20代の医療保険の選び方~おすすめランキングと男性・女性、独身・既婚別シミュレーション

2024.07.16

医療保険(入院保険)

20代の時は、医療保険って本当に必要なの?と疑問に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

若いうちは、病気になるリスクが低く、結婚されていない方も多い年代ではありますが、医療保険への加入が必要な場合があります。

今回は、20代の方でもどのような場合に医療保険が必要で、どのような内容で加入すべきなのかをまとめました。

この記事を読んでいただくことで、医療保険の選び方がわかるだけでなく、ご自身にとって医療保険が必要かどうか判断できますので、ぜひご一読ください。

目次

20代におすすめの医療保険ランキング

まず、20代の方におすすめできる医療保険のランキングについて解説します。

この年代の方におすすめできるのは、保険料が一生涯変わらない終身医療保険です。

20代は病気になるリスクや死亡する確率が低いため、若いうちに加入すると少ない保険用負担で高齢になっても続けることができます。

ランキングは以下の通りです。

順位 医療保険名

(保険会社名)

理由
第1位 新 CURE

(オリックス生命)

保障内容がシンプルで分かりやすく、内容も充実している

コストパフォーマンスも高い

第2位 FlexiS

(メットライフ生命)

保険料が割安で、特約の選択肢も多いため、生活環境が変化して保障内容を見直しやすい
第3位 メディカルkit NEO

(東京海上日動あんしん生命)

短期間の入院でもまとまった給付金を受け取れ、重い病気になった場合の保障も付帯している

今回の選出理由は、シンプルな保障内容と生活環境が変わった場合のカスタマイズ性です。

20代は他の年代と比較して、入院日数が少なく、大病になる確率も低いことに加えて、独身の方が多いため、入院しても経済的に困る方が少ないという特徴があります。

30代の方の入院に関するデータは以下の通りです。

  • 平均入院日数:11.6日
  • 自己負担費用と逸失収入の総額の平均:15.0万円

(逸失収入とは収入のうち失った部分)

※生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査」より

30代の以降の各年代と比較すると、平均入院日数や入院した場合の自己負担額と逸失収入額は多くありません。

一方で20代は、貯蓄の額も十分ではなく、交通事故などのケガで入院する可能性はあるため、医療保険に加入することで、お金に困る可能性を少なくできます。

年齢を重ねて行くと病気になる確率は上昇し、結婚や出産によって生活環境が変わっていくでしょう。

このため、20代のうちはシンプルな保障にでき、今後保障内容を充実できる医療保険を選びました。

入院時に受けられる公的制度

医療保険を選ぶ際は、公的制度を理解した上で選ぶことが重要です。

入院した時の自己負担額は、医療費の3割です。

そして、自己負担額がその人の所得によって決められた上限額を上回った分は自己負担をする必要のない「高額療養費」という制度があります。

また、会社員の方が病気やケガで働けなくなった場合は、給与(標準報酬月額)の2/3の金額の「傷病手当金」を最大1年半にわたって受給可能です。

医療保険に加入しなくても、ある程度の保障がある点を念頭に置いて医療保険を選ぶと良いでしょう。

FlexiS(フレキシィエス)|メットライフ生命

フレキシィSは、手頃な保険料で最低限の保障を用意できる保険です。

短期間の入院の場合でも、10日分の入院給付金を受け取れます。

七大疾病(ガン・糖尿病・心疾患・高血圧性疾患・脳血管疾患・肝疾患・腎疾患)で入院した場合は入院給付金の支払限度日数は無制限。

短期、長期問わず手厚い入院保障を得られるのが特徴です。

保障内容 保障額
入院(1回の入院につき60日まで) 日額 5,000円

(七疾病での入院は支払限度日数無制限)

入院中の手術(1回につき) 100,000円
外来での手術(1回につき) 25,000円
放射線治療(1回につき) 100,000円
骨髄ドナー手術(1回にのみ) 50,000円
短期入院定額保障 一律 50,000円

(1回の入院が10日以内の場合)

先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

+一時金5万円

※試算条件:25歳・男性、終身払い

上記の加入内容で、毎月の保険料は1,787円です。

今度、三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)などの重い病気の場合が心配になった場合は、一時金を受け取れる特約を付加することで、保障を手厚くできます。

保険料の支払いに無駄を無くしたいという方は、健康祝金特約を付加することで、5年ごとに5万円のお祝い金を受け取ることが可能です。

手頃な保険料で幅広い方のニーズを満たせる保険であるといえますね。

メディカルKit NEO|東京海上日動あんしん生命

メディカルKit NEOは、基本保障が充実しており、コストパフォーマンスにも優れた保険です。

特約を付加しなくても、10日以内の入院の場合は、10日分の入院給付金を受け取ることができ、三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)の場合も入院給付金の支払い限度日数が無制限となります。

20代の方におすすめの保障内容は以下の通りです。

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 5,000円
手術給付金

放射線治療給付金

手術の種類により1回につき

2.5万円~20万円

初期入院保障特則 一律 50,000円
特定疾病入院給付金

(3大疾病入院支払日数無制限特約)

日額 5,000円
先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

※試算条件:25歳・男性、終身払い

上記の保障内容で、毎月の保険料は2,229円。

もし重い病気になった場合の保障が不安であれば、特定治療支援特約(Ⅲ型)もしくは、5疾病就業不能特約を付加すると備えることができます。

特に5疾病就業不能特約は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全で働けなくなった場合に、一時金を受け取ることができる特約。

働けなくなり、収入が減ってしまった場合でも安心ですね。

ちゃんと応える医療保険EVER|アフラック

アフラックのEVERは、重い病気で入院期間が長引いた場合や、その後通院治療を受けた場合でも保障が受けられるため、手厚い内容が特徴の保険です。

特約を付加することで三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)の時の入院給付金の給付日数が無制限にできるだけでなく、保険料も払込も免除されます。

EVERで20代の方へのおすすめプランは、以下の通りです。

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 5,000円

(3大疾病時入院日数無制限)

手術給付金 入院中の手術:5万円~20万円

外来による手術:2.5万円

放射線給付金 入院しなくても1回につき50,000円
三大疾病一時金特約 500,000円
疾病・災害

通院給付金

日額 5,000円

入院前(60日)もしくは

退院後(120日)の間で最高30日まで

※試算条件:25歳・男性、終身払い

上記の内容で、毎月の保険料は2,487円です。

さらに三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)になった場合は保険料の払込が免除される特約をつけています。

さらに、就労所得保障一時金特約を付加すると、所定の働けない状態が60日以上続いた場合に、一時金の給付金を受け取ることが可能です。

保険金100万円のコースだと3717円で、特定の精神疾患で働けなくなった場合にも給付金を受け取れるようにすると、保険料は4,107円となります。

ご自身がどこまでの保障を求めるかを考えて上で、付加する特約を決めると良いでしょう。

メディフィットA(エース)|メディケア生命

メディフィットAは、コストパフォーマンスの高い保険です。

低い保険料負担で、充実した保障を受けられる点が最大の特徴。

さらに、入院給付金の給付限度日数や、限度日数が無制限になる条件も設定することができます。

オススメ内容は以下の通りです。

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 5,000円

(7大疾病無制限タイプ)

手術給付金(手術Ⅱ型) 入院中の手術:5万円~20万円

外来による手術:2.5万円

先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

+一時金5万円

通院治療給付金 1日につき3,000円

※試算条件:25歳・男性、終身払い

この保障内容で保険料は毎月2,084円です。

特に入院給付金の支払い限度日数を120日に設定できる点が大きな魅力。

多くの医療保険は、1回あたりの入院給付金の給付限度日数は60日に設定されており、三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)の場合などで限度日数が延長される仕組みです。

しかしこの保険は、三大疾病に該当しなくても、入院給付限度日数を120日にできるため、どんな病気で入院しても安心できますね。

オリックス生命CURE|オリックス生命

オリックス生命のCUREは、保量内容がシンプルで分かりやすいだけでなく、必要度の高い保障を抑えているため、総合点が高い保険です。

特約を付加しなくても、入院給付金の支払限度日数が、七大疾病(ガン・糖尿病・心疾患・高血圧性疾患・脳血管疾患・肝疾患・腎疾患)の場合には、60日から120日に、三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)の場合は、無制限になります。

おすすめの保障内容は以下の通りです。

保障内容 保障額
入院給付金日額 5,000円

(三大疾病時に入院給付金支払日数無制限)

手術給付金 入院中の手術:10万円

外来による手術:2.5万円

先進医療給付金 通算 2,000万円まで

※試算条件:25歳・男性、終身払い

上記の内容で毎月の保険料は、1,311円です。

保障内容の割に他の保険よりも、保険料が比較的低いのが魅力的ですね。

さらに、重い病気になったときに一時金を受け取りたいのであれば、「重度三疾病一時金特約」を付加すると良いでしょう。

これらの特約で受け取ることができる一時金給付は1度だけではなく、病気が再発した場合でも年に1回を限度に何度でも給付されます。

共済の医療保険も人気!一緒に比較検討しよう!

共済の医療保険にもいくつか種類がありますが、掛け金負担が低く、最低限の保障が確保できる点が共通しています。

都道府県民共済の「入院保障2型」の内容は以下の通りで、毎月の掛け金は2,000円です。

保障内容 保障額
入院 10,000円

(事故:184日、病気:124日が給付限度)

通院 1日あたり1,500円

(14日以上90日まで)

手術給付金 2.5万円・5万円・10万円
先進医療 1万円~150万円
死亡・高度障害 10万円

基本的な保障内容は抑えており、特約を付加することで、保障をさらに手厚くすることが可能です。

しかし、上記の保障内容は18歳〜60歳までしか継続できないだけでなく、入院給付金の限度日数や先進医療の保障など、民間の医療保険より劣る部分も存在します。

家族が増えた場合に、満足な保障を得られない場合があるので注意しましょう。

20代独身男性の医療保険の選び方とシミュレーション

医療保険の選び方

20代の場合は、医療費の自己負担が自分で支払えるのであれば、無理に医療保険に加入する必要はありません。

しかし、社会人になって間もないころは、貯金の額も十分ではなく、数万円の自己負担がとても大きな負担に感じるかもしれません。

オリックス生命の新CUREであれば、最低限の保険料で、十分な保障を準備できるためおすすめです。

保障額をシミュレーション

・商品名:新CURE(オリックス生命)
・契約年齢:25歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院給付金日額 5,000円

(三大疾病時に入院給付金支払日数無制限)

手術給付金 入院中の手術:10万円

外来による手術:2.5万円

先進医療給付金 通算 2,000万円まで

以上の最低限の内容で毎月の保険料は、1,311円です。

ご結婚されたり、お子様が生まれたりした場合は、保障額の増額や特約を付加して、保障を充実させましょう。

20代独身女性の医療保険の選び方とシミュレーション

医療保険の選び方

独身女性の場合も男性と同じく、入院した時の医療費を自己負担できるかで判断しましょう。

貯金が少ないと、医療費の自己負担ができなくなり 受けられる医療の選択肢が狭くなることも考えられます。

さらに、女性の場合は、若年層でも乳がんや子宮筋腫などの女性特有の病気で入院する可能性があるので、女性特有の病気を保障してくれる保険に加入していると安心ですね。

保障額をシミュレーション

・商品名:CURE Lady(オリックス生命)
・契約年齢:25歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院給付金日額 5,000円

(女性特有の病気の場合:10,000円)

手術給付金 入院中の手術:10万円

外来による手術:2.5万円

先進医療給付金 通算 2,000万円まで

上記の内容で、毎月の保険料は1,853円です。

女性特有の病気やがんで入院した場合は、入院給付金日額が倍額になります。

手頃な保険料ながら、重い病気もしっかり保障される内容のため、重い病気になってしまった場合でも安心ですね。

20代既婚男性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供あり】

医療保険の選び方

20代の既婚者で子供がいらっしゃる場合は、まだ子供の年齢も小さく、これから子供の成長するにつれて、支出が増えて行く時期でしょう。

加えて、結婚してまだ年数が浅いご家庭は、結婚式や新婚旅行、新生活の準備などで貯金が減ってしまっている方も多いのではないでしょうか。

入院して医療費の自己負担が発生し収入が低下すると、

保障額をシミュレーション

・商品名:新CURE(オリックス生命)
・契約年齢:25歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院給付金日額 10,000円

(三大疾病時に入院給付金支払日数無制限)

手術給付金 入院中の手術:20万円

外来による手術:5万円

がん一時金特約 1回 500,000円
先進医療給付金 通算 2,000万円まで

この保障内容で毎月の保険料は、3,081円です。

独身男性に比べて、入院給付金の日額を多くし、がんになった場合の一時金給付をつけています。

新CUREのがん一時金特約は、再発した場合でも年に1回を限度に何度も給付金を受け取ることが可能です。

20代既婚男性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供なし】

医療保険の選び方

20代の既婚の方で、子供がいらっしゃらない方は、医療保険の必要性が高くなる可能性があります。

結婚直後は、結婚に関する費用や新生活の準備で貯金を消費している可能性が高いからです。

医療費を自己負担すると、今後の生活がかなり苦しくなる場合は、オリックス生命の新CUREを使って最低限の保障を準備しましょう。

保障額をシミュレーション

・商品名:新キュア「オリックス生命」
・契約年齢:25歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院給付金日額 5,000円

(三大疾病時に入院給付金支払日数無制限)

手術給付金 入院中の手術:10万円

外来による手術:2.5万円

がん一時金特約 1回 500,000円
先進医療給付金 通算 2,000万円まで

上記の保障内容に設定すると毎月の保険料は、2,046円です。

がん一時金特約をつけることで、独身の場合よりも保障を手厚くしています。

少ない保険料で再発もカバーしてくれるので、安心ですね。

20代既婚女性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供あり】

医療保険の選び方

20代の既婚女性で子供がいる場合は、子供がまだ小さく、母親が入院した場合に残された家族は大きな負担が生まれる可能性があります。

たとえ短期間の入院であっても、治療費以外にお子様を一時保育に預けたり、ベビーシッターを利用したりすると大きな出費が発生しますね。

このため、短期間の入院であって手厚い保障が受けられ、女性疾病の特約も付加できるメディカルKit NEOがおすすめです。

保障額をシミュレーション

・商品名:メディカルKit NEO(東京海上あんしん生命)
・契約年齢:25歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 5,000円
手術給付金

放射線治療給付金

手術の種類により1回につき

2.5万円~20万円

初期入院保障特則 一律 50,000円
3大疾病入院支払日数無制限特約 日額 5,000円
女性疾病保障特約 日額 5,000円
先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

以上の保障内容で、毎月の保険料は2,289円です。

10日以内の入院であっても、10日分の入院給付金を受け取ることができるため、急な出費にも対応できます。

保険料も手頃に抑えられているため、家計への負担を最小限にしながらも備えることができますね。

20代既婚女性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供なし】

医療保険の選び方

女性の既婚で子供がいない場合は、結婚直後で貯金がない場合も多いため、基本的に独身の時と同じような保障内容でも良いです。

独身時よりも貯蓄がかなり減っている場合は、がんなどの一時金特約を付加するなど手厚い保障を準備しておくと安心です。

ここでも、オリックス生命のCURE Ladyが大きな力を発揮します。

保障額をシミュレーション

・商品名:CURE Lady(オリックス生命)
・契約年齢:25歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院給付金日額 5,000円

(女性特有の病気の場合:10,000円)

手術給付金 入院中の手術:10万円

外来による手術:2.5万円

がん一時金特約 1回 500,000円
先進医療給付金 通算 2,000万円まで

この内容で保険料は、毎月2,518円です。

女性特有の病気やがんになった場合でも手厚い保障が受けられるため、貯金が減っている方でも安心して治療に専念できますね。

20代の医療保険加入率

生命保険文化センターの「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、29歳以下の方で医療保険に加入している人は、93.9%です。

全世代と比較しても、50代前半の次に高い加入率ですが、この数値には20歳未満のお子様の加入率も入っているため、親の保険に子供の医療特約を付加している可能性もあります。

ただし、成人してから医療保険に入っていない人が多いと、加入率が全体的に下がるはずです。

親から医療保険を引き継いでいるか、社会人になってから加入した人も多いといえますね。

20代が病気になる確率と平均治療費

20代はまだ病気になるリスクが低く、入院しても回復が早い場合があります。

過去5年以内での入院経験がある方は7.3%で、30代以降と比較してもとても低い水準です。

※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より

次に入院した場合の平均入院日数を見てみましょう。

・直近の入院時の入院日数:平均=11.6日

入院日数 割合
5日未満 17.2%
5〜7日 31.0%
8〜14日 31.0%
15〜30日 20.7%
31〜60日 0.0%
61日以上 0.0%

※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より

多くの方が2週間以内で退院しているだけでなく、1ヶ月以上の長期で入院された方は以内という結果になりました。

この結果を見ると、1入院あたりの給付限度日数は長くなくても良いのではないかと思われるかもしれません。

しかし、医療保険の給付金の限度日数は、退院してから半年以内に再入院すると、同一の入院と見なされるため、限度日数のカウントがリセットされないのです。

がんなどの重い病気の場合は、入退院を繰り返す可能性もあるため、保険料の負担が問題ないのであれば、限度日数を長くできる医療保険に加入しておくと安心ですね。

最後に入院した場合の自己負担額です。

・直近の入院時の自己負担費用:平均=14.7万円

自己負担費用と逸失収入の総額 割合
5万円未満 6.3%
5〜10万円未満 12.5%
10〜20万円未満 50.0%
20〜30万円未満 25.0%
30〜50万円未満 6.3%
50〜100万円未満 0.0%
100万円以上 0.0%

※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より

医療費の自己負担が15万円以下ですので、貯金が20万円ほどあれば対応できる数値ですね。

しかし、成人して社会人になったばかりのころは、貯金も思うように進んでおらず、少しの負担が大きなダメージとなる可能性が高いでしょう。

このため、高額な自己負担が発生した場合でも、治療費がしっかり払えるように医療保険に加入しておくと安心ですね。

若い20代のうちに医療保険に入るメリットとデメリット

20代のうちに医療保険にはいるメリットとデメリットには以下のようなものがあります。

医療保険に入るメリット

20代は健康状態が良いため、保険料負担を低くできるメリットがあります。

終身医療保険に加入すると保険料負担が低いまま高齢になっても継続できるため、家計を圧迫することなく、保障を準備できます。

さらに、医療保険に加入するときに、健康状態が悪いために加入を断られる可能性が低くなることも大きなメリットです。

医療保険に入るデメリット

若いうちに加入すると、生涯で払い込む保険料の額が多くなる可能性があります。

病気になる確率が低いということは、入院給付金を請求する確率も低くなるため、保険料の支払いだけが長年続く点に注意しましょう。

20代で医療保険に入る必要がある人

20代で医療保険に入る必要がある人は、以下の2つのどちらかに該当する方です。

  • 貯金がなく医療費が自己負担できない人
  • 家族がいるなど入院して収入が低下すると困る人がいる場合

公的な医療制度があるとはいえ、自己負担は必ず発生します。

貯金がないと医療費を払うことができず、治療の選択肢が減る可能性があります。

また、ご両親と同居している場合やすでに結婚されている方で、家計を支えている方は、入院して世帯の収入が低下すると、家族の生活に大きな影響を与えますよね。

このような方々は医療保険に加入して、入院した時の保障を準備しておくのが望ましいです。

20代で医療保険に入る必要がない人

20代の方でも、独身ですでに貯金がある方は、無理に医療保険に加入する必要はありません。

医療費の自己負担額は重い病気でも100万円前後と言われているため、貯金で支払える人は無理に加入しなくても大丈夫です。

ちなみに、「自分は病気しないから」という医療保険に加入しない人がいますが、医療保険に加入しない理由としては正しくありません。

がんなどの病気は完全な予防が難しいだけでなく、若い人は交通事故で入院する可能性もあるためです。

大事なのは入院したときに自分で医療費を払えるか、そして迷惑をかける人がいないか。

この2つの視点で医療保険が必要かどうか考えましょう。

20代の医療保険、月々の平均保険料と保障額

29歳方が加入している医療保険の入院給付金の日額は、9,130円です。

他の年代が日額10,000円を超えている中で、比較的少ないと言えますね。

29歳以下の方が支払っている平均の保険料は、233,200円(毎月19,433円)です。

この金額には、医療保険だけでなく、生命保険や個人年金保険も含んでいるため、医療保険だけでこの保険料を払っているわけではありません。

他の年代と比べると支払っている保険料や入院給付金の金額は低いですが、極端に少ないわけではないため、しっかり保障を準備されている方も多いといえますね。

20代の医療保険の見直し方法と2つのポイント

20代の方が医療保険を見直す場合のポイントは以下の2つです。

親から引き継いだ医療保険の内容に気をつける

20代の方は、独立する前に親がかけてくれていた医療保険を引き継いだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

医療保険を選ぶ手間が省けたと喜んでいる場合ではありません。

今一度保障内容を確認してみてください。

入院しても十分な給付が受けられない場合や、短期間の入院時に給付金が受け取れない可能性があります。

内容が子供と同じく不十分な内容になっていないかに加えて、古いタイプの医療保険を引き継いでいないかを確認しましょう。

更新型の保険に加入しない

医療保険の中には、大手国内生命保険会社が販売している「更新型」のものもあり、一定期間が経過すると更新を迎え、保険料が上昇します。

20代はまだ若いので、保険料の負担が少なくて住むのですが、30代、40代となるにつれて保険料の負担が大きくなると、家計をかなり圧迫するため注意しましょう。

20代の医療保険見直しシミュレーション

20代の方が医療保険を乗り換える場合のシミュレーションを解説していきます。

状況説明

Aさん(25歳)は、社会人になってまだ日が浅く、保険も親の保険を引き継いでいます。

会社の同期で保険の契約をする人も増え始め、今加入している保険からの見直しを考えることにしました。

現在の加入内容

現在は、親が加入した共済を引き継いでいます。

保障内容は以下の通りです。

  • 入院給付金:日額10,000円
  • 通院給付:1日あたり1,500円
  • 手術給付金:最大10万円

以上の内容で、保険料は毎月2,000円です。

これを終身医療保険に見直します。

見直し後

オリックス生命の医療保険「新CURE」に見直すと以下の通りです。

  • 入院給付金日額:5,000円(三大疾病時に入院給付金支払日数無制限)
  • 手術給付金:10万円(入院中の手術)

2.5万円(外来による手術)

  • 先進医療給付金:通算2,000万円まで

上記の内容で毎月の保険料は、1,311円です。

通院給付がなくなってしまいましたが、先進医療の保障が手厚くなり、三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)時の給付も良くなっています。

共済は、60歳で保障がなくなってしまうため、若いうちから終身医療保険にすると、毎月の保険料負担を少なくできるため安心ですね。

まとめ

20代でも、医療保険が必要な場合があるため、本当に自分にとって必要なのかどうかをしっかり検討しましょう。

自分は病気にならないと過信するのではなく、自分が入院した時にきちんと治療費が払えるのか、迷惑をかけてしまう人はいないのかを考えて加入することが大切。

この記事を再度読み返していただき、あなたに合った医療保険を見つけて行きましょう。

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