40代の医療保険おすすめランキング~FPの男性・女性、独身・既婚別シミュレーション

2024.07.16

医療保険(入院保険)

40代の方が保険を選ぶときは、できるだけ少ない保険料で充実した保障を準備する必要があります。

20代や30代よりも病気になるリスクが上昇しているだけでなく、ご家庭のある方は家のローンの支払いや、お子さまの教育費などがかかり出費が重なっている時期だからです。

そこで今回は、40代の方がどんな医療保険に加入すべきかをまとめてみました。

おすすめの医療保険や、必要な保障額についてもまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

目次

40代におすすめの医療保険ランキング

40代の方におすすめしたい医療保険は、以下の3種類です。どれもコストパフォーマンスに優れ、手厚い保障を準備できます。

順位 医療保険名

(保険会社名)

理由
第1位 新 CURE

(オリックス生命)

「3大疾病になった場合の入院給付金の支払い限度日数が無制限になる」

「がんや重度疾病になった場合の一時金は再発時でも給付される」など手厚い保障が得られる

第2位 FlexiS

(メットライフ生命)

コストパフォーマンスに優れているだけでなく、健康祝金も付加できる
第3位 メディカルkit NEO

(東京海上日動あんしん生命)

3大疾病になった場合の入院給付金支払い限度日数が無制限になるだけでなく、日帰り入院でも10日分の給付金を受け取れる

40代の方が入院した場合は、平均して以下の日数と費用が生じます。

  • 平均入院日数:15日
  • 入院費の自己負担分と収入で失った分(逸失収入)の合計:平均28万円

※生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査」より

30代の方と比べて、がん・心筋梗塞・脳卒中など重い病気になってしまう確率も上昇していることから、しっかり対策を行う必要があります。

重い病気になった場合に一時金の給付金を受け取れ、入院日数の支払い限度日数が無制限にできる保険を選びました。

入院時に受けられる公的制度

入院するときに受けられる公的制度には、以下のようなものがあります。

  • 高額療養費制度:医療費の自己負担分が一定額を超えると全額支給
  • 傷病手当金:会社員が働けなくなった場合に、収入(標準報酬月額)の2/3に相当する額が最大1年半支給される

医療保険を選ぶ際は、これらの制度を理解したうえで選ぶと良いでしょう。

FlexiS(フレキシィエス)|メットライフ生命

FlexiSは、手ごろな保険料で手厚い保障を得られるだけでなく、特約を付加することで保障の範囲を幅広くできます。

他の保険会社の医療保険は、3大疾病での入院給付日数を無制限にできますが、この保険の場合は七疾病(ガン・糖尿病・心疾患・高血圧性疾患・脳血管疾患・肝疾患・腎疾患)。

更に入院給付金を請求していないなど、特定の条件を満たすと5年ごとに健康祝金を受け取れるように設定できます。

40代でのモデルプランは以下の通りです。

保障内容 保障額
入院(1回の入院につき60日まで) 日額 10,000円

(七疾病での入院は支払限度日数無制限)

入院中の手術(1回につき) 200,000円
外来での手術(1回につき) 50,000円
放射線治療(1回につき) 200,000円
骨髄ドナー手術(1回にのみ) 100,000円
先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

+一時金5万円

※試算条件:45歳・男性、終身払い

上記の内容で毎月の保険料は、5,897円となりました。

必要に応じて、以下の保障を組み合わせるとさらに保障を手厚くできます。

  • ガン・心疾患・ 脳血管疾患などの一時金100万円:保険料+4,470円
  • 5年おきの健康祝金10万円:保険料+1,180円

保障を手厚くしたい人や保険料を抑えたい人、保険料を無駄にしたくない人など幅広い方のニーズを満たせるとても便利な保険ですね。

メディカルKit NEO|東京海上日動あんしん生命

メディカルKitNEOは、重い病気で入院が長引いただけ場合だけでなく、日帰り入院などの短期間の入院の保障も充実しています。

3大疾病になった場合は、入院給付金の給付限度日数が無制限になるだけでなく、日帰り入院でも10日分の入院給付金を受け取れるからです。

更に5疾病就業不能特約を付けると、悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全で所定の就業不能状態になった場合に、給付金を受け取れます。

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 10,000円
手術給付金

放射線治療給付金

手術の種類により1回につき

5万円~40万円

初期入院保障特則 一律 100,000円
特定疾病入院給付金

(3大疾病入院支払日数無制限特約)

日額 10,000円
5疾病就業不能特約 1回 100万円
先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

※試算条件:45歳・男性、終身払い

上記の内容で毎月の保険料は、毎月8,071円です。

毎月一万円以下の保険料で、手厚い保障が得られるだけでなく、重い病気で働けなくなったとしても給付金を受け取れるので、自己負担と逸失収入をしっかりカバーできます。

ご家族がいる方でも、収入の減少を抑えられるため、安心ですね。

ちゃんと応える医療保険EVER|アフラック

ちゃんと応える医療保険EVERは、短期の入院と重い場合の保障のバランスが取れているだけでなく、通院も保障してくれる点が最大のメリットです。

また、3大疾病になった場合の保険料の払い込みも免除される特約や、3大疾病時の一時金の特約などを付加できます。

アフラックはがん保険が有名な保険会社ですので、重い病気への保障を重視しているのが特徴ですね。

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 10,000円

(3大疾病時入院日数無制限)

手術給付金 入院中の手術:10万円~40万円

外来による手術:5万円

放射線給付金 入院しなくても1回につき100,000円
疾病・災害

通院給付金

日額 10,000円

入院前(60日)もしくは

退院後(120日)の間で最高30日まで

※試算条件:45歳・男性、終身払い

上記の内容での毎月の保険料は、7,949円です。

他の医療保険に比べると、保険料が少し高いように感じるかもしれません。

アフラックは医療保険の販売実績や支払い実績も多いため、安心できる会社であるため、多少保険料が高くても信頼できる保険会社で加入したい方におすすめできます。

保険料が負担に感じる場合は、通院特約を外すと6,219円まで保険料を下げることができます。

どの範囲までの保障が必要かを考え、あくまでご家庭のない範囲で加入するようにしましょう。

メディフィットA(エース)|メディケア生命

メディフィットAはとてもコストパフォーマンスに優れた保険です。

1回あたりの入院での給付金限度日数を120日にできるだけでなく、七大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・腎疾患・肝疾患)になった場合は限度日数が無制限に。

付加できる特約の数も多く、多くの方のニーズを満たせる医療保険です。

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 10,000円

(120日型 七大疾病無制限タイプ)

手術給付金(手術Ⅱ型) 入院中の手術:10万円~40万円

外来による手術:5万円

先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

+一時金5万円

通院治療給付金 1日につき3,000円

※試算条件:45歳・男性、終身払い

上記の内容での保険料は毎月6,422円。

通院給付金を付加しても、ほかの保険会社に近い保険料のため、家計に負担をかけることなく通院保障を準備できます。

がんなどの重い疾病にかかった時の一時金特約も付加できますが、50万円のコースしか選べないため注意しましょう。

オリックス生命CURE|オリックス生命

オリックス生命の新CUREは、保障の内容を手厚くできる人気の保険です。

1回あたりの入院給付日数の限度は60日ですが、七大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全)になった場合は、給付限度日数が120日に延長されます。

さらに、3大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)の場合は、入院給付日数が無制限になります。

40代の方にお勧めするCUREのモデルプランは以下の通りです。

保障内容 保障額
入院給付金日額 10,000円
手術給付金 入院中の手術:20万円

外来による手術:5万円

重度三疾病一時金特約 1回につき500,000円
先進医療給付金 通算 2,000万円まで

※試算条件:45歳・男性、終身払い

以上の条件で保険料は毎月6,899円です。

重度疾病一時金特約は、がん・心筋梗塞・脳卒中にかかった場合にそれぞれの疾病で1年に1回を限度に何度再発をしても給付されます。

もしガンのみに備えたいのであれば、「がん一時金特約」を付加しましょう。

その場合の保険料は、6,429円です。

再発した場合でも何度でも受け取れるので、がんのような再発のリスクのある病気にかかっても安心ですね。

共済の医療保険も人気!一緒に比較検討しよう!

共済の中でも、「都道府県民共済」は、手ごろな保険料で最低限の保障を確保できるため推すすめです。

医療保障を重視する場合は、「入院保障2型」に加入することで、保障を準備できます。

病気の場合でも、1回の入院で124日まで保障されるだけでなく、先進医療保障やケガの通院保障までセットされています。

保障内容は以下のとおりです。(内容は都民共済の場合で、18歳~60歳まで内容です)

保障内容 保障額
入院 10,000円

(事故:184日、病気:124日が給付限度)

通院 1日あたり1,500円

(14日以上90日まで)

手術給付金 2.5万円・5万円・10万円
先進医療 1万円~150万円
死亡・高度障害 10万円

上記の加入内容で保険料は一律2,000円です。

他の医療保険と比較すると給付金額がとても少ないですが、最低限の医療保障は準備できます。

さらに特約も準備されており、付加することで様々な保障を準備することが可能です。

民間の医療保険と比べると、がんなどの重度疾病時の再発保障がなかったり、先進医療への限度額も少なかったりなどのデメリットもあるため、選ぶ際は注意しましょう。

40代独身男性の医療保険の選び方とシミュレーション

医療保険の選び方

独身の方の場合、お子さまへの教育費の心配はありません。

しかし、住宅を購入している場合、団体信用生命保険の支払事由外の病気になってしまった場合の保障や、高齢の両親生活のことを考える必要があります。

基本的には、入院した場合でご自身の生活が困らない範囲の保障を心がけて、状況に応じて保障を付加していきましょう。

おすすめは、メットライフ生命のFlexiSで、最低限の保障を確保しつつ保険料が低く抑えられているからです。

保障額をシミュレーション

・商品名:FlexiS(メットライフ生命)
・契約年齢:45歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院(1回の入院につき60日まで) 日額 5,000円

(七大疾病での入院給付日数無制限)

入院中の手術(1回につき) 100,000円
外来での手術(1回につき) 25,000円
放射線治療(1回につき) 100,000円
骨髄ドナー手術(1回にのみ) 50,000円
先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

+一時金5万円

この内容での保険料は毎月3,002円です。

ご高齢のご両親がいて、自分が入院したことでの収入保障が家計に影響を与えるのであれば、入院給付金日額を10,000円にするなど保障を手厚くしましょう。

40代独身女性の医療保険の選び方とシミュレーション

医療保険の選び方

独身の女性の場合は、ご両親と同居されている方も男性より多い可能性がありますので、自分が入院した場合の収入低下に対する対策することが望ましいです。

40代の女性の方は、女性特有の病気で入院や手術をされる機会も増えてくることも踏まえて保障を準備する必要があります。

オリックス生命のCURE Ladyであれば、女性特有の病気になった場合でも手厚い保障が得られるためおすすめです。

保障額をシミュレーション

・商品名:CURE Lady(オリックス生命)
・契約年齢:45歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院給付金日額 5,000円

(女性特有の病気の場合:10,000円)

手術給付金 入院中の手術:10万円

外来による手術:2.5万円

がん一時金特約 1回につき500,000円
がん通院特約 1日につき 5,000円
先進医療給付金 通算 2,000万円まで

上記の内容で、毎月の保険料は3,915円です。

乳がんなど女性特有のがんで入院した場合は、入院給付金日額が無制限になるだけでなく、がん一時金も受け取れその後の通院も保障されます。

がん一時金は、1年に1回であれば何度再発しても受け取れるため安心ですね。

40代既婚男性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供あり】

医療保険の選び方

お子さまがいらっしゃる場合は、年齢が小学校~高校になっている方も多いため、多くの養育費や教育費が必要でしょう。

加えて、家族の住まいとして住宅ローンを組んでマイホームを購入されている方もいいのではないでしょうか。

あなたがもし世帯主で一家の収入の柱である場合は、病気で倒れて入院という事態になってしまっては大変です。

治療費だけでなく、収入の減少にも備えて医療保険で保障を準備しておく必要がありますね。

保障額をシミュレーション

・商品名:FlexiS(メットライフ生命)
・契約年齢:45歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院(1回の入院につき60日まで) 日額 10,000円

(七疾病での入院は支払限度日数無制限)

入院中の手術(1回につき) 200,000円
外来での手術(1回につき) 50,000円
放射線治療(1回につき) 200,000円
骨髄ドナー手術(1回にのみ) 100,000円
短期入院定額保障 一律 100,000円
通院保障 日額 6,000円
先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

+一時金5万円

メットライフ生命のフレキシィSを入院給付金日額10,000円に設定するとだけでなく、通院保障も付けることで、毎月の保険料は7,461円となりました。

通院保障を付加して、七大疾病の入院支払限度日数を無制限にすることで、病気が長引き入院や通院が長引いても、家計へのダメージを抑えることができるため、安心ですね。

5年ごとに健康祝金がもらえるようにすると、保険料は8,651円まで上昇します。

支払った保険料を無駄にしたくないという方は付加しても良いですが、毎月の出費が上昇するため注意しましょう。

40代既婚男性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供なし】

医療保険の選び方

あなたが一家の収入の柱で、配偶者の方が働いていない場合は、自分が入院すると世帯の収入が大幅に低下してしまいます。

40代は重い病気にかかるリスクも高まってくる年代ですので、入院した時の保障はしっかり確保することが望ましいですね。

オリックス生命の新キュアであれば、重い病気の時でも手厚い保障が受けられるため、入院時の収入の低下にも対応できるためおすすめです。

保障額をシミュレーション

・商品名:新キュア「オリックス生命」
・契約年齢:45歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
入院給付金日額 7,000円
手術給付金 入院中の手術:14万円

外来による手術:3.5万円

重度三疾病一時金特約 1回につき1,000,000円
先進医療給付金 通算 2,000万円まで

入院給付金の額と、重度疾病の保障額をバランスよく設定しました。

この内容で保険料は毎月7,865円です。

オリックス生命の新キュアは、七大生活習慣病での入給給付が手厚いため、重度三疾病一時金特約を付加することで、重い病気への備えを厚くしています。

通院給付を付ける場合は、がんによる通院保障のみしか付加できないため注意しましょう。

40代既婚女性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供あり】

医療保険の選び方

お子さまの年齢も小学校~高校である場合が多く、多くの出費がかかるため、専業主婦の方もパートにでるなど、少しでも収入を得ている人が多いのではないでしょうか。

そんな中、病気で入院されてしまった場合は、治療費だけでなく家族に様々な負担がかかるため、保障はしっかり持っておきたいものですね。

メディカルKit NEOであれば、手ごろな保険料で手厚い保障を得られるだけでなく、女性特有の病気の場合に上乗せ給付を受け取れるようにできます。

保障額をシミュレーション

・商品名:メディカルKit NEO(東京海上あんしん生命)
・契約年齢:45歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 10,000円
手術給付金

放射線治療給付金

手術の種類により1回につき

5万円~40万円

初期入院保障特則 一律 100,000円
3大疾病入院支払日数無制限特約 日額 10,000円
女性疾病保障特約 日額 5,000円
先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

上記の内容の場合、保険料は毎月5,684円です。

ガン、心筋梗塞、脳卒中の場合は入院給付金の支払い日数が無制限になるだけでなく、乳がんなどの女性特有の病気で入院された場合も、入院保障が手厚くなります。

もしあなたが、旦那様と同じくらい収入を得ていた場合は、特定治療支援特約(Ⅲ型)を付加することで、一時金の給付を受け取れるようにすることが可能です。

40代既婚女性の医療保険の選び方とシミュレーション【子供なし】

医療保険の選び方

お子さまがいらっしゃらない場合は、入院することで発生する治療費の自己負担分を保障されるような医療保険に加入することが望ましいです。

特に乳がんや子宮がんなどの女性特有の病気になってしまった場合の保障は手厚くするのがおすすめです。

さらに、旦那様と同じく働いておられる場合は、入院によって収入が低下してしまうリスクへの対策が必要でしょう。

メディカルKit NEOで、女性疾病保障特約を付加することで、乳がんなどの女性特有の病気で入院してしまった場合でも手厚い保障を準備できます。

保障額をシミュレーション

・商品名:メディカルKit NEO(東京海上あんしん生命)
・契約年齢:45歳
・保険料払方:終身払

保障内容 保障額
疾病入院給付金

災害入院給付金

日額 5,000円
手術給付金

放射線治療給付金

手術の種類により1回につき

2.5万円~20万円

初期入院保障特則 一律 50,000円
3大疾病入院支払日数無制限特約 日額 5,000円
女性疾病保障特約 日額 5,000円
先進医療給付金 通算最高2,000万円まで

上記の内容で毎月の保険料は、3,179円です。

最低限の保障内容は抑えていますが、もし自分が入院した場合の世帯収入の減少が

気にある場合は、入院給付金の日額を10,000円にするという方法もあります。

40代の医療保険加入率

40代の方で医療保険の加入率は、50~54歳が94.3%、55~59歳が91.8%ですので、ほとんどの方が医療保険に加入していることになります。

40代の方は健康診断に引っかかったり、血圧や尿酸値を下げる薬を飲み始めたり年代ですので、入院に対する不安の増加からから医療保険に加入する方が増加。

とくにご家族持ちの方は、住宅ローンの返済やお子さまの教育費も重なることから、病気による入院で収入の低下が家庭に大きな影響を与えます。

生活や家庭への収入の影響を最低限にするためにも、医療保険は必要であるといえますね。

40代が病気になる確率と平均治療費

40代は20代や30代に比べて、重い病気にかかるリスクが増加する年代です。

それぞれのデータについてみていきましょう。

40代の方で過去5年以内に入院した経験のある人は11.8%ですので、8~9人に1人が入院を経験していることになります。※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より

さらに、平均の入院日数と入院時の自己負担額を見ていきましょう。

・直近の入院時の入院日数:平均15.0日

入院日数 割合
5日未満 21.9%
5〜7日 27.6%
8〜14日 27.6%
15〜30日 16.2%
31〜60日 3.8%
61日以上 2.9%

※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より

ほとんどの方が2週間以内で退院していることが分かりますね。

しかし、長期で入院している方もおられるため、平均は15日程度です。

・直近の入院時の自己負担費用:平均=25.6万円

自己負担費用と逸失収入の総額 割合
5万円未満 10.6%
5〜10万円未満 17.6%
10〜20万円未満 36.5%
20〜30万円未満 7.1%
30〜50万円未満 15.3%
50〜100万円未満 7.1%
100万円以上 5.9%

※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より

自己負担額は、20代から60代の中で最も高額です。これは重い病気にかかってしまい治療費が高額になってしまったことを意味します。

生活するだけでも費用がかかる年代ですので、入院した時の収入低下についてはしっかり対策を施す必要があるでしょう。

40代は住宅ローンや子育て・学費等何かとお金が必要な年代

40代の方は、住宅ローンで家を購入しローンの返済に追われ、お子さまの学費や習い事などのさまざまな費用がかかる時期ですよね。

住宅ローンを組むときは、「団体信用生命保険」に加入します。

これは、ローンを返済している人が死亡や所定の重い障害状態になった場合にローンの残高が0円になる保険です。

団体信用生命保険にも様々な種類があり、がんなどの重度疾病になった場合でもローンの返済が免除される場合があります。

ガンになった場合は、住宅の費用が発生しないケースがあるため、自分がどんな住宅ローン組んだかを確認してみましょう。

そのうえで、お子さまとの教育費用がいくらかかっているのかをきちんと把握したうえで医療保険に加入することが特に大事。

保険に加入して保障を準備することも大事ですが、どの程度の保障までを準備すべきなのか、保険料はどこまで負担できるのかを考えたうえで医療保険を選ぶことが何より大切です。

40代の医療保険、月々の平均保険料と保障額

40代の方が医療保険で準備されている保障額は以下の通りです。

  • 40~44歳:11,000円
  • 45~49歳:10,900円

平均して日額1万円以上の入院給付金を準備されていることが分かりますね。

ちなみにもっとも多いのは、10,000円~15,000円未満の保障を準備されている方です。

次に平均の保険料ですが、こちらは医療保険だけで支払っている保険料のデータがなかったので、生命保険や個人年金も含めたすべてのデータを掲載します。

  • 40~44歳:年間344,500円(毎月28,712円)
  • 45~49歳:年間426,800円(毎月35,565円)

前世帯の平均値が、年間381,700円(月間31,808円)のため、特に40代後半の方は平均よりも多くの保険料であることが分かります。

40代の医療保険の見直し方法と2つのポイント

40代の方で、特に子供がいる場合は、毎月の出費もかなり多くなるため、必要最低限の医療保障を準備しなければなりません。

短期間の入院であっても、どの後も通院治療を続けないといけなくなったり、同じ職務に就けず収入が低下してしまったりする可能性もあります。

限られた予算の中で、入院した時の家計への負担を下げることが最大のミッションといえます。

保障内容を新しくする

20代の若いころに加入した医療保険をそのまま継続している人は、保障内容が古くなっている可能性があります。

例えば、入院給付金に「免責日数」が付いている場合だと、入院してから4日間は入院給付金を受け取れません。

現在は、入院日数が短期化しているため、免責日数が設定されているとせっかく保険料を払っているのに入院給付金を受け取れないと悲しいですよね。

さらに、先進医療特約など高額な自己負担に対する保障もない場合があるため、自分がどのような保障に加入しているか確認してみましょう。

更新型の保険から終身医療保険にする

更新型の保険に加入していると、一定期間で更新を迎えて、保険料が上昇してしまいます。

40代は老後のことも考えて生活していく必要が出てきますが、更新型の保険だと一定年齢までしか更新できないばかりか、高齢になると保険料の負担がかなり大きくなる可能性があります。

老後の医療保障も確保したいのであれば、今のうちから終身保障の医療保険に見直しておくと良いでしょう。

40代の医療保険見直しシミュレーション

現在、更新型の保険に加入していると仮定して、終身型の医療保険に見直した場合のシミュレーションをしていきます。

状況説明

Aさん(45歳)には、妻(39歳)と子供2人(12歳、10歳)がいます。まだまだ子供の教育費もかかるがけでなく、住宅ローンの支払いもまだまだ残っています。

現在の保険の更新のタイミングが迫っているため、保険料が上がらない医療保険への加入を検討中です。

現在の加入内容

Aさんは、社会人になってすぐに加入した大手生命保険会社の「アカウント型保険」に加入しています。

保障内容は以下の通りです。

  • 定期保険(死亡保障):2,000万円
  • 入院保障:入院日額5,000円(入院5日目から)
  • 手術保障:5万円~20万円(受けた手術の内容による)

以上の内容で、保険料は毎月10,000円で、更新を迎えると18,000円に増えます。

見直し後

医療保障の部分をオリックス生命の新CUREにし、死亡保障部分を「収入保障保険」に乗り換えます。

保障内容は以下の通りです。

医療保障「新CURE」

  • 入院給付金日額:10,000円
  • 手術給付金:20万円(入院)、5万円(外来)
  • 先進医療給付金:最高2,000万円
  • 重度三疾病一時金特約:1回につき500,000円

上記の内容で保険料は、6,899円です。

死亡保障「収入保障保険キープ(オリックス生命)」

  • 年金月額:15万円
  • 支払保証期間:5年
  • 保険期間:60歳満了

この保険は、Aさんが亡くなってしまった場合に、毎月15万円が保険期間の満了までの年数分支払われます。

46歳で亡くなった場合は14年間、50歳で亡くなった場合は10年間年金の支払いが続くという保障内容です。

こちらの保険料は毎月4,485円。医療保障と合算すると、11,384円です。

現在の保険料よりも少し高くなりますが、保険料は一定のため、更新によって保険料の負担があがることもありません。

まとめ

40代の医療保障は、現在の保障を確保しつつ、老後の保障も考えながら保険を選ばなければいけません。

家庭の出費がもっとも発生する時期ですので、限られた予算の中で適切な保障を準備できるように、自分にとってどの保障が必要なのかを考えてみましょう。

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