20代に死亡保険はいらない?既婚・独身・男性・女性別20代の死亡保険シュミレーション
突然の事故や病気によって、あなたに万が一のことがあった場合に活躍する死亡保険。
ですが、若い方が重い病気にかかりにくいですし、独身であれば入る必要がないのかという疑問があるなど、「いつから」「どういう場合に」死亡保険が必要なのか判断が難しいですよね。
そこで今回は、20代の方々にとっておすすめな死亡保険や、様々なシュミレーションでの選び方、また若いうちから加入していくメリットデメリット等を解説していきます。
目次
20代におすすめの死亡保険ランキング
まずは、今実際に20代の方々にどんな死亡保険が人気なのかランキングをご紹介します。
1.クリック定期│SBI生命
・インターネット申込限定で、余計な人件費等がカットされて保険料が安い
・災害時での死亡や高度障害状態になった際にも保険金が支払われる特約もあり
・24時間365日健康相談等が可能なコールセンターサービスも付帯
掛け捨てタイプの死亡保険です。
商品名の通り、選ぶ項目は金額と特約の有無をクリックするのみで、保険期間は10年定期の1種類のみです。
非常にシンプルな分、自由なカスタマイズはできませんが、裏を返せば10年ごとに見直しのタイミングが必ず来ますので、家族構成の変化に合わせて随時検討できます。
25歳男性、保険金額500万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、560円です。
(災害時特約や事故による障害の保障等の特約を付けた場合、月額保険料1,060円)
月額保険料が安く、災害時や不慮の事故に対するカバーを手厚くできる点も、シンプルな中にも大事なポイントを押さえている保険と言えます。
「とりあえず入っておきたい」という方にはオススメの死亡保険ですね。
2.メディフィット定期│メディケア生命
・業界最安水準の保険料
・保険金額や保障期間が柔軟に選べる
・病気、事故、災害いずれの場合の死亡時も、保険金額が同額
掛け捨てタイプの死亡保険です。
こちらも業界最安水準の安い保険料が特徴です。
加えて、10年ごとの定期型と、60歳、65歳、80歳までの保障を継続するタイプの年齢満了型から保障期間を選ぶことができます。
はじめから60歳までといったように年齢で保障期間を選択する場合は、加入時から60歳まで保険料が上がることはありません。
一方で、10年定期の場合は、10年後に10歳年齢が上がった段階での保険料計算が再度行われますので、更新する場合月額保険料が上がります。
25歳男性、保険金額500万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、554円です。
(上記の通り、10年後同じ保障を更新する場合、35歳男性の月額保険料は772円です)
この商品では、死亡時は病気でも事故でも災害でも、どんな場合でも保険金が支払われますし、所定の高度障害時においても、それ以降の支払い免除や保険金の支払い等手厚い保障があります。
値段も安く、保障の内容も充実していてバランス型の保険と言えますね。
3.かぞくへの保険│ライフネット生命
・インターネット申込限定で、保険料が安い
・健康診断書が原則不要でお手軽
・10年間という短い期間から90歳までの長期間までの保障が選べる
掛け捨てタイプの死亡保険です。
厚切りジェイソンさんが出ているCMでもおなじみですが、申込をインターネットに限定することで、人件費等を抑えて保険料を安くしているのが特徴です。
インターネットだけで完結するので、健康診断書が不要なのも魅力ですね。
20代の場合、上限保険金額3,000万円まではインターネット上で自身の健康状態を告知するだけで申込可能です。
ポイントは、保障期間の選択が幅広く出来る点です。
定期型にも10年、20年、30年定期と選べて、年齢満了も65歳、80歳、90歳と選べます。
また、特約ではなく、はじめから保障範囲を死亡と高度障害状態まで盛り込んである点も魅力です。
25歳男性、保険金額500万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、596円です。
インターネット申込でカンタンなだけでなく、最初から必要な範囲の保障を用意してくれている点は安心感がありますね。
4.こだわり終身保険│マニュライフ生命
・三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)で所定の状態になった際は、それ以降の保険料払込が免除
・解約返戻金が付いており、将来の資金準備にも役立つ
・非喫煙者は保険料が割安になる
こちらは、解約返戻金が受け取れる貯蓄型の死亡保険です。
月額保険料が安いことも重要だけれど、
・同時に学資保険も検討している
・掛け捨てで無事に保険期間を終えた時、そんな感じがする
・今からリタイア後の資金準備を始めたい
といった方には、こうした貯蓄型の商品が向いています。
25歳男性、保険金額500万円、保険期間20年、三大疾病特約あり、とした場合の月額保険料は、14,895円です。
(非喫煙者として計算)
解約返戻金が付いている死亡保険なので、最短の保険期間も他の商品(10年定期等)と比べて長く、月額保険料も高くなります。
この場合、保険期間の20年間で、合計3,574,800円の保険料を支払うことになりますが、保険料の払い込みを終えてからは、返戻率100%以上の金額として解約時に返戻金を受け取ることができます。
(細かい返戻率は、支払期間や解約時年齢等、諸条件により変動します)
満期まできちんと支払いを継続していれば、損する心配もありませんね。
5.定期保険プレミアム│チューリッヒ生命
・非喫煙で血圧が所定の範囲内にある方は保険料が割安になる
・保険期間は10年定期と4つの年齢満了型から選べる
・病気、事故、災害いずれの場合の死亡時も、保険金額が同額
掛け捨てタイプの死亡保険です。
健康な方は保険料が割安になる点や、病気でも事故でも災害でも死亡時の保険金が一緒な点等、嬉しい要素が多い商品です。
保険期間の選択は、10年定期型と、55歳、60歳、65歳、70歳の満了型とで選べます。
10年以上は保障が欲しいけれど、もちろん保障期間が長ければ長い方が月額保険料が高くなるので、そういった方には55歳満了といった短めの年齢満了型も比較検討できるのが魅力ですね。
25歳男性、保険金額1,000万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、980円です。
注意点としては、ある意味保険会社側の優しさとも言えるかもしれませんが、20代で加入する場合の最低保険金額が1,000万円となります。
(この商品自体の最低保険金額は500万円なのですが、若い世代は選択できません)
もちろん若いうちに万一のことがあった場合には、若ければ若いほど残された家族にとってのリスクは大きくなりますよね。
そう考えると、保険会社としてしっかりしているとも言えますが、その分月額保険料は高くなるので、お手軽感は他の商品と比べて若干薄れてしまいますね。
共済の死亡保険も人気!一緒に比較検討しよう!
ランキングに挙がった保険会社と同じく死亡保険を取り扱っている中で、「共済」があります。
全労済、JA共済、都道府県民共済等、聞き覚えのある組合もあるかと思います。
こうしたそれぞれの組合が展開する共済と、保険会社が展開する保険商品は、用語や組織等細かい違いはありますが、共済ならではの特徴もあり人気があるのも事実。
共済の大きな特徴としては、
・非営利事業であること
(余分な利益を保険料として払う必要がない)
・掛金が一律であること
(若いから保険料が安い、年を重ねると保険料が高くなる、といった差がない)
・商品がパッケージ化されている
(誰にでもわかりやすく、原則誰でも加入できるように設計されている)
という点です。
共済のメリットとしては、非営利事業としての安心感です。
余計なお金がかかりませんし、商品も組合員のために良い内容でパッケージ化してくれているので、保険の知識がない方でも保障内容を充実させることができますね。
一方でデメリットとしては、既にパッケージ化された中で商品を選ぶことしかできないので、個別的に商品を組み立てられない事と、掛金が一律なので民間会社の保険料金が比較的安い20代から見ると安く感じにくいことです。
こうした共済の特徴も踏まえた上で、実際に20代の方がどのように死亡保険を選んでいくべきか、ポイントとシュミレーションを見ていきましょう。
参考として、25歳の設定で金額の計算を行います。
既婚者に関しては死亡時を、、独身者に関しては、一般的に死亡よりも経済的負担が大きいとされる高度障害時を想定してシュミレーションしていきましょう。
高度障害状態とは、以下の8つの場合を指します。
一 両眼が失明したもの
二 そしやく及び言語の機能を廃したもの
三 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
四 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
五 削除
六 両上肢をひじ関節以上で失つたもの
七 両上肢の用を全廃したもの
八 両下肢をひじ関節以上で失つたもの
九 両下肢の用を全廃したもの
引用_障害等級表│厚生労働省
ここでは、上記で言う九の場合、車いす状態になってしまった場合を考えていきます。
また、費用面のシュミレーションにあたっては、2017年時点での日本人平均寿命として発表されている、男性81歳、女性87歳として計算していきます。
参照記事⇒簡易生命表│厚生労働省
20代独身男性の死亡保険の選び方とシュミレーション
25歳というと、まさに働き盛りの年齢です。
親御さんの年齢にもよりますが、この時点で既に介護が必要といったような状態ではない方が一般的でしょう。
あなたが扶養しなければならない親族がいなければ、原則死亡保険は必要ないとも言えます。
ですが、先に一度触れましたが、例えば「交通事故に遭って下半身不随となり、一生車いす生活になる」というような高度障害状態が続く場合、今までのように働けなくなって親御さん等親族に生活費を負担してもらうといった可能性はあります。
また加入期間の目安として、向こう5年10年の間に、希望や縁があれば、結婚したり子供と巡り合えるかもしれません。
高度障害に備えるとしても、近い将来保険を見直すタイミングが来ることも想定して保険を選ぶのが良いですね。
なので、保険の選び方としては、
・高度障害時の保障が付けられる(付いている)もの
・10年定期等の短期型、かつ掛け捨てのもの
をチェックしていくと良いですね。
では、独身時代に実際に高度障害となった場合にどのような費用、保障があるのかを見ていきます。
【一般企業に勤めていて3年(社会保険加入)、年収350万円の場合】
まず支出面ですが、25歳から81歳まで、1ヶ月20万円で生活していくとしましょう。
それだけで、合計1億3,440万円の生活費がかかります。
また、車いす生活になる場合には、住んでいく家をバリアフリー化する必要があり、必要に応じてリフォーム費用もかかってきますね。
玄関、トイレ、お風呂、各部屋の段差等々、お願いする業者にもよるでしょうが、2~300万円は想定しておいた方がよさそうです。
次に保障面ですが、社会保険に加入している場合には、「障害厚生年金」という年金を受給できます。
この場合、障害基礎年金と合わせて、年金額として1,023,454円(毎月85,287円)の支給が国からの保障として受け取れます。
このままですと、毎月の生活費を20万円とした場合に、障害年金額との差額である毎月114,713円や、リフォーム費用等は、親御さんや親族に支えてもらわなければ生活していくことが難しいという計算になりますね。
20代独身女性の死亡保険の選び方とシュミレーション
女性についても、独身の場合は死亡保険の選び方においては男性と同様の考え方で進めていくこととなります。
20代独身男性のシュミレーションで見たような高度障害時のリスクに備えたい場合には、それに対応する死亡保険を選ぶのがオススメです。
またここではもう1点、「では死亡した場合には親に迷惑はかからないか」という視点でも見ていきましょう。
実は、死亡の場合にもまとまったお金がかかります。
それは、葬儀にかかる費用です。
こちらも規模感にもよりますが、一般的に200万円前後の費用はかかると見ておきましょう。
その他、役所への手続等も考慮し、死亡保険金として300万円程度で設定して加入しておけば、万一の事があっても親御さんに迷惑をかけないで済みます。
(もちろん、存命であることが一番の理想ではありますが…)
20代既婚男性の死亡保険の選び方とシュミレーション【子供あり】
既に結婚もし、子供もいれば、あなたに万一の事があった場合に残された家族としては不安ですよね。
この場合に考えなければいけない事としては、
・現時点での子供の年齢(仮に大学卒業して新社会人となる22歳まで養っていくと考えた時に、残り何年あるのか)
・奥さんは現在働いているのか、また職場復帰するとしたらどのような働き方ができるか(まだ子供が小さければ、残業も含めたフルタイム勤務は現実的なのかどうか、等)
主にこの2点です。
特に子供がいる場合には、高度障害による要介護状態となると、奥さんがあなたと子供の両方を1人で面倒見るという必要が出てくるので、それこそ仕事どころではなくなってしまいます。
ですので、高度障害時の保障も含めた手厚い保障内容を選択する方が、残された家族としては安心ですね。
25歳の段階で、奥さんと、子供(0歳児)が1人いる場合を想定し、主人の死亡時に子供が1人立ちする22年後までどれだけの費用がかかるかを見ていきます。
【一般企業に勤めていて3年(社会保険加入)、年収350万円の場合】
・奥さんと子供2人分の毎月の生活費:子供の成長度合いにより食費や習い事等の費用が変動しますが、平均して毎月25万円程度と見ておきましょう。
・子供の教育費:幼稚園から大学まで全て国公立として計算しても、1人当たり1,147万円かかります。
参照記事⇒育児・教育費用負担の重さ│平成16年版少子化社会白書
これら費用を合計すると、7,747万円となります。
これを22年の毎月の費用に計算し直すと、毎月約29万円かかる計算です。
次に国の保障の範囲ですが、年収350万円(平均標準報酬月額25万円)の場合、遺族年金として、合計1,312,906円(月額109,409円)の年金が受給できます。
参照記事⇒遺族年金の受給額はいくら?遺族年金早見表一覧│保険比較ライフィ
毎月かかる費用との差額である、約18万円を、奥さんの給料と、死亡保険で対応していく必要がありますね。
ちなみに、シングルマザーの毎月の生活費は、子供1人の場合平均15万円程度と言われています。
参照記事⇒「母子家庭の生活費についてシングルマザーが知っておくべき5つのこと」│LEGAL MALL BY VERYBEST
生活費を切り詰めていけば公的の保障と奥さんの仕事で生活を成り立たせていくことは可能ですが、ここに死亡保険の保障があれば、なお心強いですね。
20代既婚男性の死亡保険の選び方とシュミレーション【子供なし】
現時点では、大きな保障を求める必要はないかもしれません。
今後の奥さんとの計画にもよりますが、例えば現時点で共働きの状態にあり、夫婦の収入を足していく中である程度ゆとりある生活ができているのでしたら、大型の保障よりも、楽しみや貯蓄に使っていくのも有意義かもしれませんね。
ですが念のため加入を、という場合に考えておくべきなのは、
・掛け捨ての定期型がオススメ
・高度障害時の保障も要チェック
この2点です。
貯蓄型の終身保険もメリットはありますが、子供が生まれて奥さんの仕事の量にも変化が生じれば、世帯収入が大きく変わります。
また、子供にかかる出費も徐々に増えていきます。
その中で、掛け捨てよりも大幅に月額保険料が高い終身保険を選ぶというのは、より慎重な判断が必要です。
合わせて、子供が生まれるタイミングは、保険の見直しを行うタイミングでもあります。
現状入っている死亡保険では保障が足らず、貯蓄型だと早期の解約では解約返戻率が低くて損をしやすいため解約が難しく、新たに死亡保険を追加する、といった手間が生まれやすくもあるのです。
まだ子供がいない状況であれば、万一の時には奥さんも気持ちの整理がついた際には第二の人生を送りやすいので、高度障害時に迷惑をかけないようにだけする意識があれば、十分と言えますね。
金額的なシュミレーションは、上記で挙げてきたものと大きな差はないので、ここでは死亡保険の考え方のシュミレーションを見ていきます。
まず、高度障害の保障もある掛け捨て10年タイプの死亡保険を選択
次に、子供ができた段階で、上記事例のような死亡保障も含めた死亡保険へ切り替え
(第二子以降の計画があるようでしたら、向こう30年程度を見越した死亡保険に入ると安心です)
20代既婚女性の死亡保険の選び方とシュミレーション【子供あり】
男女平等が謳われてきている世の中になってきましたが、まだまだ一般的に、男性はリタイアまでずっと働くという概念が強いです。
ですので、家族のある女性目線では、次の2点を考えていく必要があります。
・子供の年齢が小学校低学年くらいまでになるまでは、保育費用として準備
・子供がある程度大きくなってくれば、必要に応じて子供の教育費用として準備
子供がまだ小さい段階で奥さんに万一があった場合は、主人の方に育児の役割が全て乗ってきます。
ですが、職種にもよるものの、中々17時や18時にピタッと仕事を終わらせて帰ってくるという働き方ができる方は少ないでしょう。
こうした場合に、奥さんの死亡保険の保障を使って、保育時間の長い保育施設や学童等を利用しやすいように準備してあげるのが良いですね。
一方で、子供がある程度大きくなってきた場合には、奥さんからの贈り物として、子供への教育資金という意味の死亡保険金を用意するのも良いでしょう。
もちろん主人の頑張りで大学まで行かせてあげて、ということもできるでしょうが、ご自身の腹を痛めて産まれてきてくれた子供です。
子供にとっても、母親の存在は何物にも代えがたい存在と言えます。
教育資金は多ければ多いほど、子供自身も進学の選択肢が増えていいことなので、そういった気持ちとして、死亡保険を検討するのは有意義なことと言えるでしょう。
夫婦の資金に余裕があれば、いずれかの死亡保険は貯蓄型の終身保険にして、夫婦健在であれば将来の資金として活用する、というのも有効な選択肢ですね。
想定されるシュミレーションとして、主人1人で子供の面倒を見る場合に、どれくらいの時間までの保育が必要で、いくらかかるのかを見ていきます。
男性で、時間外労働(残業)を週35時間以上行っている人の割合が、72.8%です。
参照記事⇒正規雇用労働者の働き方について│総務省
1ヶ月平均21日の稼働日があったとしても、約4人に3人が、1日平均で1時間30分以上の残業を行っていることになります。
また男性で、職場までの通勤に要している時間の平均が、1日あたり1時間26分(片道43分)です。
参照記事⇒平日は男性1時間26分、女性は1時間7分…通勤の実情をグラフ化してみる(最新)
仮に職場の定時就業時間が9時-18時だとすると、通常8時には家を出ており、約19時30分くらいまでの残業を経て、20時15分頃に帰路についていることになります。
もちろん、保育施設までの送り迎えにも時間がかかりますので、送り迎えにそれぞれ30分かかるとすると、7時台~20時台は預けられる保育施設を利用する必要があります。
保育施設の月額利用料としては、2万円~4万円未満かかっているという回答が全世帯の52.3%です。
参照記事⇒保育所の利用状況│厚生労働省
公営、私営の違いや預ける人数によっても違いますが、毎月固定で一定の費用が必要となりますね。
加えて、保育施設の利用可能時間ですが、8時以前より預けられる施設が全体の17.9%で、19時以降まで預けられる施設が全体のわずか1.4%でした。
参照記事⇒保育所の利用状況│厚生労働省
全体で見ても、預けられる先が少ないので、働き方を変えないのであれば追加費用等がかかることを覚悟してこうした時間でも対応している先を探すか、主人が職場に事情を説明し、残業や勤務時間を調整するよう工夫する必要があります。
後者の場合は、調整する勤務の分だけ給与にも影響があるでしょうから、こうした減給分を想定して死亡保険を検討することが重要ですね。
20代既婚女性の死亡保険の選び方とシュミレーション【子供なし】
20代既婚男性【子供なし】の場合と同様に、考え方としては、掛け捨て定期で高度障害時の保障もある商品を検討すべきです。
一方で、男性の事例ではオススメしていなかった貯蓄型の終身保険も、女性に関してはオススメできる場合があります。
それは、ご自身がリタイアまで働きたいという意欲がある場合です。
もちろん妊娠後から産後ある程度までは、働き方の制限が発生してしまう期間はありますので、その間は主人の給与だけで運用する必要があります。
ですが、はじめから共働きをしていくという意思が固ければ、主人の死亡保険は子供が出来たタイミング等状況に応じて見直していき、奥さん側の保険は終身保険として長期間の支払いを続けていく中で、夫婦健在で過ごせた場合の資金準備として用意ができますね。
ここでは、仮に25歳段階で、60歳まで払込を行う終身保険の月額保険料を見ていきます。
上述の「こだわり終身保険v2│マニュライフ生命」のシュミレーションを利用します。
(非喫煙者、三大疾病の保障も備えているプランで算出)
・保険金額500万円の場合:月額保険料8,915円(総支払保険料:3,744,300円)
・保険金額1,000万円の場合:月額保険料17,330円(総支払保険料:7,278,600円)
20代の死亡保険加入率と平均保険料や保障額
これまで、死亡保険の種類やそれぞれの事例における選び方を見てきましたが、では実際20代で死亡保険に加入している割合や、かけている保険料等はどのようになっているのでしょうか。
それぞれ見ていきましょう。
20代の死亡保険加入率
生命保険・個人年金保険の世帯加入率は、77.5%です。
参照記事⇒生命保険に関する全国実態調査(17p)│生命保険文化センター
20代の平均保険料と保障額
世帯年間払込保険料は、2016年の統計で年間24.2万円(月額約2万円)です。
また、世帯普通死亡保険金額は、2016年の統計で2,405万円です。
参照記事⇒生命保険に関する全国実態調査(24p、27p)│生命保険文化センター
20代が死亡する確率と死亡理由
20代が死亡する確率は、
・20代前半男性:1,000人中0.5人
・20代後半男性:1,000人中0.62人
・20代前半女性:1,000人中0.23人
・20代後半女性:1,000人中0.26人
です。
実は、20代が亡くなるのはとてもレアなケースなのです。
また、主な死因としては、下記の通りです。
年齢 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位 死因 割合 死因 割合 死因 割合 死因 割合 死因 割合 20~24歳 自殺 49.8% 不慮の事故 19.2% 悪性新生物 7.5% 心疾患 5.7% 脳血管疾患 1.4% 25~29歳 自殺 48.8% 不慮時の事故 14.2% 悪性新生物 9.5% 心疾患 5.8% 脳血管疾患 2.4%
元々の死亡率が低い上に、その中でも約半数が自殺による死亡という結果となっていますね。
若い20代のうちに死亡保険に入るメリットとデメリット
20代という若いうちは、死亡に至るリスクはほとんど皆無であることが上のデータでわかりました。
ですが、約4人に3人の割合で死亡保険に加入しており、平均して毎月2万円もの金額を支払っているのも事実。
皆さん、どういうメリットを感じて加入しているのでしょうか。
また、どんなデメリットがあるのかを知っておく必要があるのでしょうか。
それぞれ見ていきましょう。
まずメリットは、死亡リスクが低いからこそ、毎月の保険料が安くなる、という点です。
「健康な時にしか入れないのが保険だよ」といったような言葉をあなたも聞いたことがあるかもしれません。
若い方がより健康で、統計としても死亡の可能性が低いからこそ、格安の保険料で保険に入ることができるということですね。
反対にデメリットは、
・掛け捨ての場合は、統計上9割方無駄払いになる
・貯蓄型の場合は、中途解約時の返戻率と受取までの期間がリスクになり得る
という2点です。
20代は特にですが、現代では医療の進歩も目覚ましく、不測の事態に遭遇しない限りは長生きが出来ますよね。
そう考えると、いくら安いとはいえども、掛け捨ての保険に関しては平和に暮らせる限り無駄払いとなります。
貯蓄型の場合は、例えば25歳で60歳払込の保険に加入した場合、保険料を払う期間が35年もあります。
途中で解約する場合は、支払年数にもよりますが、払った金額よりも少ない返金となり損をします。
一般的な住宅ローンと同じ期間、1万円や2万円もする保険料を払い続けるという余裕と忍耐が必要になりますね。
20代で死亡保険に入る必要がある人
20代で死亡保険に入る必要がある人として、既に子供がいる場合が挙げられます。
どれだけ死亡リスクが低いと言っても、まさに文字通り万が一のことがあった場合に、それでも子供に無事に成長してほしいと思うのが親としての想いでしょう。
もちろん国の保障もあるのでそれぞれのケースに応じて計算する必要はありますが、国の保障で足りない部分は自分たちでカバーしていく必要がありますね。
20代で死亡保険に入る必要がない人
逆に20代で死亡保険に入る必要がない人は、独身者や子供がいない人です。
残された家族に迷惑をかけないように、という気持ちが生まれるのも当然ですが、そういった方でも、子供が生まれるタイミングまで加入を見送っても十分間に合いますよ。
その分、貯蓄や積立等に資金を回して手元における現金を増やすということも、家族を安心させる有効な手段でもあるのです。
反面、高度障害のリスクに備える事は、死亡時よりも経済的に負担が増えますので、子供がいなくても一考の余地はあると言えますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
死亡保険が必要かどうかは、それぞれの考え方にもよりますしケースバイケースです。
ですが、20代という若いうちだからこそ得られるメリットもあるので、今の自分に本当に必要かどうかを考えながら、国の保障を補う分として検討することをオススメします。