30代の死亡保険はいくら必要?男性・女性・既婚・独身別30代の死亡保険シュミレーション
30代に入ると、結婚をして子供がいる方、独身のまま仕事に勤しむ方、既にマイホームを購入した方、等々、20代の時と違って皆さんそれぞれのライフスタイルが確立されてくる頃です。
「そろそろ保険のことも考えなければ」と思いつつ、「自分はどんな保険に入るべきなんだ?」と悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは病気や事故等での万一に備える死亡保険の中で、30代に人気な商品のランキングから家族構成に応じたパターン別の保険の選び方等、金額シュミレーションも交えてご紹介していきます。
では、早速見ていきましょう。
目次
30代におすすめの死亡保険ランキング
まずは、30代の方々にどんな死亡保険が広くオススメされているのか、ランキング形式でご紹介していきます。
1.クリック定期│SBI生命
・インターネット申込限定で保険料が安く、顧客アンケートでは98%が保険料に満足という結果
・災害による死亡、高度障害状態になった際にも保険金が支払われる特約もあり
・300万円〜1億円まで、保険金額が幅広く選択可能
掛け捨てタイプの死亡保険です。
複数の保険期間(終身や60歳まで保障、等)を設けている商品が多い中、クリック定期の保険期間は10年定期の1種類のみです。
非常にシンプルな分、自由なカスタマイズはできませんが、裏を返せば10年ごとに見直しのタイミングが必ず来ますので、家族構成の変化に合わせて随時検討できます。
35歳男性、保険金額1,000万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、1,310円です。
(災害時保障、事故による障害も保障する特約を付けた場合、月額保険料2,310円)
月額保険料が安く、災害時保障や事故での障害保障の特約を付けられる点も、シンプルな中にも大事なポイントを押さえている保険と言えます。
保険料の安さに対する顧客満足度も高い商品なので、「とりあえず入っておきたい」という方にはオススメの死亡保険ですね。
2.メディフィット定期│メディケア生命
・業界最安水準の保険料
・保険金額や保障期間がどちらも柔軟に選べる
・病気、事故、災害いずれの場合の死亡時も、保険金額が同額
掛け捨てタイプの死亡保険です。
こちらも業界最安水準の安い保険料が特徴です。
加えて、10年ごとの定期型と、60歳、65歳、80歳までの保障を継続するタイプの年齢満了型から保障期間を選ぶことができます。
はじめから60歳までといったように年齢で保障期間を選択する場合は、加入時から60歳まで保険料が上がることはありません。
一方で、10年定期の場合は、10年後に10歳年齢が上がった段階での保険料計算が再度行われますので、更新する場合月額保険料が上がります。
35歳男性、保険金額1,000万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、1,294円です。
(上記の通り、10年後同じ保障を更新する場合、45歳男性の月額保険料は2,712円です)
この商品では、死亡時は病気でも事故でも災害でも、どんな場合でも保険金が支払われますし、所定の高度障害時においても、それ以降の支払い免除や保険金の支払い等手厚い保障があります。
値段も安く、保障の内容も充実していてバランス型の保険と言えますね。
3.かぞくへの保険│ライフネット生命
・インターネット申込限定で、保険料が安い
・一定の金額までは、健康診断書が不要(告知のみで申込可能)でお手軽
・10年間という短い期間から90歳までの長期間までの保障が選べる
掛け捨てタイプの死亡保険です。
厚切りジェイソンさんが出ているCMでもおなじみですが、申込をインターネットに限定することで、人件費等を抑えて保険料を安くしているのが特徴です。
インターネットだけで完結するので、原則健康診断書が不要なのも魅力ですね。
30代では、上限保険金額3,000万円まではインターネット上で自身の健康状態を告知するだけでOKです。
ポイントは、保障期間の選択が幅広く出来る点です。
定期型にも10年、20年、30年定期と選べて、年齢満了も65歳、80歳、90歳と選べます。
また、特約ではなく、はじめから保障範囲を死亡と高度障害状態まで盛り込んである点も魅力です。
35歳男性、保険金額1,000万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、1,378円です。
インターネット申込でカンタンなだけでなく、最初から必要な範囲の保障を用意してくれている点は安心感がありますね。
4.定期保険プレミアム│チューリッヒ生命
・非喫煙で血圧が所定の範囲内にある方は保険料が割安になる
・保険期間は10年定期と4つの年齢満了型から選べる
・病気、事故、災害いずれの場合の死亡時も、保険金額が同額
掛け捨てタイプの死亡保険です。
健康な方は保険料が割安になる点や、病気でも事故でも災害でも死亡時の保険金が一緒な点等、嬉しい要素が多い商品です。
高度障害状態の保障も最初から付いています。
保険期間の選択は、10年定期型と、55歳、60歳、65歳、70歳の満了型とで選べます。
10年以上は保障が欲しいけれど、もちろん保障期間が長ければ長い方が月額保険料が高くなるので、30代の立場から見て55歳満了から用意がある点は魅力ですね。
35歳男性、保険金額1,000万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、1,310円です。
(非喫煙者、血圧値良好な場合)
※喫煙者、かつ血圧値によっては、同内容での月額保険料は1,950円
健康状態が良好であれば、1番目に挙げた「クリック定期|SBI生命」と同額の保険料で加入できます。
こちらは災害時の保障等もあらかじめ付いている保険なので、健康状態の良い方にとっては保険料も含めて魅力的な商品ですね。
5.こだわり終身保険v2│マニュライフ生命
・三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)で所定の状態になった際は、それ以降の保険料払込が免除
・解約返戻金が付いており、将来の資金準備にも役立つ
・非喫煙者は保険料が割安になる
こちらは、解約返戻金が受け取れる貯蓄型の死亡保険です。
月額保険料が安いことも重要だけれど、
・同時に学資保険も検討している
・掛け捨てで無事に保険期間を終えた時、損な感じがする
・今からリタイア後の資金準備を始めたい
といった方には、こうした貯蓄型の商品が向いています。
35歳男性、保険金額1,000万円、保険期間20年、三大疾病特約あり、とした場合の月額保険料は、32,150円です。
(非喫煙者として計算)
解約返戻金が付いている死亡保険なので、最短の保険期間も他の商品(10年定期等)と比べて長く、月額保険料も高くなります。
この場合、保険期間の20年間で、合計7,716,000円の保険料を支払うことになりますが、保険料の払い込みを終えてからは、返戻率100%以上の金額として解約時に返戻金を受け取ることができます。
(細かい返戻率は、支払期間や解約時年齢等、諸条件により変動します)
毎月の保険料は他の商品と比べて割高感がありますが、この場合、20年後には700万円後半〜800万円近いお金が還ってくるという、貯蓄型保険の最大のメリットを享受することができます。
ですので、元々貯蓄も併せて検討していた場合にはオススメの商品と言えますね。
共済の死亡保険も人気!一緒に比較検討しよう!
ランキングに挙がった保険会社と同じく死亡保険を取り扱っている中で、「共済」があります。
全労済、JA共済、都道府県民共済等、CMや店舗を見て馴染みのある方が多いでしょう。
こうしたそれぞれの組合が展開する共済と、保険会社が展開する保険商品は、用語や組織等細かい違いはありますが、共済ならではの特徴もあり人気があるのも事実。
共済の大きな特徴としては、
・非営利事業であること
(企業側の利益分という余分なお金を保険料として払う必要がない)
・掛金が一律であること
(若いから保険料が安い、年を重ねると保険料が高くなる、といった差がない)
・商品がパッケージ化されている
(原則誰でも加入できるように設計されており、こちらが保障内容を細かく決めなくて良い)
という点です。
共済のメリットとしては、非営利事業としての安心感です。
一般的な営利事業では、それぞれ利益を出してこそ会社が成り立つわけですが、それが保険会社で見ると利益を出すための源は私たちが加入する保険の保険料になりますね。
つまりは、私たちは民間保険会社で保険に加入する際、保障にかかる費用以外にもお金を払っているということです。
反面非営利事業である共済組合では、組合員同士の助け合いで何かあった時に保障し合うための保険料として、私たちからお金を「預かっている」という表現の方が正しいです。
ですので、余計なお金がかかりませんし、むしろ保障で余った私たちの保険料は返還してくれます。
商品も組合員のために良い内容でパッケージ化してくれているので、保険の知識がない方でも保障内容を充実させることができますね。
一方でデメリットとしては、既にパッケージ化された中で商品を選ぶことしかできないので、個別的に商品を組み立てられない事と、掛金が一律なのが民間会社の保険料金が比較的安い30代から見ると安く感じにくいことです。
安心感と馴染みのある組合ということで一定の人気はありますが、保険料と保障内容のバランスで見ると、若い世代としては少し損な印象の方が勝ると言えます。
こうした共済の特徴も踏まえた上で、実際に30代の方がどのように死亡保険を選んでいくべきか、ポイントとシュミレーションを見ていきましょう。
参考として、それぞれ35歳の設定で金額の計算を行います。
あなたにとって一番当てはまるケースと、今後可能性がかりそうなケースを見比べるなどして参考にしていただければと思います。
30代独身男性の死亡保険の選び方とシュミレーション
基本的には、独身の場合に死亡保険は深刻に考えなくていいでしょう。
死亡保険は、あなたに万が一のことがあった時に、残された周りの方々に迷惑をかけないようにするためのものだからです。
あなたが独身の場合に、それでも死亡保険を考えるべきなのは、貯金で手元に2〜300万円の余裕がない場合です。
この2〜300万円という金額は、死後整理金という万が一死亡となった場合にかかる葬儀費用やその他諸費用を考える場合です。
参照記事⇒葬儀にかかる費用はどれくらい?|生命保険文化センター
葬儀をしてくれるであろう両親や親族に、こうした費用で迷惑をかけたくないけれど、まとまったお金はない、という場合には、保険金額2〜300万円程度の死亡保険に入れば十分ですね。
35歳男性、保険金額200万円、60歳払済、として、終身保険RISE|オリックス生命という終身保険にて計算した場合、月額保険料は5,550円となります。
こうした保険に入っていれば、60歳までに万一のことがあった場合は200万円の保険金が用意出来ます。
また、60歳で払込を終えてから解約すれば、解約返戻金として約172万円還ってきますので、定年後の死後整理金として用意することが可能ですね。
30代独身女性の死亡保険の選び方とシュミレーション
30代独身男性の場合と考え方は同じです。
原則死亡保険は不要と考える中で、死後整理金の用意が現状ない方に関しては、上記シュミレーションに挙げたような終身型(貯蓄型)死亡保険を最低限加入さえすれば、死後整理金の用意はひとまず安心と言えますね。
35歳女性、保険金額200万円、60歳払済、として、終身保険RISE|オリックス生命にて計算した場合、月額保険料は5,334円となります。
男性より若干ではありますが、同じ保障内容でも月額保険料が安くなりますね。
また、60歳で払込を終えてから解約すれば、解約返戻金として約166万円還ってきます。
30代既婚男性の死亡保険の選び方とシュミレーション【子供あり】
結婚もして子供もいるという場合には、預貯金額と奥さん側の収入にもよりますが、原則死亡保険は考えておいた方が良いと言えます。
では、どれくらいの期間、どれくらいの金額を用意すべきなのでしょうか。
期間に関する目安は、子供の年齢です。
子供の年齢(複数人いる場合は、一番下の子供の年齢)が22歳を迎えるまでは、死亡保険が最低限必要と思っておきましょう。
通常子供が4年生大学を卒業する年齢なので、医学部や浪人留年等特殊な場合を除けば、22歳以降が社会人になって子供が独り立ちする年齢です。
次に金額ですが、これは状況に応じて変わってきますので、1つ例を挙げて見てみましょう。
35歳の段階で、奥さんと、子供(5歳児)が1人いる場合を想定し、主人の死亡時に子供が22歳になる17年後までどれだけの費用がかかるかを見ていきます。
【一般企業に勤めていて13年(社会保険加入)、年収500万円の場合】
・奥さんと子供、計2人分の毎月の生活費:子供の成長度合いにより食費や習い事等の費用が変動しますが、平均して毎月25万円程度と見ておきましょう。
・子供の教育費:幼稚園から大学まで全て国公立として計算しても、1人当たり1,147万円かかります。
参照記事⇒育児・教育費用負担の重さ│平成16年版少子化社会白書
幼稚園の費用分を概算で差し引くとしても、1,100万円は見ておく必要があります。
これら費用を合計すると、6,200万円となります。
これを17年の毎月の費用に計算し直すと、毎月約30万円かかる計算です。
次に国の保障の範囲ですが、年収500万円(平均標準報酬月額35万円:ボーナスが年間で給与の2ヶ月分相当出ると想定)の場合、遺族年金として、合計1,436,229円(月額119,686円)の年金が受給できます。
毎月かかる費用との差額である、約18万円を、奥さんの給料と、死亡保険で対応していく必要がありますね。
上記事例において最低限の保障だけで考えれば、
・20年程度の保障
・死亡保険金3,672万円以上(月額18万円の17年分)
の死亡保険が必要になってきそうですね。
ただし、1年補足があります。
既にマイホームを購入している場合は、保障範囲をもう少し低く見積もって大丈夫です。
マイホームを購入する際に、多くの方が住宅ローンを組んでいますが、そこにも「団体信用生命保険」という死亡保険が付帯されているからです。
これは、住宅ローンを組んでいる契約者が死亡した場合、以後のローンの支払いが免除されることになるものです。
ですので、仮に毎月10万円の支払いをしている場合は、その分の支払いが一切なくなりますので、残された家族はその後の住居費を大幅に減らせることになりますね。
あくまでも万一に備えるものなので、こうした保険内容の重複がないか確認しながら組み立てて行きましょう。
30代既婚男性の死亡保険の選び方とシュミレーション【子供なし】
現時点で大きな保障が必要とは言い切れません。
世帯収入や預貯金額(死後整理金の用意の有無)、そしてゆくゆくは子供の計画があるのかどうかでも、検討していく保険は変わってきます。
もし子供を検討している場合は、次の2つの選び方がオススメです。
・定期の掛け捨て保険で当面は保険料を安く対応して、実際に子供が産まれた時に保険の見直しをしやすいようにする
・貯蓄型の終身保険を用意し、一部は将来の資金や学資保険としても使えるように対応しておく。その上で、子供が産まれた時に足りない分を追加で定期型保険等を利用して安い保険料で保障を上乗せする
考え方としては、子供がいないうちは独身時代と同様、死後整理金の準備があるか否かが一番重要なポイントとなります。
ですので、当面はその分だけ対応して、子供が産まれた時に改めていくらの保障が必要になるかをシュミレーションしていきましょう。
逆に今だからこそ出来る戦略としては、先ほど挙げた2つの例の後者のような、貯蓄型の終身保険を保険金額200万円程度で加入しておくというのも有効です。
こうした金額を20年間の払込という期間に設定しておけば、20年間保険料の支払いを終えてからは、実際に払ってきたお金よりも多く解約返戻金として受け取ることができます。
ですのでタイミングとして、数年後に産まれて来た子供の大学入学前後における教育資金にも充てることができます。
仮に35歳男性、保険金額200万円、払込期間20年として終身保険RISE|オリックス生命で見た場合、月額保険料は6,844円です。
この場合、20年間の払込終了後、約167万円の解約返戻金が見込めます。
学資保険も検討したい場合には、こうしたパターンも一考の価値がありますね。
30代既婚女性の死亡保険の選び方とシュミレーション【子供あり】
一般的には、主人側の収入をベースに保険も考えがちになりますが、奥さん側の保険加入がないのは一定のリスクがあると考えておきましょう。
奥さんが死亡保険の加入をせずに亡くなってしまった場合に、仮に専業主婦として給与収入がなかったとしても、
・子供の面倒を見る負担、家事育児の負担が増す
・保育園の利用等が増えれば、金銭的な負担も増す
こうしたリスクが発生しますよね。
と言っても、主人側にて死亡保険や学資保険等手厚く入っていれば、既に毎月の保険料もそれなりな金額になっているはず。
ですので、奥さん側では、定期保険の活用をするのがオススメです。
必要な保障期間は、男性の場合と同様に、子供が22歳を迎えるまでが大きな目安となります。
仮に、35歳女性、保険金額1,000万円、20年定期として、かぞくへの保険|ライフネット生命にてシュミレーションすると、月額保険料は1,481円でした。
今の支出に1,500円程度追加するだけで、両親どちらに何かがあっても、子供の成長に安心を与えることができますね。
30代既婚女性の死亡保険の選び方とシュミレーション【子供なし】
子供がまだいない場合は、男性の場合と同様に死亡保険の必要性はそこまで大きくないと言えます。
死後整理金の用意がない場合は、独身者と同様に検討していきましょう。
また女性の場合には、仮に出産と育児を今後迎えるとしても、「定年まで働く」と決めている方であれば、貯蓄型の保険もオススメできます。
貯蓄型の死亡保険は、もちろん万が一の際の保障にもなり、何事もなければ将来の資金にもなります。
また、学資保険としての応用も可能です。
35歳女性、保険金額500万円、払込期間20年として、こだわり終身保険v2|マニュライフ生命で見た場合(非喫煙者、三代疾病保障ありとして試算)、月額保険料は16,135円です。
産前産後の休業中も含めて、20年間奥さんの給与からこの金額を支払えるという場合には、20年間で合計約387万円保険料を支払うことになるので、解約返戻金として約400万円近くを見込める計算となります。
これを子供の大学進学に利用するのも良し、定年後まで貯めておくのも良し、と、選択肢が広がりますね。
30代の死亡保険加入率と平均保険料や保障額
これまで、30代にオススメな保険やシュミレーション別の選び方等を見てきました。
ですがまだ死亡保険に加入していない方はもちろん、既に加入している方でも、周りの同世代の方々の動向が気になりますよね。
そこでここからは、30代が実際にどれくらいの割合が死亡保険に加入していて、またいくら保険料を支払っているのか等を見ていきましょう。
30代の死亡保険加入率
生命保険・個人年金保険の世帯加入率は、
30〜34歳で86.7%
35〜39歳で93.3%
という加入率です。
参照記事⇒生命保険に関する全国実態調査(17p)│生命保険文化センター
30代では約9割が死亡保険に加入しているということですね。
30代の平均保険料や保障額
世帯年間払込保険料は、2016年の統計で
30〜34歳で年間27.6万円(月額約2.3万円)です。
35〜39歳で年間32.9万円(月額約2.7万円)です。
参照記事⇒生命保険に関する全国実態調査(27p)│生命保険文化センター
死亡保険だけで、かなりの金額を支払っていることがわかります。
また、世帯普通死亡保険金額は、2016年の統計で
30〜34歳で3,093万円です。
35〜39歳で3,050万円です。
参照記事⇒生命保険に関する全国実態調査(24p)│生命保険文化センター
平均値として、3,000万円という保障額が1つの目安となりますね。
30代が死亡する確率と死亡理由
30代が死亡する確率は、
・30代前半男性:1,000人中0.7人
・30代後半男性:1,000人中0.87人
・30代前半女性:1,000人中0.36人
・30代後半女性:1,000人中0.49人
です。
実は、30代で亡くなるのはとてもレアなケースなのです。
また、主な死因としては、下記の通りです。
年齢 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位 死因 割合 死因 割合 死因 割合 死因 割合 死因 割合 30〜34歳 自殺 40.6% 悪性新生物 16.3% 不慮の事故 11.1% 心疾患 8.4% 脳血管疾患 3.6% 35〜39歳 自殺 31.8% 悪性新生物 21.8% 心疾患 9.9% 不慮の事故 9.3% 脳血管疾患 6.1%
30代の死亡保険の選び方とポイント
30代で死亡保険に入る必要がある人
30代で死亡保険が必要なのは、子供がいて、かつ賃貸物件にて生活している方です。
上記で見てきた通り、30代は統計的にはまだまだ死亡リスクが低い世代と言えます。
ですが、仮に万一のことがあった時に残された家族のために入るのが死亡保険です。
まだまだ養育費等お金が必要になる家族構成であれば、加入しておいた方が安心ですね。
また、実は死亡リスクは、40歳を過ぎた頃から徐々に高くなります。
死亡リスクの上昇に応じて、保険料も高くなっていきます。
保険会社側としても、その分保険金の支払いが増えるからですね。
こうした点から見ても、今のうちに死亡保険に入っておくのが適切と言えるでしょう。
30代で死亡保険に入る必要がない人
一方で、死亡保険に加入する必要が薄い場合としては、2点あります。
・独身、または既婚でもまだ子供がいない場合
・子供もいるが、既にマイホームを購入しており「団体信用生命保険」が付帯されている住宅ローンを組んでいる場合
30代の死亡リスクから考えた場合、万一の際の死後整理金として2〜300万円程度貯金が出来さえすれば、仮に亡くなったとしても周りの方に迷惑をかける心配はなくなります。
こうした準備が自力で出来る場合には、わざわざ死亡保険に加入する必要はないと言えますね。
またマイホームを購入している場合は、住宅ローンに付帯されている「団体信用生命保険」というものが、死亡保険の代わりとして機能します。
団体信用生命保険に入っていれば、住宅ローンを組んだ当人が死亡した場合には、ローンの残りの支払いが免除されます。
残された家族としても、家賃がかからなくなるので、公的な保障と奥さんの稼ぎである程度対応出来るでしょう。
欲を言えば、こうしたケースで更に、10年定期型の死亡保険に入っておけば、更に心強いですね。
仮に高度障害状態になってしまった場合に、公的保障が手厚くなるのは40歳を過ぎてからです。
その残り10年程度の繋ぎとして、定期の保険があるとなお安心です。
まだまだある!30代におすすめの死亡保険
冒頭で、30代にオススメな死亡保険を5種類紹介しましたが、他にもまだまだオススメできる商品はたくさんあります。
既にご紹介している定期型はもちろん、終身型の保険等様々な種類がありますので、参考にしてみてください。
6.ファインセーブ|オリックス生命
・最低200万円から最高5,000万円まで、100万円単位で保険金額が選べる
・保障期間が、年数でも年齢でも、5年刻みで細かく設定が可能
・病気、事故、災害いずれの場合の死亡時も、保険金額が同額
掛け捨てタイプの死亡保険です。
魅力は、5年刻みで細かく設定できる保障期間のバリエーションです。
年数で選ぶ場合は、10年、15年、20年、25年、30年、35年、また年齢では、60歳、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳と期間が選べます。
30代から見ると、90歳までの中で保障期間をどこでも設定できますね。
ですので例えば子供が現在7歳で、22歳になるまで加入したい場合は15年定期を選ぶことができます。
35歳男性、保険金額1,000万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、2,230円です。
前出のオススメ商品よりは月額保険料がやや高めな印象です。
保障期間に関して色々と検討していきたい方にはオススメですね。
7.アクサダイレクトの終身保険|アクサダイレクト
・保障が一生涯続く終身保険
・掛け捨てではなく、解約返戻金もあり
・最大4,000万円までの保障が可能
貯蓄型の終身死亡保険です。
この商品の最大の特徴は、保障期間が終身のみ、という点です。
他の商品にあるような「60歳で払込終了、保障は終身」といった支払いだけ前倒しにするということはできませんが、その分、解約返戻金がある保険の中では毎月の保険料が安いです。
ただし、解約返戻金に関しては、終身払いの途中で解約することになるので、支払ってきた金額の多くて7割程度の還元になってしまいます。
(他の商品でも支払い期間中の解約では同様な事が起こりますが、この商品は支払い期間を早めに設定できないので、解約返戻金は必ず元本割れします)
35歳男性、保険金額1,000万円、保険期間終身とした場合の月額保険料は、16,510円です。
家族構成の変化に合わせて見直ししたり、保障が有期なものではなく、1つの保険で最後まで安心できる保障が欲しい方に向いています。
8.ネット専用定期保険Bridge|オリックス生命
・ネット専用の保険として、格安な保険料の手軽な手続きが可能
・保険金額と保障期間が柔軟に設定可能
・病気、事故、災害いずれの場合の死亡時も、保険金額が同額
掛け捨てタイプの死亡保険です。
前出のファインセーブと同じ保険会社の商品なので、商品の構造はかなり似ていますが、Bridgeの方が保険金額と保障期間の選択の幅を狭くすることでネット申込だけで完結できるように作られています。
それでも、保険金額は最高3,000万円まで選択可能で、保障期間も年数では最長30年、年齢では最長80歳まで選択可能なので、これだけの範囲内でネット完結の申込はお手軽感がありますね。
35歳男性、保険金額1,000万円、保険期間10年とした場合の月額保険料は、1,503円です。
5年刻みの年数選択等の他にないメリットを踏まえると、特徴と安さが両立できている商品と言えますね。
9.終身保険RISE|オリックス生命
・保険料の安さと貯蓄性の両方を実現
・高度障害状態(重い介護状態)になった場合も保障
・終身保険で、保険料は一生涯変わらず、支払い方法は短期払いと終身払いから選べる
貯蓄性の終身保険です。
どうせ加入するなら貯蓄型にしたい、でも貯蓄型の保険は毎月の保険料が高い。
こういう悩みを抱えている方は多いでしょう。
ですがこの商品は、「低解約返戻金型(支払い途中の解約では、解約返戻金が少なくなる仕組み)」の終身保険なので、保険料が割安になっています。
保険料を決めた期間きちんと払い終えれば、多くの貯蓄型保険と同様、もちろん解約返戻金も支払った以上の受取が可能です。
肝心の保障内容も、死亡に対してはもちろん、高度障害状態にも対応しているので、保障の質で見ても安心です。
35歳男性、保険金額1,000万円、保険料払込期間10年とした場合の月額保険料は、67,010円です。
他の商品と同様の10年払いで見るととても高く感じますが、10年払い終えれば、約800万円の解約返戻金を受け取れる内容です。
終身保険なのに10年払いがある珍しい商品なので、子供が小学生になってから学資保険を検討したい方にとっても検討する価値がありますね。
10.スーパー定期保険|楽天生命
・1年更新型の定期保険
・最低1.000万円からの保障で、特定の期間に絞った使い方が可能
・保障を継続したい場合は、80歳まで自動更新
掛け捨てタイプの死亡保険です。
1年で更新するという珍しいタイプの死亡保険なので、まさにピンポイントで手厚い保障が必要、といった際に活躍する商品です。
嬉しいポイントは、男性の場合30〜34歳は980円、35〜39歳は1,220円と、5年ごとの金額変動になっているので、自動更新の度に保険料が上がるという心配がない点です。
「結婚して子供ができるまでの2〜3年保障を手厚くしておきたい」
「子供が医学部に進むことになったから、向こう5〜6年は保障を手厚くしたい」
といった、ピンポイントなニーズに応えてくれる商品と言えますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
30代はライフスタイルが世代によって大きく変わり始める時期です。
もちろん「平均的な金額は」ですとか、「みんなが入ってる商品は」、と周りのことを気にしてしまいますが、子供の有無や年齢、マイホームの有無等々で検討すべき保険が全く変わってくるのがお分かりいただけたかと思います。
ご紹介した事例や商品を参考にしながら、あなたにとってベストな保険を見つけていきましょう。