30代の医療保険おすすめランキング~FPの男性・女性、独身・既婚別シミュレーション
30代はまだまだ若い年代ではありますが、病気へのリスクが増加するだけでなく、結婚や出産、マイホームの購入と何かと変化の起こる年代です。
家族を持ったり、周りの方も健康診断で指摘を受けている人が増えてきたりして、医療保険への加入を検討され始めている方も多いのではないでしょうか?
20代よりも、入院した時のリスクが増える年代ですので、医療保険に加入してリスクに備える必要があります。
今回は30代の方が、医療保険に加入する際にどの点に気を付けて加入すべきかとまとめました。
この記事を最後まで読んでいただくことで、自分に合った医療保険の加入の仕方が分かるため、ぜひご一読ください。
目次
30代におすすめの医療保険ランキング
30代の方におすすめの医療保険をご紹介していきます。
この年代のおすすめは、少ない保険料負担で終身医療保険がおすすめで、特約の選択肢が比較的多いもので選んでいます。
30代の方は、年齢も若く病気になるリスクは少ないため、保険料の負担も少なくすることが可能です。
順位 | 医療保険名
(保険会社名) |
理由 |
第1位 | FlexiS
(メットライフ生命) |
保険料が他に比べて割安なだけでなく、特約の選択肢も幅広く保障のカスタマイズ性が高い |
第2位 | 新 CURE
(オリックス生命) |
基本保障が充実しており、主契約と特約どちらの保障内容にも無駄がない |
第3位 | メディカルkit NEO
(東京海上日動あんしん生命) |
重い病気になった時だけでなく、入院期間が短い場合の保障も充実している |
上記の選んだ理由は、コストパフォーマンスの高さと、保量内容の充実度です。
30代は、まだ行基になる可能性が低いですが、今後年齢とともに上昇していくだけでなく、結婚や出産、お子様の進学など環境の変化が多い時期。
限られた予算の中で、自分に合った保障を選択する必要があるため、上記の医療保険を選出しましした。C
30代の方の入院に関するデータは以下の通りです。
- 平均入院日数:15.5日
- 自己負担費用と逸失収入の総額の平均:25.1万円
(逸失収入とは収入のうち失った部分)
※生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査」より
平均入院日数は、40代の方が15日のためほとんど変わりません。
そして入院すると、25万円の収入が失われることから、最低でもこの金額に対する備えが必要です。
特に、がん・心筋梗塞・脳卒中になった場合は、入院日数が長期化し自己負担費用や逸失収入も増加するため、医療保険で保障を準備しておくと安心ですね。
入院時に受けられる公的制度
入院した場合は、高額療養費制度を使うことで、一定額以上は自己負担する必要はありません。
また、会社員が働けなくなった場合は、収入の2/3が最大1年6カ月分給付される傷病手当金もあります。
このように、医療保険に加入しなくとも受けられる保障があることを把握しておきましょう。
FlexiS(フレキシィエス)|メットライフ生命
FlexiSは30代だけでなく、幅広い年代におすすめできる医療保険です。
その理由は、保険料が手ごろなだけでなく、選べる特約も充実しているため、自分に合ったプランを作成しやすいことにあります。
入院や手術、先進医療への保障だけでなく、がんなどの重い病気の備え、通院保障、一定年数健康だった場合に受け取れる祝い金など、多種多様。
30代の方のモデルプランは以下の通りです。
保障内容 | 保障額 |
入院(1回の入院につき60日まで) | 日額 5,000円
(七疾病での入院は支払限度日数無制限) |
入院中の手術(1回につき) | 100,000円 |
外来での手術(1回につき) | 25,000円 |
放射線治療(1回につき) | 100,000円 |
骨髄ドナー手術(1回にのみ) | 50,000円 |
短期入院定額保障 | 一律 50,000円
(1回の入院が10日以内の場合) |
三大疾病一時金特約 | 500,000円 |
先進医療給付金 | 通算最高2,000万円まで
+一時金5万円 |
※試算条件:35歳・男性、終身払い
以上の保障内容で、毎月の保険料は3,792円です。
入院日額は5,000円に設定していますが、短期の入院や重い病気での長期の入院の場合の両方でしっかりとした保障を受け取ることができます。
ご家族がおらず独身の場合で、収入が減少しても家庭への影響が少ない方は、三大疾病一時金特約を外しても良いでしょう。
メディカルKit NEO|東京海上日動あんしん生命
メディカルKit NEOは、基本保障だけで短期の入院や重い病気の保障もあるため、基本性能が高い医療保険です。
がん・心筋梗塞・脳卒中になった場合は、入給付金の支給日数が無制限になります。
また、軽度の病気やケガで入院し、10日未満で退院した場合も、一律10日分の入院給付金を受け取ることが可能。
30代の方のおすすめプランは以下の通りです。
保障内容 | 保障額 |
疾病入院給付金
災害入院給付金 |
日額 5,000円 |
手術給付金
放射線治療給付金 |
手術の種類により1回につき
2.5万円~20万円 |
初期入院保障特則 | 一律 50,000円 |
特定疾病入院給付金
(3大疾病入院支払日数無制限特約) |
日額 5,000円 |
5疾病就業不能特約 | 1回 50万円 |
先進医療給付金 | 通算最高2,000万円まで |
※試算条件:35歳・男性、終身払い
この保障内容で計算した場合の保険料は、毎月3,093円です。
5疾病就業不能特約を付加しているため、悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全で働けなくなった場合に一時金を受け取ることができます。
少ない保険料負担で、病気で働けなくなった場合もカバーしてくれるためとても安心できる保険といえますね。
ちゃんと応える医療保険EVER|アフラック
アフラックのEVERは、医療保険の中でも特に売れている保険で、認知度もとても高いです。
最大の特徴は、通院給付金をセットできる点で、入院前の60日、退院後の120日間のうち30日の通院まで保障してくれます。
また、がん保険が有名なアフラックらしく、放射線治療を受けた場合の保障が受けられます。
さらに、がん・心筋梗塞・脳卒中になった場合は、入院給付金の支払い限度日数が無制限になるだけでなく、以後の保険料の払い込みが免除されます。
保障内容 | 保障額 |
疾病入院給付金
災害入院給付金 |
日額 5,000円
(3大疾病時入院日数無制限) |
手術給付金 | 入院中の手術:5万円~20万円
外来による手術:2.5万円 |
放射線給付金 | 入院しなくても1回につき50,000円 |
三大疾病一時金特約 | 500,000円 |
疾病・災害
通院給付金 |
日額 5,000円
入院前(60日)もしくは 退院後(120日)の間で最高30日まで |
※試算条件:35歳・男性、終身払い
以上の保障内容で試算をした結果は、4,204円でした。
通院給付金や三大疾病の場合の保険料払込免除特約が付加されているため、保険料は少し割高です。
しかし、アフラックは保険の契約件数も多く、支払い実績も多い会社ですので、支払のスキームがしっかりしているため安心できます。
メディフィットA(エース)|メディケア生命
メディフィットAはコストパフォーマンスに優れているだけでなく、幅広い保障プランの中から自分に合った内容にカスタマイズできるのが特徴です。
1日あたりの入院給付金の支払い限度日数を120日に設定できるため、幅広い病気で長期の入院に対応しています。
保障内容 | 保障額 |
疾病入院給付金
災害入院給付金 |
日額 5,000円
(7大疾病無制限タイプ) |
手術給付金(手術Ⅱ型) | 入院中の手術:5万円~20万円
外来による手術:2.5万円 |
3大疾病保険金 | 500,000円 |
先進医療給付金 | 通算最高2,000万円まで
+一時金5万円 |
通院治療給付金 | 1日につき3,000円 |
※試算条件:35歳・男性、終身払い
以上の保障内容で、毎月の保険料は、2,840円です。
少ない保険料負担で、幅広い保障を準備できるため、保険料の負担を少しでも少なくしたいという方におすすめできる保険といえますね。
オリックス生命CURE|オリックス生命
オリックス生命のCUREは、保障内容に無駄がなく、シンプルで分かりやすい内容が特徴です。
基本保障に、入院給付金と手術給付金が入っており、先進医療に対する保障や重い病気になったときの入院給付金支払い限度日数も、延長されます。
特約で付加できる重度三疾病一時金やがん一時金は、再発の場合でも1年に1回を限度に給されるため、安心できますね。
保障内容 | 保障額 |
入院給付金日額 | 5,000円
(三大疾病時に入院給付金支払日数無制限) |
手術給付金 | 入院中の手術:10万円
外来による手術:2.5万円 |
重度三疾病一時金特約 | 1回につき500,000円 |
先進医療給付金 | 通算 2,000万円まで |
※試算条件:35歳・男性、終身払い
この内容で毎月の保険料負担は、3,222円です。
基本保障が手厚く、特約も最小限のラインナップから選べるため、多くの方にとって内容の分かりやすい保険であるといえますね。
共済の医療保険も人気!一緒に比較検討しよう!
共済の医療保険は、これまでご紹介した医療保険と比べてもさらに低い掛け金の負担で最低限必要な保障を準備できます。
例えば、都道府県民共済の「入院保障2型」では、毎月2,000円の掛け金で以下の保障を準備できます。
保障内容 | 保障額 |
入院 | 10,000円
(事故:184日、病気:124日が給付限度) |
通院 | 1日あたり1,500円
(14日以上90日まで) |
手術給付金 | 2.5万円・5万円・10万円 |
先進医療 | 1万円~150万円 |
死亡・高度障害 | 10万円 |
上記の内容は、18歳から60歳までしかできないため、注意しましょう。
18歳未満や61歳以上の方は、別のプランでの加入となります。
民間の医療保険と比べると、入院給付金の限度日数や先進医療の保障額など見劣りする点も存在します。
特約も用意されており、付加することで保障を厚くすることができるため、自分にとってどんな保障が必要かを決めたうえで、民間の保険と比較していきましょう。
30代独身男性の医療保険の選び方とシミュレーション
医療保険の選び方
独身の方の場合は、自分が働けなくなった場合の治療費をしっかり支払えるかどうかが医療保険を選ぶ際のポイントです。
20代のうちにコツコツ貯蓄しており、十分に蓄えがあるという方は、少ない保障額でも大丈夫です。
しかし、趣味や娯楽に使ってしまって貯蓄できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最低でも、医療費の自己負担費用と逸失収入の合計額である25万円は支払える状態にしましょう。
保障額をシミュレーション
・商品名:メディカルKit NEO(東京海上あんしん生命)
・契約年齢:35歳
・保険料払方:終身払
保障内容 | 保障額 |
疾病入院給付金
災害入院給付金 |
日額 5,000円 |
手術給付金
放射線治療給付金 |
手術の種類により1回につき
2.5万円~20万円 |
初期入院保障特則 | 一律 50,000円 |
特定疾病入院給付金
(3大疾病入院支払日数無制限特約) |
日額 5,000円 |
5疾病就業不能特約 | 1回 50万円 |
先進医療給付金 | 通算最高2,000万円まで |
独身男性は、メディカルKit NEOの先ほどご紹介したモデルプランがおすすめで、毎月3,093円で加入できます。
短期の入院でも、初期入院保障特則があることで、定額の給付金を受け取ることができ、貯金が十分でない方も安心です。
さらに、特定の疾病で働けなくなった時も保険金を受け取れるため、収入が減ってしまっても安心できますね。
30代独身女性の医療保険の選び方とシミュレーション
医療保険の選び方
独身の女性の場合も、独身男性と同様に入院した場合の医療費の自己負担分と収入の低下をカバーできるかどうかが重要になります。
特に女性の場合は、乳がんや子宮筋腫など女性特有の病気で入院するリスクもあるため、女性専用の保障がついた医療保険に加入すると安心です。
オリックス生命のCURE Ladyは、女性特有の病気で入院してしまった場合に手厚い保障が受けられるため、貯金が十分でない方でも安心です。
保障額をシミュレーション
・商品名:CURE Lady(オリックス生命)
・契約年齢:35歳
・保険料払方:終身払
保障内容 | 保障額 |
入院給付金日額 | 5,000円
(女性特有の病気の場合:10,000円) |
手術給付金 | 入院中の手術:10万円
外来による手術:2.5万円 |
がん一時金特約 | 1回につき500,000円 |
がん通院特約 | 1日につき 5,000円 |
先進医療給付金 | 通算 2,000万円まで |
上記の内容で毎月の保険料は、3,187円です。
女性特有のがんになった場合は、入院給付が手厚くなるだけでなく、再発時も保障され、通院治療が長引いた場合でも、給付金をしっかり受け取れます。
もし通院給付が不要であれば、がん通院特約を削っても問題ありません。その場合の保険料は、毎月2,897円です。
30代既婚男性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供あり】
医療保険の選び方
30代の既婚者でお子様がいらっしゃる場合は、入院して医療費が発生したり、収入が減ってしまったりすると、家庭に大きな影響を与えます。
そのため、手厚い医療保障に加入しておくと安心できるでしょう。
お子さまの年齢も幼稚園から小学校高学年の場合が多く、教育費がまだまだこれからかかる時期です。
一方で、毎月の家計負担も今後増えていくことが予想されるため、限られた予算内で医療保障を準備しなければなりません。
フレキシィSに加入することで、手ごろな保険料で手厚い医療保障を確保できます。
保障額をシミュレーション
・商品名:FlexiS(メットライフ生命)
・契約年齢:35歳
・保険料払方:終身払
保障内容 | 保障額 |
入院(1回の入院につき60日まで) | 日額 10,000円
(七疾病での入院は支払限度日数無制限) |
入院中の手術(1回につき) | 200,000円 |
外来での手術(1回につき) | 50,000円 |
放射線治療(1回につき) | 200,000円 |
骨髄ドナー手術(1回にのみ) | 100,000円 |
短期入院定額保障 | 一律 100,000円 |
通院保障 | 日額 3,000円 |
先進医療給付金 | 通算最高2,000万円まで
+一時金5万円 |
上記の保障内容にすると保険料は毎月4,921円です。
モデルプランよりも保障を手厚くすることで、入院した場合の家計への影響を最小限にできます。
短期の入院だけでなく、重い病気になって長期間にわたって入院した場合でも、給付金を受け取れるため、あらゆるケースで十分な保障を受けることが可能です。
40代、50代になってもお子さまが成人しない限りは、同様の保障が必要なため保険料負担が低いうちに加入すると良いでしょう。
30代既婚男性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供なし】
医療保険の選び方
結婚していて子供がいない場合は、自分が入院することで、誰にどんな迷惑がかかるかを明確にする必要があります。
例えば、配偶者の方が働いておらず、自分が家庭の収入源である場合は、入院によって世帯の収入が低下することを考えなければなりません。
また、結婚した直後は貯蓄額が減っている可能性もあるため、医療費がとても大きな負担に感じられる可能性もあるでしょう。
このため、医療保険で最低限の保障をカバーする必要性が高いといえます。
保障額をシミュレーション
・商品名:新CURE(オリックス生命)
・契約年齢:35歳
・保険料払方:終身払
保障内容 | 保障額 |
入院給付金日額 | 5,000円 |
手術給付金 | 入院中の手術:10万円
外来による手術:2.5万円 |
重度三疾病一時金特約 | 1回につき500,000円 |
先進医療給付金 | 通算 2,000万円まで |
オリックス生命の新CUREであれば、上記の内容で保険料は毎月3,222円です。
新CUREには基本保障の中には、入院給付金の支払い限度額が
- 7大疾病時の60日から120日に延長される
- 3大疾病時には無制限になる
という内容になっており、シンプルながら最低限の保障は確保できます。
お子さまができた場合は、入院給付金日額を増額したり、特約を追加して保障を手厚くしたりすると良いでしょう。
30代既婚女性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供あり】
医療保険の選び方
お子さまがいらっしゃる場合、まだ中学生未満の年齢である可能性が高く、手のかかる年代でしょう。
もしご自身が専業主婦で収入がなかったとしても、入院してしまうと治療費以外にも、外食が増えることでの食費の増加など、負担が増える可能性があります。
さらに、ご自身も働いていた場合は、世帯収入の低下を気にしなければいけないため、医療保険でしっかり保障を用意しておく必要がありますね。
保障額をシミュレーション
・商品名:CURE Lady(オリックス生命)
・契約年齢:35歳
・保険料払方:終身払
保障内容 | 保障額 |
入院給付金日額 | 5,000円
(女性特有の病気の場合:10,000円) |
手術給付金 | 入院中の手術:10万円
外来による手術:2.5万円 |
がん一時金特約 | 1回につき500,000円 |
がん通院特約 | 1日につき 5,000円 |
先進医療給付金 | 通算 2,000万円まで |
オリックス生命のCURE Ladyであれば、上記の内容で毎月の保険料は3,187円です。
女性特有の乳がんや子宮がんの場合は、手厚い保障を受けられるだけでなく、がんによる通院治療にも対応しています。
現在、フルタイムで勤務しており、入院した場合の世帯収入の低下にも備えたい場合は、入院日額を1万円に設定すると良いでしょう。
30代既婚女性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供なし】
医療保険の選び方
既婚者で子供がいらっしゃらない場合でも、医療保険で最低限の保障を持っておいた方が良い場合があります。
結婚したばかりでフルタイムで勤務されている方は、結婚式や新婚旅行、新生活の準備費用で貯金が減ってしまっている状態の方もいらっしゃると思います。
医療費の自己負担分を支払うことで、家計に大きなダメージを与えてしまう場合は、医療保険で保障を準備しておくのが有効です。
保障額をシミュレーション
・商品名:メディカルKit NEO(東京海上あんしん生命)
・契約年齢:35歳
・保険料払方:終身払
保障内容 | 保障額 |
疾病入院給付金
災害入院給付金 |
日額 5,000円 |
手術給付金
放射線治療給付金 |
手術の種類により1回につき
2.5万円~20万円 |
初期入院保障特則 | 一律 50,000円 |
3大疾病入院支払日数無制限特約 | 日額 5,000円 |
女性疾病保障特約 | 日額 5,000円 |
先進医療給付金 | 通算最高2,000万円まで |
上記の内容で、毎月の保険料の自己負担額は3,179円です。
入院日数が短期間の場合でも、10日分の入院給付金を受け取れるため、貯金を減らすこともあまりないでしょう。
さらに女性特有の病気で入院した場合は、入院給付金日額が倍になるためい手厚い保障を受けることができます。
30代の医療保険加入率
30代の方の医療保険の加入率は、30歳~34歳が82.6%、35歳~39歳が87.4%のため、8割以上の方が加入していることになります。
この数値は20代の方よりも低い数値ではありますが、それでも加入率が高いことから、医療保険に対する関心が高いといえますね。
あなたの周りにいる30代の方にも、医療保険に加入していない方が多くいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご自分の体調が悪くなってから医療保険を検討したのでは、健康状態の審査によっては加入できない可能性があります。
周りに流されるのではなく、自分にとって必要かどうかという観点で選ぶことが重要ですね。
30代が病気になる確率と平均治療費
30代になると、病気へのリスクも増加するため、健康診断で指摘を受け方が増える傾向にあります。
ここで30代の方が入院した場合の入院日数や、自己負担額を詳細に確認していきましょう。
まず過去5年以内に入院した経験のある人は、10.1%です。
20代の入院経験が7.3%であることを考えると大幅に増加していることが分かります。
※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より
次に、平均の入院日数です。
・直近の入院時の入院日数:平均=15.5日
入院日数 | 割合 |
5日未満 | 22.9% |
5〜7日 | 25.7% |
8〜14日 | 30.0% |
15〜30日 | 12.9% |
31〜60日 | 2.9% |
61日以上 | 5.7% |
※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より
20代の平均入院日数と比べて4日ほど増加しているため、長期間入院されている方が増えていることが分かりますね。
最後に入院した場合の自己負担費用を確認しましょう。
・直近の入院時の自己負担費用:平均=19.0万円
自己負担費用と逸失収入の総額 | 割合 |
5万円未満 | 11.1% |
5〜10万円未満 | 24.1% |
10〜20万円未満 | 31.5% |
20〜30万円未満 | 16.7% |
30〜50万円未満 | 11.1% |
50〜100万円未満 | 3.7% |
100万円以上 | 1.9% |
※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より
平均で20万円近くの自己負担が発生しています。
入院した場合は、高額療養費制度を利用することで、医療費の自己負担額が自分の所得に応じた上限額以上を払う必要性がなくなりますが、それでも自己負担の額は高額です。
30代で結婚をされた方は、結婚式や新婚旅行、新生活の準備で貯金を消費してしまっている場合もあり、数10万円の自己負担額でも、家計にとって大きなダメージとなります。
このため、医療保険に加入し、入院した時の自己負担額を少しでも抑えられると良いですね。
30代で医療保険に入るのは遅い?早い?将来に向けて備えておくべき理由
30代で医療保険に入ることはメリットの方が大きいです。
その理由は、以下の2点。
- 保険料負担が低いうちに加入できる
- 健康状態が良い状態で加入できる
30代は病気になるリスクがまだ低いことから、医療保険の保険料は低く設定されています。
今後年齢を重ねていくにしたがって、病気になるリスクが高まるだけでなく、子供の教育費が増加するため、入院した場合の医療費の負担や収入の低下が家計に与える影響は多大です。
40代、50代は限られた予算の中で、入院した場合の手厚い保障を準備する必要がありますが、30代のうちに終身医療保険に加入することで、低い保険料負担で保障を確保できます。
また、健康状態が良い状態で加入の手続きをすることで、医療保険に加入できないリスクがなくなり、割増の保険料を取られる心配もありません。
将来手厚い医療保障が必要になる場合は、30代のうちに加入すると良いでしょう。
30代の医療保険、月々の平均保険料と保障額
30代の方の入院給付金の設定額は以下の通りです。
- 30~34歳:9,440円
- 35~39歳:10,880円
平均で入院給付金日額を、1万円前後で設定している人が多いという結果になりました。
最も多いのは、10,000円~15,000円未満で設定いる方で、およそ4人に1人がこの額に設定しています。
次に平均の年間保険料を確認していきましょう。以下の数値は医療保険だけでなく、生命保険や個人年金も含めた数値です。
- 30~34歳:297,500円(毎月約24,800円)
- 35~39歳:379,900円(毎月約31,700円)
毎月数万円の保険料を払っていることが分かりますね。年金や学資保険などの貯蓄型保険に加入している可能性も考えられますが、高額な保険料を支払っている方が多いといえます。
30代は保障も準備しながら、貯蓄もしていくことが望ましいため、出来るだけ保険料負担を減らしていきましょう。
30代の医療保険の見直し方法と2つのポイント
30代の方が医療保険を見直す場合は、以下の2つのポイントに気を付けると良いでしょう。
更新型の保険から終身医療保険にする
現在、更新型の保険に加入している人は、終身医療保険に乗り換えることで、保険料の負担をずっと一定にできます。
更新型の保険は、一定年数で更新を迎え、保険料が上がっていく仕組み。年齢を重ねていくと、保険料が高額になっていくだけでなく、一定の年齢までしか更新されません。
30代のうちに終身医療保険に乗り換えることで、保険料負担が低いまま、保険料を払い続けている限り、保障を得ることが出来ます。
家計への負担がない範囲で選ぶ
30代は保険料の負担が比較的安いのですが、あれもこれもと保障を付加すると保険料負担が大きくなってしまうため注意が必要です。
特にこれからは、終身雇用の崩壊により、転職がどんどん盛んになっていく時代。現在の収入がいつ変化するか分かりません。
収入が低下した場合でも保険料を払っていけるように、余裕のある予算を設定しましょう。
30代の医療保険見直しシミュレーション
終身保険に加入しており、特約で医療保障を付けている人が、終身医療保障に乗り換えた場合を想定して、シミュレーションしていきます。
状況説明
Aさん(35歳)には、妻(29歳)がおり、お腹の中には新しい命が宿っています。
家族のためにも保険についてしっかり検討するタイミングが来たと感じて、見直しを検討しています。
現在の加入内容
Aさんは、20代で加入した終身保険に加入しており、特約で医療保障を付加。しかしこの特約部分は更新型で、保険料が定期的に上昇していきます。
保障内容は以下の通りです。
- 終身保険(死亡保障):1,000万円
- 入院給付金:日額10,000円
以上の内容で、保険料は毎月18,000円です。
これを終身医療保険に見直します。
見直し後
医療保障部分をメットライフ生命のフレキシィにして、終身保険を払済に変更し、収入保障保険に乗り換えます。
※払済とは、以後の保険料の払い込みを中止して、現在払い込んでいる保険料の範囲内で保障額を設定すること
医療保険「FlexiS(メットライフ生命)」
- 入院給付金日額:10,000円
- 手術給付金:20万円(入院)、5万円(外来)
- 先進医療給付金:最高2,000万円
- 短期入院定額保障:100,000円
- 通院保障:3,000円
上記の内容で保険料は毎月4,921円です。
死亡保障「収入保障保険キープ(オリックス生命)」
- 年金月額:15万円
- 支払保証期間:5年
- 保険期間:55歳満了
このように設定した場合、保険料は毎月3,045円です。
収入保障保険は、亡くなった場合に残された家族に毎月一定額が一定年数支払われる保険です。
このプランの場合は、Aさんが40歳で亡くなった場合、毎月15万円の死亡保険金が15年間(55歳-40歳)にわたって支払われます。
合計数と毎月の保険料は7,966円です。
保険料は掛け捨てですが毎月の負担を減らしつつ最低減の保障は確保できているといえるでしょう。
まとめ
30代での医療保険の選択は、今後の人生において大きな影響を及ぼします。
このため、できるだけ保険料の負担が低く、健康なうちに終身医療保険に乗り換えるのがおすすめです。
40代、50代は子供の学費や教育費などを払いながら、老後のための貯蓄もしなければなりません。
30代のうちに、良い医療保険に巡り合えていれば、今後の人生において、選択肢が増えることでしょう。