がん保険の選び方9つのポイント~FPが教える男性・女性、年齢別の選び方とシュミレーション

2024.07.16

がん保険

がん保険の選び方は本当に難しいですよね。

・終身型、それとも定期型?
・診断一時金額はどのくらいにすべきなのか?
・入院給付金や通院給付金はいるの?
・結婚している専業主婦も備えておくべき?

など様々な疑問が出てくるはずです。

がん保険を選ぶ際に考えるべきポイントは9つで、それらを押さえるだけで、あなたに合ったがん保険を選べるようになるでしょう。

記事では、がん保険の特徴、がん保険の選び方9つのポイント、男女年齢別の選び方とシミュレーションを紹介します。

それでは早速見ていきましょう!

目次

まずはがん保険の特徴を知ろう!医療保険との違いと保障内容

がん保険を選ぶ前には、がん保険の特徴を知っておく必要があります。

医療保険でもがん保障はできますが、具体的にがん保険と医療保険はどう違って、どちらを選べばいいいのでしょうか?

まずは、がん保険の保障内容と医療保険の違いを解説していきます。

基本を押さえることで、がん保険をよく理解できるようになるでしょう。

がん保険の保障内容と医療保険との違い

がん保険と医療保険の大きな違いは、保障範囲の広さです。

がん保険が保障するのは、名前から予測できるようにがんだけ。

対して、医療保険はがんのほかに、ありとあらゆる病気やケガを保障するのです。

そのため、総合的な病気リスクに備えたいのならば、医療保険がいいでしょう。

しかし、がんに対する保障の手厚さなら、圧倒的にがん保険が優れています。

医療保険のがん保障は、診断一時金だけ、入院給付金だけのように1~2つの保障しかないのです。

さらに、多くの商品でがん保障は特約となっているため、付帯するほど毎月の保険料は値上がりします。

その点、がん保険はがん治療でかかる費用を総合的にサポート。

入院から手術、三大治療、通院治療、先進医療などがん治療で必要な費用にばっちりと備えられるのです。

そして、がん保険の保険料は割安なのも大きな特徴。

「2人に1人はがんになる」と言われるほど罹患リスクは高いため、多くの人ががん保険に加入しています。

そのため、各生命保険会社が競い合うように割安ながん保険を販売しているのです。

30歳代でも毎月の保険料は2千円前後が相場で、シンプルな保障にすると1,500円前後になることさえあります。

がん保険はがんしかカバーできませんが、そのぶん保険料は割安で、がん治療でかかる費用を手厚く保障してくれるのです。

そんながん保険の主な保障内容は以下の通りです。

診断一時金

がん保険は、診断一時金があるから加入するべきと言っても過言ではありません。

診断一時金とは、がんと診断された時点で支払われるまとまったお金のことで、使用用途は自由です。

治療費に活用しても良ければ、ウィッグ代や家計の足しなどにもできるのです。

この一時金が魅力の理由は、全てのがん治療費が健康保険の対象とはならないから。

最新のがん治療法は認可されていないことが多いです。

認可されていない治療は、医療費の全額が対象となってしまいます。

健康保険が適用されない自由診療を選択した場合は、一時金が大きな助けとなるでしょう。

入院給付金

がん治療を目的に入院した時に支払われる給付金です。

現在、平均入院日数は減少していますが、それでも10~15日は入院することになるでしょう。

1日当たりの入院費用は1~2万円なので、まとまった入院をすると大きな負担となってしまいます。

三大治療給付金

がんの三大治療とは、手術・抗がん剤治療・放射線治療のこと。

大多数の人ががんを経験することになり、どの治療も高額な費用がかかってしまいます。

そのため、がん保険で三大治療に備えるのが一般的です。

通院給付金

がん治療を目的に通院した時に支払われる給付金のこと。

現在、がんは通院しながら治療を行う時代となっています。

通院治療は長期間に及び、思っている以上に費用がかかるのです。

がん治療では副作用がつきもので、車を持っている方でも、通院時にはタクシーや電車などの交通機関を使用するのが一般的。

そのため、多くのがん保険では通院保障を用意しているのです。

先進医療治療給付金

先進医療とは、最先端の治療法で健康保険が適用されません。

そのため、治療法にもよりますが200~300万円という治療費が全額自己負担となります。

先進医療保障は特約扱いとなっている商品が多いですが、安価なものが多いので付帯して損はありません。

がん保険の選び方9つのポイント

あなたに合ったがん保険を選ぶためには、9つのポイントを選ばなければいけません。

各保障金額や定期と終身タイプ、払込方法などなど。

各ポイントを抑えれば、あなたに合ったがん保険がきっと見つかるでしょう。

1.終身型と定期型のがん保険どちらを選ぶのか

保険は大きく定期型と終身型の2つに分けられます。

定期型とは、保障期間が10年や15年と決まっているもので、満期を迎えるたびに契約更新をする必要があるのです。

若い時は毎月の保険料が割安ですが、更新のたびに保険料が値上がりするため、長期的な視点で見ると総支払保険料は高くなります。

終身型とは、保障が死ぬまで一生涯続くがん保険のことです。

保険料は契約した時の金額から変わることはありません。

そのため、30歳から80歳までがん保険に加入すると、定期型よりも終身型のほうがお得になります。

以下が定期型と終身型のメリット・デメリットです。

【定期型のメリット】

・毎月の保険料が割安
・保険の見直しを行いやすい

【定期型のデメリット】

・高齢になると保険料が割高に
・健康問題で新たに加入できなくなるかも
・70歳以上の更新できない可能性あり

【終身型のメリット】

・高齢になっても保障が一生涯続く
・保険料は契約時から一切変わらない

【終身型のデメリット】

・保険の見直しができない
・毎月の保険料は定期型よりも割高

どちらのタイプを選ぶべきかは、年齢やライフステージによって異なります。

後ほど性別・年齢別のシミュレーションをするので、そちらもタイプ選びの参考にしてください。

2.がん保険の払込期間は終身払いと短期払いどっちか

がん保険の払込期間は慎重に選ぶ必要があります。

終身型を選んだ場合、保険料払込期間は終身払いと短期払いのどちらかを選択することになるでしょう。

終身払いとは、死ぬまで保険料の支払いが続くことで、毎月の保険料は割安です。

短期払いとは、特定の期間(60歳から70歳)までに保険料の支払いが終わり、その後は保険料の支払いなしで一生涯の保障を得られます。

ただし、短期間で保険料の支払いを終えるということで、毎月の保険料は少々高め。

払込タイプの選択で迷えば、短期払いがおすすめです。

終身払いの場合、仕事を退職した後も保険料の支払いをする必要があります。

年金額は減少傾向にあり、十分な貯蓄がなければ、余裕のある老後生活は難しいでしょう。

そんな状況で、毎月の保険料の支払いもあるとなると、老後の家計を大きく苦しめます。

そのため、保険料が割安な時期に短期払いに加入して、早めに保険料の支払いを終えておくと安心して老後生活を迎えられます。

3.診断給付金タイプと入院給付金タイプはどちらを選ぶのか

診断給付金タイプと入院給付金タイプを迷ったら、まずは診断給付金タイプを検討してみてください。

がんの平均入院日数は減少傾向にあり、入院給付金額を使う機会はあまりありません。

その点、診断された時点で得られる診断一時金は自由なお金なので、手厚く備えておきたいところです。

例えば、100~200万円の診断給付金だけで、がん初年度にかかる費用を全額サポートできる可能性さえあります。

ただし、入院給付金を付帯して損することはありません。

現在は、診断給付金と入院給付金が主契約になっているがん保険もあるので、それらを検討するのもおすすめです。

4.診断給付金の必要性と必要金額を決めよう

診断給付金は手厚く設定するのがおすすめです。

基本的には、100万円から200万円の間で設定するのがいいでしょう。

各調査で、がん治療でかかる年間費用は100万円以下と判明しています。

その理由は、日本には高額療養費制度があり、健康保険証さえあれば、月にかかる医療費は高くても10万円以内に収まるからです。

そのため、まとまった診断給付金さえあれば、年間のがん治療費はサポートできます。

特に結婚している方や子供のいる方は、毎月の家計が多くなるので、診断給付金を手厚くしておくべきでしょう。

がん治療に臨むうえで、まとまった診断給付金があると精神的にも経済的にも、大きく安心できます。

5.入院給付金の必要性と必要金額を決めよう

通院での治療が主流となっていますが、初めてがんと診断された後には入院するのが一般的です。

入院費用も健康保険の対象となりますが、差額ベッド代や食事費用は全額自己負担となります。

特に、差額ベッド代は日額1~2万円になるほど高額です。

10日間入院したとすると、入院費用10万円のほかに20万円の差額ベッド代がかかることもあります。

がん治療は精神的負担が大きいため、個室で万全に備えるのを願う方も多いです。

そんな時に入院給付金があると、家計に大きな負担をかけることはありません。

入院給付金はあるのが望ましいですが、手厚く保障する必要もないように思います。

手厚くすることで保険料も高くなるため、入院給付金日額は1万円、高くても2万円ほどにとどめておきましょう。

6.通院給付金の必要性と必要金額を決めよう

現在は通院治療が主流となっていることもあり、多くのがん保険が通院保障を用意しています。

通院治療は交通費などがかかり、数年にも及ぶことがあるため、トータルで見るとまとまった金額がかかってしまうのです。

そのため、がん保険で通院費用に備えておくのがおすすめ。

基本的には、どの商品も日額5千円もしくは1万円を用意しています。

どちらを選ぶのかは、家計や毎月の生活費などを考慮してください。

7.抗がん剤治療特約や放射線治療特約は必要か

手術・抗がん剤治療・放射線治療は、がんの三大治療と呼ばれます。

各治療の主な目的は以下の通りです。

・手術:がんの切除
・放射線治療:がんを小さくする
・抗がん剤治療:再発防止

通院治療では、主に抗がん剤治療と放射線治療が行われます。

どちらも高額な治療費がかかるため、治療が長引くと莫大な金額の支払いとなってしまうのです。

経験する確率が非常に高いことを考えると、がん保険で三大治療に備えるのがおすすめ。

8.先進医療特約はつけた方が良いか

先進医療とは、最先端の医療技術を用いたがん治療法のことです。

自由診療と同様に、全額自己負担となるのが大きな特徴。

がん治療の先進医療では、200~300万円ほどかかるのが一般的です。

必ず受ける必要はありませんが、先進医療が効果的な可能性もあります。

そんな時に費用面で諦めなくてもいいように、先進医療特約で備える人が多いです。

先進医療特約では、先進医療にかかる技術料と同額が通算2,000万円まで支払われるのが一般的。

特約ということで、追加保険料が気になるところですが、一般的に先進医療特約は割安です。

そのため、付帯したところで大きな負担となることはないでしょう。

9.毎月の保険料に無理はないか

保障と同じくらい大事なのが毎月の保険料です。

家計の負担にならずに、余裕を持って払い続けられる保険料に設定するのが鉄則。

特に終身がん保険は、長期間支払い続けることになります。

今は大丈夫でも、20年後や30年後にどうなっているかは分かりませんよね。

途中解約しなくてもすむように、無理のない保険料設定をしましょう。

年齢・男女別がん保険の選び方シュミレーション

ここからは、性別と年齢別のがん保険の選び方とシミュレーションをしてみたいと思います。

シミュレーションで使用するのは、アフラックの生きるためのがん保険Daysです。

考え方は必ず参考になるはずなので、ぜひ目を通してみてください。

20代男性のがん保険の選び方とシュミレーション

20歳代の男性は独身の方が多ければ、結婚しても子どもがいない方が多いです。

そのため、がん保険の保障はそれほど手厚くする必要はありません。

そもそも、がんの罹患率が本格化するのは40歳代・50歳代からです。

万が一に備えるということは大切ですが、統計的に見ると極めて低いので、最低限の保障で保険料を抑えます。

また、これから結婚や出産などのライフステージの変化があると考えると、定期型で一時的な保障に備えるのがおすすめ。

終身型は、子どもが生まれるなどした後、ある程度ライフプランが定まってから加入しましょう。

アフラックのがん保険は終身型なので、今回は終身型でシミュレーションしますが、実際に検討する際は定期型も選択肢に入れてみてください。

27歳男性が入院給付金日額5千円、保険料払い込み期間終身で加入した場合の主な保障内容は以下の通り。

・毎月の保険料:1,648円
・診断給付金:25万円
・特定診断給付金:25万円
・入院給付金日額:5千円
・通院給付金日額:5千円
・手術治療給付金:1回10万円

その他にも、抗がん剤治療や放射線治療給付金などが付帯されています。

入院から通院まで保障されて、保険料が約1,600円なのは魅力的ですよね。

保険料が家計の負担になることもないでしょう。

また、今回は保険料を安くするために、終身払いにしています。

短期払いにすることもできますが、ライフステージの変化をした時に見直しをすると仮定しているため、保険料が安くなる終身払いというわけです。

もし結婚してお子様もいるのなら、保険料が安い時期に短期払いにするのもいいでしょう。

同じ条件で60歳払い済みにしても、毎月の保険料は2,683円になります。

30代男性のがん保険の選び方とシュミレーション

結婚して、お子様もいる30歳代男性で考えてみたいと思います。

この年代でチェックすべきなのは、

・医療保険に加入しているかどうか
・30~60万円の貯蓄があるかどうか

です。

医療保険とがん保険の両方に加入すると、毎月の保険料が大きくなってしまいます。

そこで、可能な限りどちらか1つに絞りたいところです。

高額療養費があるため、1人当たり30~60万円の貯蓄があれば医療保険は不要と言われます。

もし貯蓄があるのなら医療保険を解約し、貯蓄がなければ定期型医療保険に加入して、医療費用の貯蓄を作るのがおすすめです。

そして、がん保険は保障を手厚くした終身型短期払いがおすすめです。

30歳代はまだまだ保険料が割安となります。

この時期に保障の手厚い終身型に加入し、60歳から70歳までに支払いを終えると、余裕を持って老後を迎えられます。

そこで、35歳男性がアフラックのがん保険に入院給付金日額1万円で加入したとすると、毎月の保険料は7,407円となります。

これで診断一時金は最大100万円を受け取れ、保険料の支払いは60歳で終わるのです。

もしくは医療保険にがん診断一時金を付帯して、がん保険では通院と三大治療のみに備えるという選択肢もあります。

40代男性のがん保険の選び方とシュミレーション

働き盛りの40代男性ですが、最も支出の多い時期ともいえます。

住宅や車のローンや教育費用など支出がたくさん。

そんな時期に、がんになると家計や各支払いが苦しくなってしまいます。

そのため、自由に使える一時金と通院給付金を手厚くするのがおすすめ。

また、保険料が負担にならないのであれば、短期払いにしておきたいところです。

45歳男性がアフラックのがん保険に加入すると、毎月の保険料は以下の通りになります。

・入院給付金日額1万円60歳払い済みタイプ:14,340円
・入院給付金日額5千円60歳払い済みタイプ:7,503円
・入院給付金日額1万円終身払いタイプ:6,030円
・入院給付金日額5千円終身払いタイプ:2,968円

理想である入院給付金日額1万円60歳払い済みだと、毎月の保険料は1万円を超えます。

毎月の支出が多い時期に、保険料の支払いが1万円を超えると、なかなか苦しいかもしれません。

支払いが苦しい方は、入院給付金日額1万円を終身払いにするといいかもしれません。

毎月6千円の支払いなら、大きな負担とはならないでしょう。

また、仕事を引退するまで時間はあるので、保険料を安く収める代わりに、自身で医療費用の貯蓄を貯めるのもおすすめです。

この年代で何よりも重要なのは、診断一時金です。

その他にも、以下のような組合せが考えられます。

・医療保険でがん診断一時金+がん保険で通院保障
・医療保険で入院保障+がん保険で一時金と三大治療保障

50代男性のがん保険の選び方とシュミレーション

がんの罹患率は50歳代から高くなります。

50歳代になると、子どもの独立や各ローンの支払いが終わる時期でもあるため、家計に余裕が出てくるでしょう。

ここからは、老後資金の本格的な貯蓄に加えて、罹患率が高くなるがんに備えておくべきです。

多くのがん保険では、50歳以上から短期払いは選べなくなります。

そのため、希望しなくとも終身払いとなってしまうでしょう。

終身払いになることで、毎月の保険料は割安となるため、入院給付金日額は1万円にして万全に備えておきたいところ。

最も恐れるべきなのはがんになった時、治療費が家計を圧迫して、老後資金の貯蓄ができなくなってしまうことです。

そこで、がんになった時の家計を支えるための手厚い一時金、働きながら通院するための通院給付金はマスト。

アフラックでは診断一時金の上限は100万円ですが、200万円以上にしても問題ありません。

また、定期型は更新のたびに保険料が上がるので、保険料が生涯変わらない終身型がおすすめ。

55歳男性がアフラックのがん保険に加入した場合の、毎月の保険料は以下の通りになります。

・診断一時金100万円:10,589円
・診断一時金50万円:5,048円

毎月の保険料は約1万円とそれほど大きくはありません。

支出が減った50歳代なら、問題なく払えるでしょう。

60代以上、男性のがん保険の選び方とシュミレーション

70歳以上になると、がん保険に加入するのが難しくなります。

そのため、60歳以上でがん保険加入を考えている方は、早めに契約しておきたいところです。

60歳以上のがん保険の選び方を見ていく前に、まずは65歳男性がアフラックに加入した場合の、保険料を見ていきます。

・入院給付金日額1万円終身払いタイプ:17,267円
・入院給付金日額5千円終身払いタイプ:9,247円

診断給付金100万円を得るためには、毎月2万円近い保険料の支払いが必要です。

年金暮らしになった時、毎月2万円の支出は大きくなるでしょう。

そこで、必要な保障だけに備えられるがん保険を視野に入れるのもおすすめです。

例えば、医療保険で入院給付金を得ているのなら、がん保険では三大治療と通院にだけ備えるなど。

設計の自由度が高いがん保険は数多くあります。

チューリッヒ生命のがん保険はその代表で、放射線・抗がん剤・ホルモン剤と通院保障などに備えると、65歳男性で毎月の保険料は6,255円となるのです。

仕事をリタイアした後の暮らしを考えると、可能な限り毎月の保険料は抑えたいところ。

70歳以上からは、高額療養費制度の自己負担限度額が低くなるため、医療費に充てられる貯蓄と相談しながら保障内容を決めたいところです。

20代女性のがん保険の選び方とシュミレーション

若い年代では、男性よりも女性のほうが、がん罹患率は高いです。

それでも20代女性のがん罹患率は極めて低いのが事実。

20代女性は、定期型がん保険に最低限の保障で加入し、割安な保険料で備えるのがおすすめです。

25歳女性が、入院日額5千円(診断一時金50万円)の終身払いで、アフラックのがん保険に加入すると毎月の保険料は1,674円と割安になります。

保障金額こそ多くはないですが、がん治療をトータルでカバーしていて、保険料も割安なので良いプランです。

ほかの商品を検討する場合は、通院給付金と診断一時金は注目しましょう。

20代と若いこともあり、通院しながら働く可能性は十分にあります。

その時にかかる通院費用は給付金でサポート、そして一時金は治療費や家計に充てるのがおすすめ。

実際に罹患する確率は低いので、家計を苦しめないためにも保険料は割安が鉄則です。

30代女性のがん保険の選び方とシュミレーション

30代女性は結婚していて、子どもが1人いる専業主婦と仮定してみます。

この条件だと、仕事をする男性の方が手厚いがん保障を得ておくべきです。

そこで妻のほうは、一時金と通院保障のみや入院給付金日額5千円でがん保障に備えるといいでしょう。

どのような保険設計をするかにもよりますが、一時金重視で治療給付金を付帯しないのならば、一時金は100万円にしておいたほうが安心です。

アフラックのがん保険では、入院から通院までトータルで保障するため、入院給付金日額5千円(一時金50万円)で加入したとします。

すると毎月の保険料は、35歳女性で2,143円になるのです。

30代女性ということで、目安としては3千円前後に収まるのが相場だと思われます。

40代女性のがん保険の選び方とシュミレーション

がん罹患率は、65歳を超えるまで男性よりも女性のほうが多いです。

そのため、早めにがんに備えておく必要があります。

特に、罹患率が高くなる40代からは、がん保険は必須です。

おすすめは、一時金を手厚くすること。

女性の場合、がん治療中は治療費のほかにウィッグ代や乳房再建術費用などがかかってきます。

男性よりも多額の費用がかかるため、自由に使える一時金で備えておくべきです。

ただし、商品によっては女性特有のがんに手厚く備えることも可能。

アフラックはその代表格で、女性がん特約という女性ケア給付金と乳房再建術費用の支払われるオプションがあるのです。

45歳女性が通常プランに加え、女性がん特約を付帯した時の毎月の保険料は6,333円。

比較的割安な値段で、がん治療から女性ならではの費用にも備えられます。

このプランもおすすめですが、まとまった貯蓄がある方は診断一時金と通院保障のみに備えて、保険料を抑えるという選択肢も考えるといいでしょう。

50代女性のがん保険の選び方とシュミレーション

50代女性は終身型がん保険に加入して、一生涯のがん保障に備えておくのがおすすめです。

ただし、50歳代からは保険料が高くなるため、必要な保障だけ付帯する、もしくは割安ながん保険を終身払いにして加入するのがいいかもしれません。

そうすることで、保険料は抑えられます。

これから年齢が上がるにつれて、がん罹患リスクは高まっていくので、安心した老後生活を送るためにも手厚く保障しておくといいでしょう。

アフラックのがん保険に、55歳女性が加入した場合の毎月の保険料は以下の通りです。

・入院給付金日額5千円:3,673円
・入院給付金日額1万円:7,620円
・入院給付金日額1万円+女性がん特約:7,904円

万全に備えておきたいなら、女性がん特約が付帯されたプランがいいでしょう。

もし医療費として活用できる貯蓄があるなら、日額5千円にプランにして最低限の保障に備えるのもおすすめ。

例えば、通院で抗がん剤治療を受けた場合、5万5千円の給付金が支払われます。

高額療養費制度で、高く見積もっても8~10万円の自己負担となるので、給付金と合わせると実質自己負担額は3~5万円に収まるのです。

老後資金のほか、まとまった貯蓄があるのなら、最低限のがん保障に備えるのも賢い選択肢の1つと思われます。

60代以上、女性のがん保険の選び方とシュミレーション

がんの罹患者は60歳代から大幅に増加します。

60代という年齢は、がん保険に加入するラストチャンスと言っても過言ではありません。

多くのがん保険は、70歳以上になると加入できません。

また、保険料は値上がりする一方なので、早めに終身型がん保険に加入するのがおすすめ。

特に、高額医療費制度の負担軽減は70歳からであり、60歳代は現役と同じ医療費負担となってしまいます。

そのため、結婚している方も夫婦でがん保険に加入するといいでしょう。

60歳代でも、女性はがん保険料が1万円を超えることはあまりないため、大きな負担とはならないはずです。

65歳女性がアフラックのがん保険に加入した際の、毎月の保険料は次の通りになります。

・入院給付金日額5千円:4,538円
・入院給付金日額1万円+女性特約:9,772円

保険料を抑えたいという方は、日額5千円でも十分だと思われます。

高齢になるほど車で通院することはなくなるため、交通費などのために通院給付金を付帯しましょう。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

がん保険の選び方は、ライフステージや家計状況などを考慮して行うべきです。

ただ、どの年代でも診断一時金を充実させておくのがおすすめ。

100万円以上の診断一時金があれば、初年度のがん治療は乗り切れる可能性が高くあります。

また、通院治療が主流になっている事情も考慮すべきですね。

がん保険は割安で、加入しておいて損はないので、ぜひあなたに合ったがん保険を探してみてください。

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