70歳以上の医療保険の選び方~FPが教える男性・女性、独身・既婚別シュミレーションとおすすめランキング

2024.07.16

医療保険(入院保険)

70歳以上の高齢者の方向けのおすすめの医療保険や選び方についてわかりやすくご紹介していきたいと思います。

また検討に際して、70歳以上で入院や通院となる可能性を具体的にデータで紹介するとともに、公的な医療制度の自己負担割合や高齢者の高額療養制度についてもご説明をしていきます。

目次

70歳以上の高齢者におすすめの医療保険ランキング

70歳以上の高齢者におすすめの医療保険について具体的にその特徴をピックアップしてご紹介して行きたいと思います。

FlexiS(フレキシィエス)|メットライフ生命

最初に紹介するのは、メットライフ生命のFlexiS(フレキシィエス)です。

70歳で加入出来るプランの中からシンプルコースDプランをご紹介します。

契約年齢・性別 70歳男性
保険期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
保険料払込期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
月払保険料 6,587円
入院 日額5,000円(1入院60日限度)
手術 【入院中の手術】1回10万円

【外来手術】1回2.5万円

【放射線治療】1回10万円

【骨髄ドナー】1回のみ5万円

先進医療 先進医療にかかる技術料と同額+一時金5万円

(通算支払限度2,000万円)

FlexiS(フレキシィエス)の特徴

高齢者でも必要な基本の医療保障だけが揃っています。

手術は状況別に濃淡をつけた保障となっているのが特徴で、外来手術(日帰り手術)でも給付金が受け取れます。

そして、高齢者でも必須の先進医療の技術料実額が保障されています。

なお今回のDプランにはついていませんが、それ以外のプランに付随している短期入院の定額保障(10日未満の入院で一律給付)という保障もありますので、確認してみてください。

参考サイト⇒メットライフ生命

メディカルKitNEO(キットネオ)|東京海上日動あんしん生命

次に紹介するのは東京海上日動あんしん生命のメディカルKitNEO(キットネオ)です。

1入院60日限度のⅢ型の中から日額5,000円のプランを掲載しました。

契約年齢・性別 70歳男性
保険期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
保険料払込期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
月払保険料 8,024円
入院 日額5,000円(1入院60日限度)
初期入院保障 一律5万円

(病気やケガで1~9日間の所定の入院の場合)

特定疾病入院 日額5,000円

(3大疾病の場合で1入院60日を超えた場合)

手術

放射線治療

手術の種類により1回につき

20・10・5・2.5万円

先進医療 先進医療にかかわる技術料

(支払限度額 通算2,000万円)

メディカルKitNEO(キットネオ)の特徴

メディカルKitNEO(キットネオ)の特徴は、初期入院保障と特定疾病入院が組み込まれていることです。

初期入院保障が組み込まれていることで、10日未満の短期入院でも一律5万円が保障されることになります。

また特定疾病入院が組み込まれていることで、三大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)で1入院が60日を超えた場合でも無期限で入院保障が継続されることになるのです。

参考サイト⇒東京海上日動あんしん生命

ちゃんと応える医療保険EVER|アフラック

続けてアフラックのちゃんと応える医療保険EVERをご紹介しましょう。

1入院60日限度で通院保障無しプランです。

契約年齢・性別 70歳男性
保険期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
保険料払込期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
月払保険料 6,689円
入院 【5日未満の場合】一律5日分2.5万円

【5日以上の場合】1日につき5,000円

(1入院60日限度)

手術 【重大手術:がん(悪性新生物)に対する開頭・開胸・開腹手術や心臓への開胸術など】1回につき20万円

【入院中の手術:上記の重大手術を除く】1回につき5万円

【外来による手術:上記の重大手術を除く】1回につき2.5万円

放射線治療 入院しなくても1回につき5万円
先進医療 先進医療にかかわる技術料

(支払限度額 通算2,000万円)

付帯サービス ダックの医療相談サポート

アフラックのちゃんと応える医療保険EVERの特徴

5日未満の入院給付を半額に抑えたり手術給付の程度によって給付金額に差をつけることによって、放射線治療も当初から組み込まれた保障の広さと保険料のバランスをとっているのが特徴です。

また、付帯サービスとして医療相談サポートがあり、医療・健康に関する相談、医師の紹介、心の悩み相談といったサービス(一部有料)を受けることができます。

参考サイト⇒アフラック

メディフィットA(エース)|メディケア生命

今度はメディケア生命のメディフィットA(エース)を取り上げます。

メディケア生命は保障の組み合わせのパターンが多いため、保険料負担をなるべく抑えたプランで設計しました。

契約年齢・性別 70歳男性
保険期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
保険料払込期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
月払保険料 5,535円
入院 1日につき5,000円(1入院60日限度)
手術 【入院中の手術】1回につき5万円

【外来の手術】1回につき2.5万円

【放射線治療】1回につき5万円

【骨髄移植術】1回につき5万円

先進医療 先進医療一時給付金:5万円

かつ

先進医療の技術料(支払限度額 通算2,000万円)

メディフィットA(エース)の特徴

最大の特徴は、保障が一通り揃っていて保険料の負担が抑えられていることです。

また先進医療で治療した場合には、先進医療の技術料に加えて一律5万円が給付金として受け取れることです。

参考サイト⇒メディケア生命

新CUREサポート|オリックス生命

オリックス生命の新CUREサポートを紹介します。

新CUREサポートはこれまで紹介してきた通常の医療保険と異なるタイプの医療保険です。

契約年齢・性別 70歳男性
保険期間 終身
保険料払込期間 終身
月払保険料 7,355円
入院 1日につき5,000円(1入院60日限度)
手術 入院中5万円

外来2.5万円

先進医療 【先進医療給付金が支払われる療養を受けたとき】

先進医療給付金:先進医療にかかる技術料と同額

(通算2,000万円限度)

 

【先進医療給付金が支払われる療養を受けたとき】

先進医療一時金:先進医療給付金の10%相当額

(1回の療養につき50万円限度)

注意点 加入から1年以内の場合は上記の保障はすべて半額

新CUREサポートの特徴

新CUREサポートは、引受基準緩和型医療保険と言われるタイプの医療保険となります。

引受基準緩和型医療保険というのは、告知項目を少なく簡素化しており、持病があっても入れる可能性が高い医療保険です。

このため高齢者の方には加入しやすい医療保険です。

その反面保険料が割高となるのと、加入後1年間は医療保障が半額となるため注意が必要です。

個別の保障の特徴としては、先進医療が10年間の更新ではなく一生涯保障となっている点です。

加えて先進医療に一時金保障があり、先進医療の技術料相当額とは別に10%の給付金が受け取れる点も見逃せません。

参考サイト⇒オリックス生命

全労済の医療保険も人気!一緒に比較検討しよう。

最後に全労済の医療保険をご紹介しましょう。

ご紹介するのは入院と手術に絞った終身医療プランベーシックタイプとなります。

契約年齢・性別 70歳男性
保険期間 終身
保険料払込期間 終身
月払保険料 8,040円
入院 1日につき5,000円(1入院180日限度)
手術 1回につき5万円
先進医療 なし
死亡 不慮の事故の場合50万円

全労済の医療保険の特徴

全労済の医療保険は非常にシンプルです。

入院と手術の基本的な医療保障となっていますが、死亡時の保障が加わっているのが他の医療保険と異なる特徴です。

最大の特徴は、1入院の限度日数が180日となっている点です。

他の医療保険は60日や長くて120日が主流となっていますが、全労済は昔からの長期保障の良さを残して180日となっています。

なおラインナップとしては、このベーシックタイプ以外に先進医療などを付加した総合タイプもあります。

参考サイト⇒全労済

70歳以上の高齢者は若い年代と比べどのくらい病気やケガで入院・通院する可能性が増えるのか

70歳以上の高齢者はどれぐらい病気やケガで入院・通院する可能性があるのかについて、統計データをもとに確認をしていきましょう。

紹介するのは平成29年の患者調査です。

それぞれの年齢帯において、人口10万人に対してどれぐらい入院や外来(通院)があったかの数(受療率)が一覧表になっています。

具体的に「入院」の「総数」という列をみていきましょう。

年齢25~29歳の数が10万人に対して235人です。

年齢70~74歳の数が10万人に対して1,712人です。

比較すると約7.3倍であることがわかります。

また表を外観するだけでも70歳以上では入院・外来(通院)ともに桁が一つ上がっており、入院・外来(通院)が多くなることが数値で確認できます。

出典⇒平成29年(2017)患者調査の概況

70歳からの医療費自己負担について

70歳以上になると高齢者ということで医療費の自己負担額が軽減されています。

具体的には70歳未満の場合は医療費総額の3割負担が原則ですが、70歳以上はこの負担額が軽減されることになります。

順番に年齢別に具体的に確認していきましょう。

70-74歳の医療費自己負担額について

70歳から74歳の医療費の自己負担額は2割となります。

ただし平成26年4月以降に70歳となる方が対象です。

なお、現役並み所得者の場合は自己負担2割ではなく、70歳未満の自己負担と同じ3割負担となっています。

現役並み所得者

現役並み所得者の定義ですが、年収約370万円以上となる方です。

具体的には健康保険の標準報酬月額で28万円以上、国民保険・後期高齢者医療広域連合の課税所得で145万円以上となる方です。

75歳以上の後期高齢者医療制度について

75歳以上の高齢者の場合は、さらに自己負担額が少なくなり医療費総額の1割となります。

これは後期高齢者医療制度が適用されるためです。

ただし、70歳から74歳の場合と同様に、現役並み所得者の場合には自己負担は3割です。

後期高齢者医療制度

後期高齢者医療制度とはどんな制度でしょうか。

制度を所管する厚生労働省から制度の概要を抜粋して紹介しましょう。

以前は老人保健制度という仕組みがありましたが若者と高齢者の負担の公平性などが不透明であるなどの問題点を改善するために、平成20年4月より施行されている制度となります。

高齢者医療制度の仕組み

制度の概要

・ 国保と被用者保険の二本立てで国民皆保険を実現しているが、所得が高く医療費の低い現役世代は被用者保険に多く加入する一方、退職して所得が下がり医療費が高い高齢期になると国保に加入するといった構造的な課題がある。このため、高齢者医療を社会全体で支える観点に立って、75歳以上について現役世代からの支援金と公費で約9割を賄うとともに、65歳~74歳について保険者間の財政調整を行う仕組みを設けている。

・ 旧老人保健制度において「若人と高齢者の費用負担関係が不明確」といった批判があったことを踏まえ、75歳以上を対象とする制度を設け、世代間の負担の明確化等を図っている。

引用_厚生労働省

70歳以上の高額療養費について

70歳以上の高額療養費制度ですが、まず最初に高額療養制度について、所管する厚生労働省から概要を抜粋して紹介しましょう。

医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。

 

上限額は、年齢や所得に応じて定められており、いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。

全ての方が安心して医療を受けられる社会を維持するために、高齢者と若者の間での世代間公平が図られるよう、負担能力に応じたご負担をいただく必要があります。

そのため、平成29年8月から、70歳以上の皆さまの高額療養費の上限額について、段階的に見直しを行っています。

※ 69歳以下の方の上限額は変わりません。

引用_厚生労働省

高額療養費制度が適用されると、1ヶ月の医療費自己負担の上限額は、70歳以上で57,600円となります。

ただし、医療費総額の自己負担と同じように、現役並みの所得者の場合は、この上限額が所得に応じて高くなっていきます。

70歳以上の高額療養費制度の見直し

平成30年8月に70歳以上の高額療養制度が変更となりました。

まず年収が約370万円未満の方は、1ヶ月の限度額が57,600円のままで変更はありませんでした。

変更があったのは年収が約370万円以上の方です。

変更前までは年収が約370万円以上の方は、1ヶ月の限度額が「80,100円 +(医療費-267,000) 1%」でした。

これが所得に応じて1ヶ月の限度額が上記の通り引き上げられています。

年収 1ヶ月の限度額
約1,160万円~ 252,600+(医療費-842,000)×1%
約770~約1,160万円 167,400+(医療費-558,000)×1%
約370~約770万円 80,100+(医療費-267,000)×1%

70歳以上の高齢者に医療保険は必要?

70歳以上の高齢者に医療保険は必要でしょうか。

結論から申し上げますと70歳以上の高齢者でも一部の例外を除いて医療保険に加入する価値は十分にあるといえるでしょう。

ここまで確認してきたとおり、確かに医療費の自己負担額軽減や高額療養費制度の限度額などで1ヶ月あたりの医療費は抑えられています。

しかしながら病気やケガで1ヶ月以上の入通院をすることは十分に考えられますし、医療費以外の諸費用も支払うことが必要になってきます。

医療費以外の諸費用とは、病院に行くためのタクシー代や、入院時の差額ベッド代、外食費用や、入院時の着替え・身の回り品の購入費などです。

こうした医療費プラス諸費用も含めて考えると、医療保険の給付金が無い場合には相応の貯蓄を取り崩すこととなります。

70歳以上となって病気やケガで入通院する可能性を考えると医療保険はぜひ検討しておきたいところです。

医療保険が必要な70歳以上の高齢者

それではより具体的に、70歳以上で医療保険が必要なのはどのような方なのかを考えていきましょう。

70歳以上で医療保険が特に必要なのは、高額所得者と貯蓄額の少ない方です。

まず高額所得者ですが、70歳以上の高額療養制度で確認したとおり年収約1,160万円以上となると、高額療養費制度の1ヶ月の限度額が約25万円となります。

こうした場合に自己負担の医療費を賄うには相応の金額となるため、医療保険に加入しておいたほうがよいでしょう。

次に貯蓄額の少ない方です。

所得もあまり多くない場合が想定されますので、自己負担額が低いといっても1ヶ月8万円程度となる医療費を支払うと家計に影響を与えることが予想されます。

こうした方も医療保険に加入しておくことをお勧めします。

70歳以上の高齢者はどのような保障をつけるべきか

それでは70歳以上の高齢者はどのような医療保険の保障が必要なのでしょうか。

いくつかのポイントがありますので、これらをしっかり押さえて加入を検討してください。

・一生涯の保障となっている「終身」という保険期間を選ぶ

・毎月の保険料の払込負担が軽減される「終身払」を選ぶ

・「先進医療」の保障を加える

最後の「先進医療」について補足します。

先進医療とは高度先進医療技術による治療のことであり、これまで説明してきた自己負担が1割とか3割などの軽減措置がなく、また高額療養制度の適用もないため、医療費総額がそのまま自己負担となるような治療のことです。

先進医療は高い治療効果が期待できる反面、医療費も100万円を超えるものもあります。

このため医療保険の加入に際してはぜひ付けておきたい保障となります。

医療保険が必要ない70歳以上の高齢者

それでは逆に医療保険が必要ない70歳以上の高齢者はどういった方になるでしょうか。

医療保険が必要ない70歳以上の高齢者の方とは、年収というフロー所得は低いけれども、金融資産が潤沢にあるというような方が該当するでしょう。

所得が低いので自己負担割合や高額療養制度の限度額も低いので医療費の自己負担額は少なくなります。

自己負担の医療費は潤沢な金融資産から十分支払うことが出来る、というわけです。

近年70歳以上の高齢者の医療保険加入率が増えている要因

近年70歳以上の高齢者の医療保険加入率が増えている要因ですが、先ほど確認したとおり、高額所得者の限度額が引き上げられたことや貯蓄額が少ない方が増加していることが要因と考えられます。

加えて、高齢者でも比較的加入しやすいタイプの医療保険(引受基準緩和型医療保険)の認知度も上がってきたことも要因でしょう。

70歳男性の医療保険の選び方とシミュレーション

70歳男性が医療保険を選ぶ際の考え方についてモデルケースを作ってシミュレーションをしてみましょう。

70歳男性のモデルケース

70歳男性のAさんは年収約200万円で一人暮らしをされています。

3年前に高血圧で体調が悪くなり、医師の診察・治療と投薬を受けていた時期がありました。

医療保険には60歳まで加入していたのですが、退職の際に解約をしてしまったため、70歳を過ぎた後でも加入できる医療保険を探しています。

70歳男性の医療保険の選び方

こうした状況でAさんは医療保険をどのように選んでいけばよいでしょうか。

Aさんが医療保険を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

(1)年収が370万円未満であるため74歳までは医療費自己負担2割、75歳からは自己負担1割になること

(2)同様に高額療養制度によって1ヶ月の医療費自己負担限度額や約6万円程度に抑えられること

(3)高血圧などの病気が再発する可能性があること

(4)医療費の自己負担は抑えられたとしても病気やケガで治療する際のその他費用のリスクがあること

(5)通常の医療保険に加入できない可能性があること

上記のポイントから、医療費の自己負担額は抑えられるので、入院保障としては入院1日につき3,000円から5,000円程度で十分であろうと考えられます。

また3前に医師の治療と投薬を受けていたことにより、通常の医療保険では加入出来ない可能性があることがわかります。

こうしたことから、検討すべき医療保険は冒頭におすすめした医療保険の中では、オリックス生命の新CUREサポートに入院の日額3,000円で加入を検討されることをお勧めします。

入院した場合のシミュレーション

Aさんが新CUREサポートに日額3,000円で加入した2年後に、高血圧性疾患で入院をしたとしましょう。

高血圧性疾患での平均入院日数は68.4日(65歳以上74歳未満、参考サイト参照)となっていますので仮に60日入院したとすると、新CUREサポートに加入していたことで給付される金額は18万円となります。

一方でどれほど医療費の総額がかかったとしても1ヶ月あたり約6万円程度が上限となりますので、2ヶ月で12万円となり、その他の費用がどれぐらいかかるかによりますが、医療費はすべて手当てすることが出来るのです。

参考サイト⇒生命保険文化センター「入院した場合、入院日数は何日くらい?」

75歳女性の医療保険の選び方とシュミレーション

75歳女性が医療保険を選ぶ際の考え方についてモデルケースを作ってシミュレーションをしてみましょう。

75歳女性のモデルケース

75歳女性のBさんは年収約600万円で娘夫婦と一緒に生活をされています。

アパート経営で大家さんとしての安定的な収入を得ており、亡くなった夫が遺してくれた資産として金融資産だけでも7,000万円をお持ちの方です。

現在まで大病したことはなく、過去5年以上にわたり地域の健康診断などで異常を指摘されたことはありませんでした。

がん保険には20年以上前から加入しているのですが、医療保険には加入したことがなく、これから医療保険が必要なのかどうかも含めて検討をされています。

75歳女性の医療保険の選び方

こうした状況でBさんは医療保険をどのように選んでいけばよいでしょうか。

Bさんが医療保険を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

(1)年収が370万円以上770万円未満であるため、75歳となっても現役並み所得者ということで、医療費の自己負担は3割となっていること

(2)同様に高額療養制度によって1ヶ月の医療費自己負担は約8万円程度となること

(3)年を重ねるにしたがって受療率が高くなること

(4)医療費の自己負担は抑えられたとしても病気やケガで治療する際のその他費用のリスクがあること

上記のポイントから、医療費の自己負担は3割となるので、入院保障としては入院1日につき5,000円程度で十分であろうと考えられます。

また特に医師の診察・治療を受けていないため、通常の医療保険に加入できると考えられます。

こうしたことから、検討すべき医療保険は冒頭におすすめした医療保険の中では、メディケア生命のメディフィットA(エース)に入院の日額5,000円、かつ先進医療を付加したタイプで加入を検討されることをお勧めします。

入院した場合のシミュレーション

BさんがメディフィットA(エース)に日額5,000円で加入した3年後に、胃の悪性新生物に罹患して入院・手術をしたとしましょう。

胃の悪性新生物での平均入院日数は25.7日(75歳以上)となっていますので仮に25日入院したとすると、メディフィットA(エース)に加入していたことで給付される入院の給付金額は12.5万円となります。また手術で給付される金額は5万円となり、合計で17.5万円です。

一方でどれほど医療費の総額がかかったとしても1ヶ月あたり約8万円が上限となりますので、月をまたいだとしても2ヶ月で16万円となります。

その他の費用も別途かかりますが、医療費は加入した医療保険でほとんど手当てすることが出来るのです。

参考サイト⇒生命保険文化センター「入院した場合、入院日数は何日くらい?」

まとめ

70歳以上の高齢者の方向けの医療保険の具体的な商品を紹介しました。

また70歳以上で入院や通院となる可能性を具体的にデータで紹介するとともに、公的な医療制度の自己負担割合や高齢者の高額療養制度についても確認いただきました。

実際に70歳以上での医療保険の選び方についてもご説明しましたので参考にしてみてください。

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