告知なしで入れる死亡保険3選~無選択型保険の特徴とFPが教える持病や病歴があっても入れる死亡保険

2024.07.16

死亡保険(生命保険)

死亡保険は、ご自身に万一のことがあったときに、その家族を金銭的に助けてくれる保険です。

結婚して家庭を持っている方にとっては大事な保険です。

ですが、死亡保険も含めて保険は一般的に、入院歴がある方、持病がある方などは入りにくくなってます。

ですが、入院したことがあったり、持病がある方などもしっかり死亡保険に加入して万一に備えたいものです。

そこで今回は、告知や医師による診査が必要ない無選択型保険についてその特徴や、メリット、デメリットを解説していきます。

無選択型保険の特徴は、告知や医師による診査は必要ない点と、定期型と終身型の2つがある点です。

また、メリットは、健康に不安のある方でも加入できる点で、デメリットは、保険料が割増となっている点と、一定期間保障が削減される点です。

無選択型保険として、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「新・誰でも終身」、アフラックの「終身保険どなたでも」、FWD富士生命の「持病があっても!終身保険」もご紹介していきます。

さらに、加入する条件を緩和して健康に不安のある方も加入しやすくした引受基準緩和型保険として、アクサダイレクト生命の「はいりやすい定期」、オリックス生命の「終身保険新ライズサポート」、メットライフ生命の「ずっとスマイル」もご紹介していきます。

ぜひご覧ください。

無選択型保険とは~無審査・無告知で誰でも入れる保険のメリットとデメリット

今回は、無選択型保険について、その特徴とメリット、デメリットについて解説していきます。

ぜひ参考にして、加入を検討してみてください。

無選択型保険2つの特徴

まずは、無選択型保険の2つの特徴について、解説していきます。

①告知や医師による診査は必要ない。

通常保険というと、申込みの際に、健康状態などに関する告知や医師による診査が必要です。

告知内容の例としては、「過去3か月以内に病気やケガに限らず、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか」や、「過去2年以内に健康診断や人間ドックを受けて、異常(要再検査・要精密検査・要治療)を指摘されたことがあるか」などとなっています。

無選択型保険では、このような告知や医師による診査は必要なく申し込めます。

②定期型と終身型の2つがある。

無選択型保険には、定期型と終身型の2つがありますが、ほとんどが終身型となっています。

後ほどご紹介する3つの無選択型保険も終身型となっています。

無選択型保険の1つのメリット

次に、無選択型保険のメリットについて、解説していきます。

メリットは、特徴と重なりますが、健康に不安のある方でも加入できることです。

無選択型ではない通常の保険ですと、どうしても告知や医師による診査があるため、持病や病歴のある方は加入しづらいですが、無選択型保険ですと健康に不安のある方も加入できます。

無選択型保険の2つのデメリット

次に、無選択型保険の2つのデメリットについてです。

①保険料が割増となっている。

無選択型保険の保険料は、通常の保険よりも高くなっています。

また、引受基準緩和型保険という保険に加入する条件を緩和して健康に不安のある方も加入しやすくした保険があるのですが、その保険と比べても保険料は高くなっています。

②一定期間保障が削減される。

無選択型保険では、契約してからの一定期間の保障が削減されます。

例えば、入院給付金の日額が10,000円の場合だと、加入してから1年間は入院給付金が通常の日額10,000円の50%である5,000円となりますが、それ以降は100%である10,000円の保障となります。

無告知で入れる3つの保険

次に、無告知で入れる保険を3つご紹介していきます。

商品の特徴と保険料を解説していきます。

新・誰でも終身|損保ジャパン日本興亜ひまわり生命

1つ目は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「新・誰でも終身」です。

商品の特徴は、以下のとおりです。

①契約年齢は40歳~75歳となっている。

②保険金額は、契約から2年以内に病気で亡くなった場合は契約月数分の保険料相当額となっています。

2年目以降は、設定した保険金額が受け取れます。

③リビング・ニーズ特約がある。

リビング・ニーズ特約とは、他2つの商品にも出てきますが、被保険者の余命が6か月以内と判断される場合に、生存中に死亡保険金をリビング・ニーズ保険金として受け取れるという特約です。

この保険には、次でご紹介する2つの商品とは異なり、コースやプランはありません。

次に、保険料について解説していきます。

<男性>

500万円 300万円 100万円
40歳 15,505円 9,303円 3,101円
45歳 17,735円 10,641円 3,547円
50歳 20,405円 12,243円 4,081円
55歳 23,785円 14,271円 4,757円
60歳 28,190円 16,914円 5,638円
65歳 20,589円 6,863円
70歳 26,130円 8,710円
75歳 34,332円 11,444円

<女性>

500万円 300万円 100万円
40歳 12,415円 7,449円
45歳 14,100円 8,460円
50歳 16,215円 9,729円 3,243円
55歳 18,875円 11,325円 3,775円
60歳 22,235円 13,341円 4,447円
65歳 16,182円 5,394円
70歳 20,337円 6,779円
75歳 26,361円 8,787円

男女とも61歳からは500万円では加入できず、40歳~47歳の女性は100万円では加入できません。

参考サイト⇒損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「新・誰でも終身」

終身保険どなたでも|アフラック

2つ目は、アフラックの「終身保険どなたでも」です。

商品の特徴は、以下のとおりです。

①契約年齢は40歳~80歳となっている。

新・誰でも終身とは異なり、80歳までとなっています。

②事故などの災害で亡くなった場合は、病気で亡くなった場合の4倍の保険金を受け取れる。

他2つと比較したとすると、事故などで亡くなった場合は、病気で亡くなった場合の4倍の保険金が受け取れるというのが、この保険の一番の特徴でしょう。

③リビング・ニーズ特約がある。

先ほどと同じ、リビング・ニーズ特約です。

④「2,000円コース」「4,000円コース」「6,000円コース」「10,000円コース」などのコースがある。

保険料ごとのコースとなっています。

男性にも女性にもあります。

次に、保険料について解説していきます。

アフラックでは2,000円コース、4,000円コース、6,000円コース、10,000円コースごとに、それぞれの保険料だとどのくらいの保険金が受け取れるかという観点で解説していきます。

<男性>

2,000円 4,000円 6,000円 10,000円
40歳 557,400円 1,114,800円 1,672,200円 2,787,000円
45歳 487,000円 974,000円 1,461,000円 2,435,000円
50歳 419,000円 838,000円 1,257,000円 2,095,000円
55歳 356,800円 713,600円 1,070,400円 1,784,000円
60歳 302,200円 604,400円 906,600円 1,511,000円
65歳 500,000円 750,000円 1,250,000円
70歳 392,000円 588,000円 980,000円
75歳 432,600円 721,000円
80歳 496,000円

<女性>

2,000円 4,000円 6,000円 10,000円
40歳 686,000円 1,372,000円 2,058,000円
45歳 610,000円 1,220,400円 1,830,600円
50歳 536,600円 1,073,200円 1,609,800円 2,683,000円
55歳 464,600円 929,200円 1,393,800円 2,323,000円
60歳 394,400円 788,800円 1,183,200円 1,972,000円
65歳 324,600円 649,200円 973,800円 1,623,000円
70歳 512,400円 768,600円 1,281,000円
75歳 381,600円 572,400円 954,000円
80歳 399,000円 665,000円

災害で亡くなった場合は、この保険金額の4倍が受け取れます。

この保険料のコースだけではなく、他の保険料のコースもあるみたいなので、知りたい場合はアフラックに問い合わせてみましょう。

持病があっても!終身保険|FWD富士生命

3つ目は、FWD富士生命の「持病があっても!終身保険」です。

商品の特徴は、以下のとおりです。

①契約年齢は40歳~80歳となっている。

アフラックと同じく、40歳~80歳となっています。

②リビング・ニーズ特約がある。

同じく、リビング・ニーズ特約があります。

③「基本保険金額300万円プラン」「基本保険金額200万円プラン」「基本保険金額100万円プラン」の3つのプランがある。

災害・死亡保険金があり、契約から1年以内に病気で死亡した場合は、死亡保険金の50%となっています。

受け取れる金額が分かりやすい、基本保険金額ごとのプランとなっています。

次に、保険料について解説していきます。

<男性>

300万円 200万円 100万円
40歳 9,894円 6,596円
45歳 11,493円 7,662円
50歳 13,314円 8,876円 4,438円
55歳 15,342円 10,228円 5,114円
60歳 18,159円 12,106円 6,053円
65歳 22,197円 14,798円 7,399円
70歳 27,930円 18,620円 9,310円
75歳 34,983円 23,322円 11,661円
80歳 44,433円 29,622円 14,811円

<女性>

300万円 200万円 100万円
40歳 8,532円 5,688円
45歳 9,732円 6,488円
50歳 11,034円 7,356円 3,678円
55歳 12,510円 8,340円 4,170円
60歳 14,724円 9,816円 4,908円
65歳 17,973円 11,982円 5,991円
70歳 22,662円 15,108円 7,554円
75歳 28,290円 18,860円 9,430円
80歳 35,778円 23,852円 11,926円

過去に入院・手術や持病があっても加入できる可能性がある保険もある

次に、過去に入院・手術や持病があっても加入できる可能性がある3つの保険についても解説していきます。

この3つの保険は、引受基準緩和型保険であり、これは、保険に加入する条件を緩和して健康に不安のある方も加入しやすくした保険となっています。

はいりやすい定期|アクサダイレクト生命

1つ目は、アクサダイレクト生命の「はいりやすい定期」です。

まずは、商品の特徴についてです。

①告知内容は、以下のとおり病気やケガのことについて聞かれ、2つとも「いいえ」だと申し込めます。

(1)現在、病気やケガで入院をしてるか、または最近3カ月以内に、医師から入院・手術・検査をすすめられたことがあるか。

(2)過去5年以内に、悪性新生物や糖尿病の合併症などの病気やケガで、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか。

②契約年齢は20歳~最高69歳となっている。

③保険金額は200万円~2000万円となっている。

④保険期間は10年、55歳満了、60歳満了、65歳満了、70歳満了となっている。

⑤高額割引制度がある。

高額割引制度とは、高額な保障ほど保険料が割り引かれお手頃になるというものです。

⑥リビング・ニーズ特約がある。

次に、保険料を解説していきます。

保険料払込期間・保険期間が10年の保険料についてです。

<男性>

500万円 1,000万円
20歳 1,440円 2,630円
30歳 1,710円 3,170円
40歳 3,020円 5,790円
50歳 6,405円 12,680円
60歳 14,025円 27,800円

<女性>

500万円 1,000万円
20歳 995円 1,740円
30歳 1,550円 2,850円
40歳 2,645円 5,040円
50歳 4,260円 8,270円
60歳 7,635円 15,020円

終身保険ライズサポート|オリックス生命

2つ目は、オリックス生命の「終身保険ライズサポート」です。

まずは、商品の特徴についてです。

①告知内容は、以下の4つが「いいえ」なら申し込めます。

(1)最近3か月以内に、医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられたことはあるか、または現在入院中か。

(2)最近3か月以内に、がんまたは上皮内新生物・慢性肝炎・肝硬変で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがあるか。

(3)過去2年以内に、病気やケガで入院または手術したことがあるか。

(4)過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物で入院または手術したことがあるか。

②契約年齢は20歳~85歳となっている。

③災害・病気死亡保険金額は200万円(50歳~85歳は100万円~)~最高1,500万円となっている。

契約日からその日を含めて1年以内に病気で死亡した場合は、死亡保険金のお支払額は保険金額の50%になります。

④リビング・ニーズ特約がある。

次に、保険料について解説していきます。

<男性>

100万円 300万円
20歳 5,058円
30歳 5,901円
40歳 7,317円
50歳 3,216円 9,648円
60歳 4,730円 14,190円
70歳 7,872円 23,616円
80歳 14,858円 44,574円

<女性>

100万円 300万円
20歳 4,326円
30歳 4,953円
40歳 5,910円
50歳 2,472円 7,416円
60歳 2,448円 10,344円
70歳 5,483円 16,449円
80歳 10,239円 30,717円

ずっとスマイル|メットライフ生命

3つ目は、メットライフ生命の「ずっとスマイル」です。

商品の特徴についてです。

①告知内容は、以下の3つとなっています。

(1)最近3ヵ月以内に受けた医師による検査、検診または診察により、入院または手術、または悪性新生物、上皮内新生物の疑いでの再検査・精密検査をすすめられたことがあるか。

(2)過去1年以内に、病気やケガで入院や手術を受けたことがあるか。

(3)過去5年以内に、悪性新生物または上皮内新生物か、肝硬変または、統合失調症、アルコール依存症、認知症の病気と新たに診断されたこと(再発や転移を含みます)、あるいは悪性新生物または上皮内新生物か、肝硬変または、統合失調症、アルコール依存症、認知症の病気により入院や手術を受けたことがあるか。

②契約年齢は30歳~80歳となっている。

③終身払コースのS1プラン、S2プラン、S3プラン、S5プラン、シニア限定のSプランと、70歳払済コースのP1プラン、P2プラン、P3プラン、P5プランがある。

S1プラン S2プラン S3プラン S5プラン Sプラン
病気死亡の場合(1年目) 50万円 100万円 150万円 250万円 25万円
病気死亡の場合(2年目以降) 100万円 200万円 300万円 500万円 50万円
災害死亡の場合(1年目) 400万円 800万円 1,200万円 2,000万円 200万円
災害死亡の場合(2年目以降) 100万円 200万円 300万円 500万円 50万円

 

P1プラン P2プラン P3プラン P5プラン
病気死亡の場合(1年目) 50万円 100万円 150万円 250万円
病気死亡の場合(2年目以降) 100万円 200万円 300万円 500万円
災害死亡の場合(年目(1年目) 400万円 800万円 1,200万円 2,000万円
災害死亡の場合(2年目以降) 100万円 200万円 300万円 500万円

例えば、S1プランでは、病気で亡くなった場合の保険金は契約から1年目は50万円、2年目以降は100万円、災害で亡くなった場合の保険金は85歳までは400万円、85歳以降は100万円となっています。

つまり、契約から1年以内に病気で亡くなった場合の保険金額は50%に削減され、災害で亡くなった場合の保険金額については、満85歳になってから最初に迎える年単位の契約応当日以後、病気死亡時と同額となります。

次に、保険料について解説していきます。

<男性>

S1プラン S5プラン
30歳 11,640円
40歳 14,635円
50歳 3,881円 19,405円
60歳 5,500円 27,500円
70歳 8,826円 44,130円
80歳 15,723円

<女性>

S1プラン S5プラン
30歳 9,620円
40歳 11,740円
50歳 14,950円
60歳 4,041円 20,205円
70歳 6,024円 30,120円
80歳 10,037円

過去に入院・手術や持病があっても告知はしっかり正しくしてください

以上、6つの保険をご紹介してきました。

前半3つは告知は必要はありませんが、後半3つは告知が必要です。

正しくありのままを告知するようにしましょう。

まとめ

告知なしで入れる死亡保険として、終身保険と定期保険をご紹介してきました。

無選択型保険は、入院したことがあったり、持病がある方にとっては非常に助かるはいりやすい保険です。

ですが、保険料が高かったり、一定期間保障が削減されたりしますので、その点も考えながら加入を検討しましょう。

また、無選択型保険でなくても引受基準緩和型保険に入れる場合もありますので、その点はしっかりと保険会社に問い合わせてみた方が良いでしょう。

以上となります。

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