貯蓄型の女性保険おすすめ5選~掛け捨てとの比較と積立型女性保険のメリット・デメリット

2024.07.16

家計と暮らし

貯蓄型の女性保険ですが、どのような内容になっているのかをご存知でしょうか。

貯蓄型の女性保険について、貯蓄の内容や試算、メリット・デメリットについて説明をするとともに、貯蓄型の女性保険について具体的に紹介をしていきます。

貯蓄型の女性保険は本当にお金を貯められるのか

貯蓄型の女性保険に加入するとどれぐらいのお金を貯めることができるのでしょうか。

本来女性保険は女性特有の病気に対して手厚い保障をしてくれる生命保険です。

貯蓄型の女性保険にはどのような特徴があるのでしょうか。

貯蓄型の女性保険のメリット・デメリット、貯蓄型の女性保険が合う人・合わない人、具体的な受け取り例について確認をしていきましょう。

貯蓄型の女性保険のメリット

貯蓄型の女性保険のメリットは、女性に手厚い保障を手当てしつつ、毎月の保険料の一部が貯蓄に回されることで、無理なく貯蓄ができることです。

通常の銀行口座や証券口座とは別に貯蓄するルートをつくることで無駄使いしてしまうことなく一定額が貯蓄に回せるというのが貯蓄型の女性保険の最大のメリットといえるでしょう。

貯蓄型の女性保険のデメリット

貯蓄型の女性保険のデメリットは、かけすて型と比較して、毎月の保険料負担が大きくなることです。

せっかく貯蓄型の女性保険に加入したといっても、継続できない保険料負担となってしまうと、本来の目的である女性に手厚い保障すら準備できなくなってしまいます。

また、貯蓄型の女性保険の貯蓄は副次的な機能であるため、証券口座などで利殖を目的とした投資などとは異なり、高い利回りは望めません。

複数の貯蓄ルートを持つことはよいのですが、お金を分散しすぎると利回りなどがさがってしまいますので、こうした点がデメリットとして押さえておくことが必要です。

貯蓄型の女性保険をおすすめ出来る人

貯蓄型の女性保険をおすすめ出来る人は、ズバリ余裕資金がある方で、将来に対してお金を少しでも貯蓄していく必要がある方です。

独身女性や結婚しているけれど夫婦共働きでお子さんがいない方が該当することが多いです。

また別の観点からおすすめ出来る人は、お金があると使ってしまう人、です。いわゆる浪費癖がある人で、しっかりと毎月保険料を支払う(口座引き落としになる)ことで貯蓄もできるので効果的です。

ただし、毎月の保険料負担が大きくなりすぎないように注意が必要です。

貯蓄型の女性保険がおすすめ出来ない人

貯蓄型の女性保険がおすすめ出来ない人は、妊娠・出産・育児などで、生活費や教育費のために現在お金が必要な人です。

少しでもそうした方面にお金が回せるように、女性保険は貯蓄は含まず、保障だけで加入される方がよいでしょう。

また、お金に余裕があって投資目的でお金を運用したい方も貯蓄に回す分は投資に回したほうが良いことがあります。

貯蓄型の女性保険支払保険料と受け取りシミュレーション1

それでは実際の貯蓄型の女性保険に加入をした場合の試算例を紹介しましょう。

後ほど商品内容は紹介しますが、フコク生命の医療大臣プレミアエイト(レディサポート)で試算をしてみましょう。

30歳女性が20年間このプレミアエイト(レディサポート)の日額5,000円のプランに加入したとすると、毎月の保険料とその総額、そして満期時に受け取れる貯蓄としての給付金は以下の通りです。

項目 金額・割合
月払保険料(30歳女性) 4,671円
20年間の支払保険料総額【A】 1,121,040円
満期時給付金【B】 350,000円
貯蓄割合【B÷A】 31.2%

プレミアエイト(レディサポート)では支払う保険料総額に対して約3割が満期時給付金として戻ってきます。

残りの7割は女性保険の保障に使われたということになります。

貯蓄型の女性保険支払保険料と受け取りシミュレーション2

もう一つ別の貯蓄型の女性保険をとりあげて、試算をしてみましょう。

とりあげるのはアクサダイレクト生命のアクサダイレクトの終身医療(女性プラン)です。

アクサダイレクト生命は保障ごとの保険料内訳が開示されているため、貯蓄性に関する部分だけで試算をすることができます。

そこで、本来保険期間が終身であり、保険料も終身で支払いつづけることになりますが、試算では30年間に区切って、30歳女性が30年間にわたり加入したとしました。

この場合の貯蓄性に対する毎月の保険料、払込保険料総額、受け取れる給付金は以下の通りです。

項目 金額・割合
貯蓄性に対する毎月の保険料(30歳女性) 1,105円
30年間の貯蓄性に対する支払保険料総額 397,800円
健康祝金として3年ごと5万円(10回) 500,000円

ご覧いただけるとわかりますとおり、貯蓄に回した保険料の総額よりも受け取れる給付金のほうが多くなっています。

ただし注意点があり、この健康祝金は、病気や怪我での給付金が支払われている場合には支払われないため、3年毎の支払いが保証されているわけではありません。

貯蓄型の女性保険5選

ここからは5つの貯蓄型の女性保険を具体的に紹介していきたいと思います。

貯蓄型の女性保険といっても、それぞれ保障内容が異なっています。

そうした違いを押さえていただき、ご自身の女性保険の加入検討に役立てていただきたいと思います。

フコク生命|医療大臣プレミアエイト(レディサポート)

最初にご紹介するのは、先ほども試算例で紹介したフコク生命の医療大臣プレミアエイト(レディサポート)です。

まずは具体的な契約内容を一覧表にしてご紹介します。

プラン名 保険期間20年・日額5,000円
契約年齢・性別 30歳女性
保険期間 20年
保険料払込期間 20年
月払保険料 4,671円
入院 1日につき5,000円

(1入院120日限度、ただし八大習慣病の場合は無制限)

入院一時金 入院見舞給付金5万円
女性疾病入院

がん入院

上記入院5,000円に上乗せ1日につき5,000円
女性疾病入院一時金 5万円
手術

放射線治療

【日帰り】2.5万円

【それ以外】10万円

【放射線治療】5万円

女性疾病・がんでの手術・放射線治療 【日帰り】5万円

【それ以外】20万円

【放射線治療】10万円

出産給付金 一人につき3万円(自然分娩も含む)
先進医療 先進医療にかかわる技術料(支払限度額 通算2,000万円)
生存給付 満了時給付金35万円

医療大臣プレミアエイト(レディサポート)の特徴

医療大臣プレミアエイト(レディサポート)は、女性疾病に対する幅広い保障となっているのが最大の特徴です。

女性疾病での入院だけではなく、手術、一時金といった形での保障が揃っています。

また出産一時金が自然分娩でも給付されるのも心強いといえるでしょう。

貯蓄性としては、満期時で35万円となり、支払った保険料総額に対して約3割が戻ってくることになります。

参考サイト⇒フコク生命

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命|フェミニーヌ

次に紹介するのは、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のフェミニーヌです。

こちらも具体的な保障内容を確認していきましょう。

プラン名 プラン3(日額5,000円)
契約年齢・性別 30歳女性
保険期間 15年
保険料払込期間 15年
月払保険料 5,094円
入院 1日につき5,000円

(1入院180日限度、ただし三大疾病の場合は無制限)

入院一時金 一入院につき10万円
女性疾病入院

がん入院

上記入院5,000円に上乗せ1日につき5,000円
手術

放射線治療など

2.5万円、5万円、10万円、20万円
通院 退院後の通院で1日につき5,000円
先進医療 先進医療にかかわる技術料(支払限度額 通算2,000万円)
死亡 300万円
高度障害 250万円
生存給付 3年ごとに7.5万円(5回)

フェミニーヌの特徴

まずフェミニーヌの貯蓄性を確認しましょう。

フェミニーヌは、入院や手術での給付の有無に関わらず、3年ごとに生存給付金を受け取ることが出来ます。

保険期間は15年間ですから合計5回となります。

15年間の保険料払込総額は916,920円となり、合計5回受け取る生存給付金は375,000円となります。

約4割が生存給付金として受け取れるということになります。

フェミニーヌの他の特徴ですが、1入院が180日限度となっており長期の入院でもしっかり保障される点、入院一時金が一律10万円となっていて手厚い点があげられます。

また、死亡や高度障害の場合にそれぞれ300万円、250万円が支払われることも、他の女性保険には基本的についていない保障なので特徴的です。

自身に万が一の場合に遺族に対する経済的な手当てを必要とされる方は注目しておいていただければと思います。

参考サイト⇒損保ジャパン日本興亜ひまわり生命

メットライフ生命|終身医療保険FlexiS(フレキシィエス)[女性専用タイプ]

次にメットライフ生命のFlexiS[女性専用タイプ]を紹介します。

具体例として契約内容を一覧にしましたのでごらんください。

プラン名 日額5,000円・保障充実コース・FBプラン
契約年齢・性別 30歳女性
保険期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
保険料払込期間 終身(ただし先進医療のみ10年更新)
月払保険料 3,344円
入院

短期入院

1日につき5,000円(1入院60日限度)

1回の入院日数が10日以内の場合 一律5万円

女性疾病入院 上記入院に上乗せして1日につき5,000円
手術

放射線治療

【入院中の手術】 1回10万円

【外来手術】 1回2.5万円

【放射線治療】 1回10万円

【骨髄ドナー】 1回のみ5万円

先進医療 先進医療にかかわる技術料(支払限度額 通算2,000万円)

上記に加えて一時金5万円

通院 退院後通院した場合 1日につき3,000円
七大疾病延長入院 入院限度日数後も七大疾病で入院した場合1日につき5,000円(支払日数無制限)
生存給付 健康祝金として継続10日以上入院がなく生存していた場合 5年ごとに5万円

FlexiS[女性専用タイプ]の特徴

FlexiS[女性専用タイプ]の貯蓄性ですが、5年毎に5万円受け取れる健康祝金があります。

ただし、この健康祝金はその5年のあいだに入院給付金の支払いがないことが受け取れる条件となることに注意してください。

5年間での支払保険料総額は200,640円となるのに対して、5万円が健康祝金として受け取れますので約25%の割合となります。

FlexiS[女性専用タイプ]のその他の特徴としては、終身という一生涯の保障で保険料が上がらず一定であることや、七大疾病での入院は支払いが無制限に延長されること、などがあります。

参考サイト⇒メットライフ生命

アクサダイレクト生命|アクサダイレクトの終身医療(女性プラン)

貯蓄型の試算例でとりあげましたアクサダイレクトの終身医療(女性プラン)を詳しく説明していきましょう。

契約例は以下の保障内容となっています。

プラン名 日額5,000円・基本プラン
契約年齢・性別 30歳女性
保険期間 終身
保険料払込期間 終身
月払保険料 2,820円
入院 1日につき5,000円(1入院60日限度)
女性疾病入院

がん入院

上記入院に上乗せして1日につき5,000円
手術 【入院中の手術】 1回5万円

【外来手術】 1回2.5万円

先進医療 先進医療にかかわる技術料(支払限度額 通算2,000万円)

上記に加えて一時金10万円

生存給付 入院・手術の給付を受けなければ3年ごとに5万円

アクサダイレクトの終身医療(女性プラン)の特徴

アクサダイレクトの終身医療(女性プラン)の貯蓄性について確認をしていきましょう。

入院・手術の給付を受けないという前提はありますが、3年毎に5万円の生存給付金を受け取ることができます。

この3年間で支払う保険料の総額は101,520円ですから、約5割の返戻があるということになります。

また、その他の保障内容で最大の特徴は、先進医療の保障が一生涯であることです。

通常先進医療は10年更新であることが多いのですが、アクサダイレクトの終身医療(女性プラン)は先進医療の保障が一生涯となっており、保険料が上がりません。

女性特有の上乗せ保障はシンプルですが、先進医療の保障を重視したい方はぜひ抑えておきたいポイントです。

参考サイト⇒アクサダイレクト生命

東京海上日動あんしん生命|メディカルキットR(女性疾病保障特約付加)

最後に紹介するのは、東京海上日動あんしん生命のメディカルキットRに、女性疾病保障特約を付加したタイプの女性保険です。

こちらはこれまで紹介した貯蓄型の女性保険とは少し商品の仕組みが異なります。

まずは保障内容を確認してください。

プラン名 日額5,000円タイプ
契約年齢・性別 30歳女性
保険期間 終身(先進医療の保障は10年更新)
保険料払込期間 終身(先進医療の保障は10年更新)
月払保険料 3,089円
入院 1日につき5,000円(1入院60日限度)
女性疾病入院

がん入院

上記入院に上乗せして1日につき5,000円
乳房再建給付金 乳房再建術を受けられたとき100万円
手術

放射線治療

内容につき1回2.5万円、または5万円
三大疾病入院延長 三大疾病で1入院60日を超えた場合1日につき5,000円

(支払日数無制限)

通院 退院後通院したとき1日につき3,000円(30日限度)
先進医療 先進医療にかかわる技術料(支払限度額 通算2,000万円)
健康還付給付 60歳時点で以下の金額

主契約の既払込保険料相当額 - 主契約の入院給付金等の合計額(主契約の入院の給付がなければ1,071,000円)

メディカルキットR(女性疾病保障特約付加)の特徴

メディカルキットRの貯蓄性は、健康還付給付金というものになります。

健康還付給付金は、予め設定した年齢に到達した際に受け取れる給付金です。

受け取れる金額ですが、特約の保険料を除いた主契約の払込保険料総額と同額が還付されます。

ただし、受け取りまでに入院などで給付金の支払いがあった場合はその支払済み金額を差し引きます。

このメディカルキットRのような払った保険料がほとんど戻ってくるタイプの生命保険をROP型(リターン・オン・プレミアム型)と呼んでいます。

参考サイト⇒東京海上日動あんしん生命

まとめ

貯蓄型の女性保険について、その貯蓄の内容や受取のシミュレーション、貯蓄型のメリット・デメリットについて説明をしてきました。

また貯蓄型の女性保険について具体的な保障内容と特徴について紹介をしてきました。

ご自身の女性保険の加入を検討される際にぜひ参考にしていただければと思います。

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