、100万円ほどの貯金があるのなら、治療費は貯金でまかなえるかもしれません。
しかし、20代は十分な貯金を蓄えている人が少なければ、結婚や出産、マイホーム購入など莫大な費用の掛かるライフイベントが待ち構えているのです。
また、がん治療が長引くと退職を余儀なくされて、収入源を失うリスクも考えなければいけません。
がん罹患率は限りなく低いですが、20代は経済面で不安定だからこそ、がん保険に加入して備えておく必要性があるのです。
20代でがんになる人の割合と確率
「2人に1人はがん」と言われますが、その言葉の裏には高齢化社会があります。
がんの罹患率が高くなるのは50歳代からで、高齢になるほど罹患率は高まるのです。
現在の日本の人口は高齢者が非常に多いため、全体のがん罹患率は高くなっていますが、年代別で見ると罹患率は大きく異なります。
では、20歳代のがんになる確率はどのくらいなのでしょうか?
国立がん研究センターの調査によると、20歳から30歳になるまでのがん罹患率は男性で0.2%、女性で0.3%です。
40歳になるまでだと男性が0.8%、女性が2%となり、生涯でがんになる確率は男性で62%、女性で47%となります。
この調査結果からも、20歳代の人ががんになるリスクは限りなく低いと分かります。
分かりやすい割合でいうと、20歳男性なら30歳になるまでにがんになるのは1,000人に2人、40歳になるまでには1,000人のうち8人、50歳になるまでなら100人に2人です。
この割合を多いと思うか少ないと思うかは個々人によるでしょうが、決して高い数値ではありません。
もし高いと感じたら、がん保険に加入しておいたほうが安心です。
ちなみにですが、以前と比べがんは不治の病ではありません。
国立がん研究センターによると、15~29歳の10年生存率は男性で66.0%、女性で75.3%と高いです。
これは完治率ではなく、治療中の人も含まれます。
そのため、がんは生存する病気だと考え、治療費だけではなく治療期間中の生活費なども考えないといけません。
そう考えると、がん保険で治療費と治療期間中の生活費をカバーするのは、良い選択肢だと思われます。
20代のがん保険加入率
生命保険文化センターが実施した「平成30年度生命保険に関する全国実態調査」によると、がん保険・がん特約に加入している世帯は全体で62.8%となっています。
半分以上の世帯が、民間保険会社のがん保険に加入しているということですね。
年代別にみると、20歳代のがん保険加入率は20%前後と加入割合は最も低いですが、30歳代になると40%にまで上がります。
20歳代と30歳代で加入率が倍近く異なるのは、おそらく結婚や出産などのライフステージが大きな要因となっているでしょう。
30歳でもがん罹患率は低いですが、家庭を持つとがん治療中にかかる生活費が、家計に大きなダメージを与えます。
万が一に備えるという意味でも、ライフステージの変化をきっかけにがん保険加入をする人が増えるのでしょう。
また、男女で20%前後という加入率は、それほど低いとも思われません。
単純計算で4人に1人はがん保険に加入しているということです。
ただし、この調査ではがん保険・がん特約加入者が対象となっている点に要注意です。
がん保険とがん特約は別物。
がん特約は医療保険に付帯できるオプションであり、がん治療を総合的にサポートしてくれるものではありません。
例えば、医療保障に加えてがん診断一時給付金があったり、がん通院治療給付金があったりなど。
対して、がん保険は診断から手術、通院治療まで総合的にサポートしてくれるものですが、他の病気はサポートしてくれません。
20代という罹患率が低い時期なので、がん保険に加入する、もしくは医療保険にがん特約を付帯するという選択肢も考えられます。
手厚いがん保障が欲しいならがん保険、幅広い病気やけがに加え、念のためがんにも備えたい方は医療保険がいいかもしれません。
若い20代でがん保険に加入するメリット
若い20代はがんに罹患する可能性が極めて低いですが、それでも加入しておくメリットはあります。
特に、割安な保険料は20代ならではのメリット。
ここからは、20代でがん保険に加入する3つのメリットを紹介します。
メリット1:保険料が割安
がん保険に限らず全ての保険は、契約者の年齢が若いほど保険料が安くなるという特徴があります。
そのため、20歳代なら非常にお手頃な価格でがん保険に加入できるのです。
以下が主な保険会社のがん保険に、25歳男性が加入した時の毎月の保険料となります。
・アフラック:1,558円
・東京海上日動あんしん生命:2,114円
・ライフネット生命:1,935円
具体的な金額を見ると、20歳代はがん保険の保険料が負担にならないと分かります。
20歳代でがん罹患率の低い方は、
・定期型
・最低限の保障
でがん保険に加入するのがおすすめです。
ポイントは、最低限の保障に備えて、保険料を抑えること。
これが、20歳代の基本的ながん保険の加入となるでしょう。
メリット2:貯蓄型ならがんに備えながら貯蓄もできる
がん保険には、定期型と貯蓄型の2つのタイプがあります。
定期型は掛け捨てとも呼ばれ、支払った保険料が一切戻ってこない保険です。
保険料こそ戻ってきませんが、毎月の保険料が割安になるのが特徴。
対して、貯蓄型は使わなかった保険料が戻ってくるタイプのがん保険のこと。
どういうことかというと、支払保険料総額から受け取った給付金額を差し引いたお金が、所定の時期に戻ってくるのです。
毎月の保険料こそ少し割高になりますが、保険料が一切無駄にならないタイプのがん保険。
この貯蓄型に加入すると、がんに備えながら貯蓄も行えるのです。
給付金を一度も受け取らなければ、60~70歳頃に100~300万円の資金が戻ってきます。
戻ってきたお金は、老後資金など自由に活用できるのです。
また、20歳代だと貯蓄型でも保険料は大きな負担になりません。
長期間解約できないのはデメリットですが、保険料を無駄にしたくない方は貯蓄型加入を検討してみるといいでしょう。
メリット3:割安な保険料で一生涯のがん保障に備えられる
保障が一生涯続く終身型がん保険に加入すると、割安な保険料で一生涯のがん保障に備えられます。
終身型とはいっても、保険料の支払いが死ぬまで続くというわけではなく、20歳代なら60歳や65歳で支払いを終えられるのです。
そのため、手ごろな保険料の20代の時にがん保険に加入しておいて、早めに支払いを終えれば安心して老後のがん保障に備えられます。
ただ、終身保険だと保険の見直しが簡単に行えません。
がん治療は常々変化しており、定期的ながん保険の見直しは必須。
そこで、20代の時は本当に最低限の保障に備えた終身がん保険に加入し、必要に応じて定期がん保険に加入するといいかもしれません。
若い20代でがん保険に加入するデメリット
若い20代でがん保険に加入する唯一のデメリットは、保険料が無駄になることです。
おそらく、多くの方が契約期間が定まり、保険料が割安な定期がん保険に加入することになるでしょう。
しかし、定期がん保険は保険料が一切戻ってきません。
20歳代は、がん罹患率が非常に低いため、保険料が無駄になる可能性が高くあるのです。
例えば、毎月2,000円のがん保険に10年間加入したとすると、総支払額は24万円となります。
莫大な金額ではありませんが、少ない金額でもありません。
もし、保険料を無駄にしたくないという方は貯蓄型を検討する、もしくはがん保険加入を見送るという手段もあります。
がん保険を検討した方が良い20代
20代の中でも、特にがん保険加入を検討すべき人がいます。
それらの人は、がん罹患率が高かったり、公的保障制度に頼れなかったりするため、がん保険で備えておくのがおすすめ。
ここからは、がん保険加入を検討すべき5タイプの人を紹介します。
1.がん家系
「がん家系」という言葉があるように、遺伝的にがん罹患率が普通の人よりも高い人たちがいます。
以下3ポイントのいずれかに該当する方は、がん家系の可能性があります。
・親族内で特定のがんが多発している
・親族内に若くしてがん罹患した人がいる
・珍しいがんを発症した人が親族にいる(男性の乳がんなど)
遺伝が原因のがんは全体の約5%ほどですが、万が一に備えておいて損はありません。
2.がんリスクが高い生活を送っている
がんは遺伝が原因よりも、生活習慣が主な原因だと科学で判明しています。
国立がん研究センターによると、喫煙・飲酒・運動不足・食生活の乱れ・痩せすぎ/太りすぎが、がんの発症率を高くする原因だそうです。
これら5つの生活習慣が正しい人とそうでない人では、がん発症率が男性で43%、女性で37%も異なります。
特に、喫煙と飲酒はがん罹患率を大きく高める原因です。
がんリスクが高まる生活習慣の人は、がん保険加入を検討するのがおすすめ。
3.自営業
がんは治療期間が非常に長くなります。
普段の生活費に加え、治療費まで支払うのは困難になるでしょう。
特に、自営業の方は傷病手当金のような、病気になった時の生活保障をする公的制度がありません。
会社員の方は病気やケガが原因で働けなくなった時、給料の3分の2が最長1年6か月まで支給される傷病手当金があるのです。
そのため、少しばかり減りはしますが、安定した収入を得られます。
対して、自営業は生活保障制度がないため、支出が増える時期に収入は激減してしまうのです。
まとまった貯金があっても、がん治療が数年かかった場合はお金に困ります。
だからこそ、がん治療費や生活費をサポートするために、がん保険に加入しておくのがおすすめ。
自営業の方は、がんと判明した後の生活費も考えて、積極的にがん保険加入を検討しましょう。
4.家庭がある人
家庭がある人は、独身よりも多くの生活費が必要となります。
特に、働き手が1人の場合だと、働き手ががんになることで収入が激減するでしょう。
そのため、がん保険に加入してがん治療だけではなく、家族の生活費にも備えるのがおすすめです。
5.女性
20歳代では、男性よりも女性のほうががん罹患率は高いです。
特に、乳がんの患者数は1975年以降多くなっており、若くしても発症するリスクはあります。
女性向けのがん保険だと、ウィッグ代や乳房再建手術などを保障しているものもあるので、広い視野でがん保険のチェックをしてみてください。
がん保険を検討しなくても良い20代
がん保険への加入を検討しなくてもいい20代はいます。
基本的には、金銭面で大きな余裕のある方が対象となっています。
ただし、まだ若い世代ということもあり、経済面で安定しているとは言えません。
そのため、一度はがん保険への加入を検討していただきたいところです。
1.十分な貯蓄がある人
日本は公的制度が整っているため、十分な貯蓄があればがん保険は要らないという声もあります。
特に、健康保険証があれば高額療養費制度を利用できるようになるのです。
これは、月の医療費が決められた額を超えると、超えた分の医療費が払い戻しされる制度のこと。
自己負担額は年齢や収入によって異なりますが、一般的に月の医療費が10万円を超えることはありません。
そのため、100万円以上の貯蓄があれば、がん治療費自体はサポートできる可能性があります。
ただし、がん治療では自由診療や先進医療といった、健康保険の対象とならない治療もあるのです。
それらの治療を選択した場合は、全額自己負担となってしまいます。
また、通院治療の交通費や健康食品の購入費も対象外となってしまうため、トータルでみれば200~300万円の貯蓄が必要となるでしょう。
2.がんになっても家族や親族から金銭的サポートを得られる人
がんになっても、家族などから金銭的サポートを得られる方は、がん保険の加入を検討しなくてもいいかもしれません。
ここでいう金銭的サポートとは、入院費や治療費だけではなく、がん治療中の交通費や自由診療費、社会復帰するまでの生活費のことを示します。
がん治療は先の見通しがつきませんが、長期間頼れる人がいる場合は、がん保険は不要と思われます。
ただし、自分で不要と決めつけるのではなく、一度家族などと話し合うようにしましょう。
3.自由診療や先進医療は受けない意思がある人
がん治療は、健康保険の対象とならない最新の治療法がいくつかあります。
それらは自由診療や先進医療と呼ばれ、健康保険が適用されないため高額な治療費が全額自己負担となるのです。
自由診療などは受けないという選択肢もありますが、自由診療ががんに有効な唯一の治療法という可能性もあります。
絶対に自由診療などは受けないと決めていて、十分な貯蓄がある場合は、がん保険加入を見送ってもいいかもしれません。
男性・女性別!20代のがん保険加入シュミレーションと選び方
ここからは、20代男女別、既婚有無、子どもの有無と細かく条件を分けて、がん保険加入シミュレーションをしてみます。
また、各条件別の選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
20代男性がん保険シュミレーション【独身】
まずは、20代の独身男性ががんになった場合のシミュレーション。
ステージ2の大腸がんと判明し、がん告知から1年間の実質自己負担額は以下の通りになったとしましょう。
・入院(30日):30万円
・通院治療:50万円
・通院のための交通費:4万円
・自己負担額合計:84万円
がん保険未加入だと84万円の出費となりますが、今回は独身男性ということもあり、がん診断時点で受け取れる「診断一時金」だけのがん保険に加入したとします。
一時金額は100万円だと、毎月の保険料は約1,000円が相場です。
受け取れるお金は、診断一時金だけなので100万円となり、1年間のがん治療費を十分にカバーできる結果となりました。
がん治療が続いたとしても、普段の生活の収入と残りの給付金、そして高額療養費を活用すれば乗り切れるかもしれません。
20代の独身男性は、保障内容を最低限に収めて、保険料を抑えるのがおすすめです。
今回のケースのように、診断一時金だけで1年間の治療費はカバーできる可能性が高くあります。
【がん保険選びのポイント】
・最低限の保障で保険料を抑える
・診断一時金はマスト
・心配なら通院治療給付金も付帯しよう
20代男性がん保険シュミレーション【既婚子供あり】
結婚して、子どももいる20代男性は、がんが原因の収入減に備えるためにもがん保険に手厚く備えましょう。
以下の条件でがん保険に加入したいと思います。
・診断一時金:50万円
・入院給付金:1万円/日
・通院給付金:1万円/日
・手術給付金:20万円/回
・放射線治療給付金:20万円/回
・抗がん剤/ホルモン剤治療給付金:10万円/月
・毎月の保険料:2,980円
この条件で、甲状腺がんになったとして、以下の費用がかかったとしましょう。
・15日の入院:30万円(2万円/日)
・1回の手術:30万円
・術後検診:1.3万円
・8回の放射線治療:20万円
・交通費:5万円
・合計:86.3万円
すると、保険で戻ってくるお金は以下の通りです。
・診断一時金:50万円
・入院給付金:15万円
・手術給付金:20万円
・放射線治療給付金:160万円
・合計:245万円
これまでにかかった以上の費用が戻ってきました。
100万円以上の余裕ができたので、がん治療中の生活費にも対応できるでしょう。
ただし、がん保険だけに頼るのではなく、普段から緊急時の貯金をしておくのがおすすめ。
そうすることで、がんを始めとする大きな病気になったとしても、生活を圧迫する確率は低くなります。
【がん保険選びのポイント】
・退院後の治療費と生活費を見据えて手厚い保障に備える
・がん三大治療に備えておくと安心
・通院保障はマスト
20代男性がん保険シュミレーション【既婚子供なし】
現在は共働き世帯が多いため、ここでは既婚男性でパートナーも働いていると仮定します。
その場合、相手にも収入があるため、あくまでも基本的な保障に備えます。
今回は定期がん保険に加入するとし、保障内容は以下の通りです。
・診断一時金:100万円
・入院給付金:日額1万円
・通院給付金:5千円
・毎月の保険料:2,200円
診断一時金とパートナーの収入で生活費を工面し、がん治療費は公的制度と給付金で対応する狙いです。
そして、契約者が胃がんに罹患して、以下の費用がかかったとします。
・16日の入院:16万円
・1回の手術:12万円
・2回の放射線治療:20万円
・合計:58万円
幸いにも、ステージ1で発見されたため、手術での除去と2回の補助化学療法で済みました。
戻ってくるお金は以下の通りです。
・診断一時金:100万円
・入院給付金:16万円
・通院給付金:1万円
・合計:117万円
アフラックが実施した「がんに関する意識調査」では、がん経験者の3分の2が実際の治療費は100万円以下と回答しているのです。
そのため、100万円の診断一時金と公的制度で、実際の治療費は十分カバーできるかもしれません。
ただし、家庭のある方はそれに加えて、必要な保障を付け加えるのがおすすめ。
【がん保険選びのポイント】
・基本的な保障は100万円の診断一時金
・パートナーの収入に合わせて保障を付け加えする
・将来を見据えて、見直ししやすい定期型がおすすめ
20代女性がん保険シュミレーション【独身】
20代の独身女性は、がんになった場合の治療費は自己負担しなければいけません。
現在、がんは働きながら治療する時代になっているため、治療費だけではなくウィッグ代などにも保険で備えておくのがおすすめ。
そこで以下の内容のがん保険に加入します。
・診断給付金:50万円
・入院給付金:日額1万円
・通院給付金:日額1万円
・手術給付金:1回20万円
・放射線治療給付金:1回20万円
・抗がん剤、ホルモン剤治療給付金:月10万円
・ウィッグ保障:10万円
・毎月の保険料:2,980円
ウィッグに関する保障などを加えているため、独身男性よりも保障は手厚くしています。
それでも月3千円以下なので、独身女性では大きな負担にならないでしょう。
そして、女性の罹患率が高い甲状腺がんになったとします。
若年女性の主要がんの1つとして知られる甲状腺がんになると、以下の費用がかかるのです。
・入院費用(10日):20万円
・手術費用:40万円
・放射線治療2回(通院):40万円
・交通費:3万円
・ウィッグ代:12万円
・合計:115万円
入院費用は個室を想定して、日額2万円と高めに設定しています。
また、アフラックが実施した調査によると、ウィッグ購入にかかった費用の平均は11.7万円と判明しているのです。
上の治療を行った場合、返ってくる費用は以下の通りになります。
・診断一時金:50万円
・入院給付金:10万円
・手術給付金:20万円
・放射線治療給付金:40万円
・通院給付金:2万円
・ウィッグ保障:10万円
・合計:132万円
がん保険に加入しておいたおかげで、治療費の全額サポートができました。
女性はどうしても、がん治療費が男性よりも高額になりがちです。
まだまだ収入が安定していない20代独身女性は、がん保険で万が一に備えておきましょう。
【がん保険選びのポイント】
・診断一時金と通院保障は必須
・ウィッグ代なども保障しておくとベター
・定期保険で保険料を抑える
20代女性がん保険シュミレーション【共働き・既婚子供あり】
子どもがいる家庭で共働きということは、パートナーの収入だけだと苦しいのかもしれません。
そう考えると、男性も女性もがん保険に加入し、その他の生命保険にも加入していたら、保険料だけで家計が圧迫されるかもしれません。
そこで、20代女性は医療保険でがんに備えてみたいと思います。
以下が保障内容です。
・入院給付金:日額5千円
・女性疾病入院給付金:日額5千円
・手術給付金:1回20万円
・放射線治療給付金:1回5万円
・乳房再建術:1回50万円
・毎月の保険料:3,200円
この内容で加入すると、がんだけではなく、あらゆる病気に備えられます。
そして、契約者が乳がんになったとすると、必要となる費用は以下の通りです。
・入院費用:8万円(8日)
・手術費用:30万円
・放射線治療:30万円(28日)
・交通費:2万円
・乳房再建術:30万円
・合計:100万円
乳がんということで、退院後の放射線治療が多くなっています。
そして、保険によって戻ってくるお金は以下の通り。
・入院給付金:4万円
・手術給付金:20万円
・放射線治療給付金:140万円
・乳房再建術:50万円
・合計:214万円
がん保障の手厚い医療保険に加入したおかげで、治療費と生活費を十分にサポートできる給付金を得られました。
今後、治療が長引いたとしても困らない額と言えます。
【がん保険選びのポイント】
・医療保険も視野に入れる
・退院後を見据えた保障設計を
20代女性がん保険シュミレーション【共働き・既婚子供なし】
共働きで子どもがいない場合は、最低限のがん保障で保険料を抑えます。
加入するがん保険の内容は以下の通り。
・がん診断給付金:100万円
・入院給付金:日額1万円
・手術給付金:1回10万円
・先進医療:通算500万円
・退院療養金:1回10万円
・毎月の保険料:830円
ネット生命保険の定期型に加入することで、月1千円以下の保険料を実現しました。
定期型にした理由は、妊娠などのライフステージの変化が起きた時に、保険の見直しをしやすくするためです。
共働きということで、がん治療にかかる費用だけに備えているのがポイント。
契約者が乳がんになった場合、必要費用は以下の通りになると想定します。
・14日の入院と1回の手術:40万円
・放射線治療25回:21万円
・乳房再建術:30万円
・ウィッグ代:10万円
・合計:101万円
そして保険で戻ってくるお金は以下の通り。
・診断給付金:100万円
・入院給付金:14万円
・手術給付金:10万円
・退院療養金:10万円
・合計:134万円
通院治療や放射線治療をカバーしていないがん保険でしたが、乳がん治療にかかる費用はしっかりとサポートできました。
やはり、がん保険最大の魅力は診断確定時に受け取れる一時金の存在です。
【がん保険選びのポイント】
・最低限の保障に備える
・定期タイプにすることで、保険料を抑え、見直しを行えるようにする
・子どもを考えているなら、医療保険もおすすめ
20代女性がん保険シュミレーション【専業主婦・既婚子供あり】
専業主婦は医療保障が重要視されない傾向にありますが、子どもがいるなら手厚く備えておくべきです。
主婦ががんになると、夫が家事育児をするようになり、収入が減少するなどのリスクが出てきます。
ただし、20代ということでがんになる可能性は低いので、今回は以下のようにがん保険へ加入しましょう。
・入院給付金日額:2万円
・がん診断給付金:200万円
・毎月の保険料:1,260円
がん診断給付金を手厚くしたプランです。
がん経験者の8割は実質自己負担額200万円以下との調査結果があり、さらに専業主婦ということで診断給付金重視としました。
もし働いているようならば、収入減に備える対策も必要ですが、専業主婦ですので対策していません。
そして、胃がんになったとしましょう。
かかる費用は以下の通りです。
・16日の入院:16万円
・その他の治療:82万円
公益社団法人全日本病院協会「平均在院日数・医療費」によると、胃がんの平均治療費は約98万円であり、今回はそれを参考にしました。
すると、保険で受け取る給付金額は以下の通りになります。
・一時給付金:200万円
・入院給付金:32万円
・合計:232万円
200万円もあれば、たいていのがんには備えられます。
働き手のがん保障は手厚くして、専業主婦は一時金だけで備えるのも良い選択肢です。
【がん保険選びのポイント】
・一時金で治療費から収入減少まで対応
・ニーズに合わせて定期か終身か選択しよう
20代女性がん保険シュミレーション【専業主婦・既婚子供なし】
専業主婦で子どもがいない場合も、基本的な考え方は一時金で手厚く備えるのがおすすめです。
ただし、子どもを望んでいる方は医療保険で備える手段も考えましょう。
妊娠をしたら入院する確率が高くなるため、女性は医療保険加入するのがおすすめです。
しかし、がん保険と両方加入すると家計の負担になるかもしれません。
そこで、医療保険の特約でがん負担する、もしくはがん保険は一時金重視にして保険料を抑えるといいかもしれません。
加入するのは定期がん保険で、保障内容は以下の通り。
・診断給付金:150万円
・入院給付金:1万5千円
・毎月の保険料:945円
子どもがいないため、診断給付金額は150万円にしています。
そして、子宮がんになり、次の費用支払いをしたとしましょう。
・入院費用(8日):16万円
・手術費用:30万円
・放射線治療:30万円
・交通費:5万円
・ウィッグ代:12万円
・合計:93万円
保険の給付金は、150万円の診断給付金と12万円の入院給付金の計162万円となります。
やはり、150~200万円の給付金があれば、一般的ながん治療費に備えられるようです。
【がん保険選びのポイント】
・診断一時金で150~200万円備えるのがおすすめ
・シンプルな保障で割安な保険料を目指す
20代におすすめのがん保険
がん保険は種類が多すぎるため、どれを選べばいいのか分からない人もいるでしょう。
そこでここからは、20代におすすめのがん保険5選を紹介します。
1.生きるためのがん保険|アフラック
がん保険でおなじみのアフラックが販売する、がん治療を幅広くサポートするがん保険です。
がんと診断された時点で、最大100万円の給付金が受け取れ、三大治療も基本保障に含まれています。
このがん保険に加入するだけで、がんに対する備えはばっちりです。
レディースプランでは、女性特定ケア給付金と乳房再建術給付金が含まれています。
男性はスタンダードプラン、女性はレディースプランにするのがおすすめ。
入院給付金日額を5千円にしたベースプランだと、毎月の保険料が2千円を下回ります。
2.がん治療支援保険NEO|東京海上日動あんしん生命
最大で100万円の診断一時金が受け取れるがん保険です。
この保険の優れている点は、一時金は2年に1回を限度に無制限に支払われる点。
そのため、がんの再発にもしっかりと対応できます。
また、悪性新生物と診断されたら、初回のみ診断一時金に加え100万円の診断保険金が支払われるのです。
一時金の充実度はトップクラスのがん保険。
その他、基本保障に入院・手術・抗がん剤・通院給付金が含まれています。
保険料は少し割高ですが、そのぶん保障が手厚いがん保険です。
3.がん保険|ライフネット生命
日経トレンディのがん保険部門で大賞を受賞した注目のがん保険です。
現在のがん治療の問題である、治療費の保障と収入の減少に備えられます。
手術・放射線治療・抗がん剤治療の3台治療は無制限で保障。
さらに、年に1回最大5回のがん収入サポート給付金があるため、がん治療中の収入減にもしっかりと対応しています。
現在のニーズに対応したがん保険と言えます。
4.終身ガン治療保険|チューリッヒ生命
放射線治療と抗がん剤・ホルモン剤治療を基本保障にしたがん保険。
特筆している点は、自由診療で抗がん剤・ホルモン剤治療を受けた時は、倍の給付金が支払われることです。
そのため、最新の抗がん剤・ホルモン剤治療を受けられるでしょう。
がん治療重視プランは通院費や先進医療、保険料払い込み免除がついて毎月の保険料は2千円以下。
また、自由設計もできるので、あなたのニーズに合ったがん保険を作れるでしょう。
5.がん診断保険R|東京海上日動あんしん生命
支払った保険料が一切無駄にならないがん保険です。
これは、支払った保険料から給付金額を差し引いた金額が70歳に戻ってくる保険。
長期の契約となりますが、保険料を無駄にしたくない方にはおすすめ。
主契約は診断給付金のみで、200万円もしくは100万円から選べます。
必要に応じて、豊富なオプションを付帯できるのも魅力です。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
20歳代のがん罹患率は極めて低いですが、加入しておくのがおすすめです。
万が一に備えるという意味で、がん保険に加入しておくと精神的に安心します。
基本的な選び方としては、独身の方は最低限の保障で保険料を抑え、家庭のある方は手厚い保障で治療と家計に備えること。
がん治療は長期の闘いとなるため、保険で備えておくようにしましょう。