ホールインワン保険とは~セルフでも下りる?4つのおすすめゴルフ保険と仕組み
どの保険会社のゴルフ保険にも付いているホールインワン補償をご存知でしょうか?
この記事ではホールインワン保険を検討している人であれば誰でも知りたいポイントを項目ごとに解説していきます。
実際にホールインワンを達成した場合は何が起こり、自分は何をすべきなのか。
それらを紐解いた上で、ホールインワン保険の必要性・ホールインワン保険のメリット・おすすめのホールインワン保険をご紹介します。
目次
ホールインワン保険って何?ゴルフ保険の特徴
ゴルフを嗜む人とそうでない人でもホールインワンが何を意味するかだいたい想像はつきますよね。
ゴルフ競技の一つのプレーであるホールインワンになぜ保険が用意されているのでしょうか?
ホールインワンとは、どうして保険が必要なのかを解説していきます。
ホールインワンが起こる確率は2500回プレーしても1回あるかないか
ホールインワンとはゴルフのプレーにおいて一打目で放ったボールが芝生に一度もバウンドせずにカップに入る事です。
ゴルフに詳しい人ではなくても、ホールインワンを達成するにはコースの難易度、天候や風向き、ゴルファーの力量など様々な条件が一致して初めてできるものではないかという事は容易に想像がつきます。
起こりうる確率は米国ゴルフ誌によると2500回プレーしても1回あるかないか、人によってはもっと確率の低い事象と唱えている人もいます。
つまりホールインワン達成する確率というのは、ほぼ毎週ゴルフコンペに参加して毎年40回ラウンドを回るような人であっても60年ゴルフ場に通い詰めてもあるかないかで、一人のゴルファーが一生かけてもあるかないかというかなり貴重なプレーになります。
日本人特有の考え方・気質がホールインワン保険に繋がる?
ホールインワンという滅多に起こりえないミラクルプレー。
達成する事ができたならば、シンプルにその奇跡を喜べばいいのですが、どうも日本ではそう簡単にいきません。
なぜならこのかなり稀な奇跡に対してどうしてか日本では“ホールインワンを達成した本人が周りを巻き込んで盛大に祝う”という他の国にはない独特の慣習があるからです。
盛大なお祝いは様々な形で行われます。
ホールインワンを達成した本人が一緒にプレーしていたメンバー全員の飲食費を負担して行う祝賀会を開催するのは当たり前、ホールインワン達成時にプレーしていたコースに記念樹を植える、同行していたキャディさんへチップを支払う、記念品としてタオルやゴルフボールにホールインワン達成時の記録と相手の名前を入れたものを作成してコンペの参加者全員に贈呈するなどがあります。
自分が素晴らしいミラクルプレーをしたのに周りの人に祝ってもらうどころか逆に身銭を切ってもてなす…なかなか考えられない事ですが実際に日本では1990年頃迄当たり前の慣習として行われており、現在もその流れは続いています。
これは一説には『大きな幸せの後には必ず大きな不幸がある』という日本人特有の考え方から一生かかってもあるかないかのホールインワンという大きな奇跡=幸せの後には必ずそれと同等の不幸が来る、その厄落としの意味を込めて盛大にお祝いして身銭を切ろうという考えから行われ始めたと言わせています。
真偽のほどは定かではありませんが、日本では実際にこの手の祝賀会や記念品の贈呈が行われています。
日本特有の日本人らしい考え方からホールインワンは達成しても手放しで喜べないものと言えますね。
そんないつ起こるか分からない万が一のプレーを補償するためにホールインワン保険は生まれました。
ホールインワンを出したら一体いくらかかるのか?
実際にホールインワンを達成したらどのくらいの費用が掛かってくるのでしょうか?
そんなホールインワン達成後の贈呈品事情を受けてか、記念品専門店が日本には存在し、中にはゴルフのホールインワンの記念品を専門に取り扱っている業者まであります。
そんな業者のネットサイトを見て分かる人気の記念品や費用相場をまとめました。
ホールインワンで人気の記念品とは
ホールインワン達成時の記念品はどのようなものがあるのでしょうか。
まず、思い浮かぶのは実際のゴルフで使うゴルフ用品全般です。
これに名前やホールインワンを達成した日を入れて記念品として贈ります。
プレー中になくしてしまう事もあっていくつあっても困らないゴルフボール・自分のボールがどこに落ちたかを他のプレイヤーの邪魔にならないようマークしておけるクリップマーカー・ショットを放った後にグリーンをならしておけるグリーンフォークなどがあります。
その次に出てくるのがゴルフプレー中にも使えて他の場面でも利用できそうな汎用性の高い記念品になります。
名入れしたタオル・贈る相手の名前を1人ずつ入れたネームプレート・時計や水筒などはゴルフのプレーシーン以外でも使える場所が多く、貰った人が自由に好きなように使ってもらいやすい記念品と言えます。
実利的な要素にポイントを置くならばQUOカードや図書カード、プリペイドカードといった金券のようなものもあります。
ゴルフのプレーの中で使えるものにするのか、実際の生活にも使えるものにするのか、ゴルフは関係なくお金的に使えるものにするのかで記念品の持つ意味合いや性質は若干異なりますね。
ホールインワンを達成したコンペのメンバー構成がビジネスよりなのか友人関係よりなのかで考えると自ずと喜ばれる景品の種類が見えてくるのではないでしょうか。
祝賀会を開催するだけでも相当な金額に
それでは実際にホールインワンを達成した場合にどんな費用がかかるのか見ていきましょう。
まず、ホールインワンをしたその場で祝賀会を行うのであれば飲食代×人数分の費用が必要になります。
かなり安く見積もって1人当たり5,000円程度の飲み食いをしたとしてもコンペの参加人数が10人、20人と増えるだけでも5~10万円が簡単に飛んでいく計算になります。
また、会社や企業同士のコンペで自社や相手先企業の重役と一緒に祝賀会をする事になってくると1人当たりの予算は簡単に倍以上になる事になり、倍々ゲームで出費が嵩むのは避けられません。
ホールインワンを出すと何十万単位の出費になる可能性が高い
20人程度のコンペでホールインワンを出すと祝賀会にかかる飲食代に10万円(1人頭5,000円程度の飲食代と仮定する)、何かしらの記念品に名入れしたものを送る場合も6~10万円(3,000円~5,000円の記念品を贈った場合)がかかります。
これだけで軽く見積もっても20万円ほどの出費が想定されます。
更に飲食代は安く見積もっての話なので、例えばお酒をよく飲むメンバーであった場合や行くお店のグレードによっては1人頭の予算が1万円を超えてきてもおかしくありません。
記念品を贈るのに各個人の家まで郵送した場合は送料×人数分となります。
ただただ素晴らしいミラクルプレーを出しただけなのにこれだけの出費が想定されるホールインワンはある意味で恐ろしいプレーとも言えるでしょう。
ホールインワン保険への加入は必要か
湯水のようにお金を使える人ではない限り、自営業で一般的な水準よりも稼ぎがある人であっても想定していない何十万の突然の出費は痛いものです。
会社勤めをするなどして毎月定額のお給料を貰って生活している人ならなおさらです。
そんな人たちのために、慣習を大事にする日本ではホールインワン保険が存在します。
ホールインワン保険に加入しておくメリット
ホールインワンはプロゴルファーの技術をもってしても簡単に達成できないものです。
夢のようなミラクルプレーではありますが、絶対起きないと言い切る事もできません。
大抵のゴルフ保険にはホールインワンとセットでアルバトロスも補償内容に組み込まれています。
アルバトロスはより広大なコースを持つゴルフ場で限られた打数でカップインすると達成と見なされるかなり稀なミラクルプレーですが、こちらもゴルフ保険の補償内容の一つとしてプランに予めセットされています。
後述しますが、ホールインワン保険というものは単体で商品として存在するものはなくゴルフ保険の特約の一部として用意されているのが一般的です。
ゴルフをする際は、例え初心者が初めてコースを回る場合であっても賠償責任や怪我に遭遇する可能性があるので必ず傷害保険に入ります。
そのゴルフ保険に入っていれば勝手に付帯されてくる補償で、特別高い保険料を必要とするものでもないので安心感をもってゴルフを楽しむためにも入っておく方がいいというメリットがあります。
ホールインワン保険に入るデメリットとは
ホールインワンを達成する確率は2500回プレーしてあるかないか…毎週ゴルフ場に足しげく通う人であっても毎年40回程度行ったとしても60年以上かかる所業です。
そんな起こる確率の極端に低いミラクルプレーに保険料を払っているのがばかばかしいと考える人はゴルフ保険に入る必要はないのかもしれません。
その分、ゴルフにはそんなホールインワンのような嬉しいけど出費の嵩んでしまう奇跡があるかもしれない事を見越して、予め20~30万円程度ホールインワンの出費に備えて貯金しておくといいでしょう。
ほんの少しの保険料でも使う確率が低すぎてもったいないと感じる人であれば保険に入るのは無駄、デメリットとなってしまいます。
ホールインワン保険が支払われるケース、支払われないケースはどんな時?
ホールインワン保険が支払われるか否かはホールインワン達成時に誰が見ていたか、そして達成した事を証明する明確な資料が必要となります。
もちろんホールインワンにかかる祝賀費用についても同じで、ホールインワンの祝賀に使ったと証明する必要性があります。
ホールインワン保険が支払われるケースと支払われないケースを具体的にみていきましょう。
ホールインワンを証明してくれる人もしくは証明できる資料を提出する必要がある
多くのゴルファー保険ではまずホールインワンを達成した瞬間を目撃していた人の署名捺印が必要になります。
一緒にゴルフをプレーしていた仲間と、その仲間以外の第三者がホールインワンを目撃している事が前提です。
この時、第三者として認められるのはキャディ・ゴルフ場で働いている使用人・ゴルフ場内にある売店の業者・周りでプレーしている他の団体のプレイヤーなどです。
もう一つはホールインワンを確認できるビデオなどによる映像記録もホールインワン達成を証明する資料として扱われます。
保険会社によっては目撃者かこの映像のいずれかが準備できれば保険金を請求できるという条件を設定している会社もあります。
規模の大きいゴルフ場での正規プレーや、公式競技中に達成したホールインワンについては第三者の目撃証言の必要性がないなど保険会社によって若干の違いがありますが、目撃者とホールインワンを客観的に証明できるデータのいずれかの提出は必須です。
これらが用意できない場合は例えホールインワンを達成していたとしても支払いの対象にはなりません。
また、目撃者が目撃したタイミングについても厳密に言及している保険会社もあり、例えばプレイヤーが「今ホールインワンをした!」と言って第三者がカップの中をのぞく=カップインした瞬間を見ていない場合は目撃者として認定されない場合もあります。
目撃者となる人物がきちんとボールが打たれた瞬間からカップインするまでをライブで見届けておく必要があるのです。
祝賀費用の証明となる領収証は漏れなく準備しましょう
ホールインワンを達成した証明はもちろん必要ですが、保険金を受け取るために絶対必要になってくるものが領収証です。
ホールインワンにかかる祝賀費用は主に『ホールインワン記念品の贈呈費用』、『キャディへのご祝儀』、『祝賀会の費用』、『記念樹の植林費用』です。
記念品の贈呈や祝賀会の費用については領収証をもらう時にきちんと祝賀費用である事が明確に分かるような但し書きにしておいてください。
キャディへのご祝儀はいわゆるチップになりますが、これはキャディ個人から領収証をもらうのではなくゴルフ場に相談するなどして領収証をもらうようにするといいでしょう。
宛名書きは全てゴルフ保険の被保険者の個人名にする事も忘れてはいけません。
ここの宛名が被保険者と一致しないと、領収証として準備していてもホールインワンの支払い対象の領収証として扱えない場合があるので注意が必要です。
ホールインワンを証明できても支払いの対象とならない場合もある
まずプロゴルファーはホールインワンを達成しても保険金を受け取る事はできません。
ゴルフにおける技術力が圧倒的に高いと思われる指導者も同じで支払いの対象者にはなりません。
むしろ最初からホールインワン補償のついているゴルフ保険自体に入っておく事ができないようになっています。
また、冒頭にご説明した通りホールインワンに対して全力の祝賀会をするのは日本だけの風習である事からか日本国内でのプレーのみが補償されている保険が大半です。
ホールインワン達成の証明についても客観性が重視されており、ゴルフ場の経営者自身が自分のゴルフ場でホールインワンを達成しても支払いの対象にはなりません。
ゴルフ場の使用人であっても同じで自分の働いているゴルフ場でホールインワンを達成しても支払いの対象からは除外されてしまいます。
例え、臨時で働いている人であっても、自身が働いているゴルフ場でのホールインワンは支払の対象外となってしまいます。
祝賀にかかる費用として記念品作成に使ったお金についても一点だけ注意が必要なものがあります。
それはプリペイドカードや商品券を記念品にした場合、支払いの対象としないゴルフ保険が存在します。
したがって、どういった記念品であれば支払いの対象となるかは作成する前に事前リサーチしておく方が無難です。
記念品作成を行う業者のサイトでは過去に支払いの対象となった記念品とそうでない記念品をきちんと明示してくれているサイトもあるので参考に一度目を通しておくといいでしょう。
ホールインワン補償をしてくれるゴルフ保険への加入手続き&支払い手続き
ゴルフ保険への加入はとても簡単で郵送やネット上の手続きだけで受け付けている保険会社も多く存在します。加入手続きや保険金を受け取るための支払い手続きの詳細をみていきましょう。
加入は郵送やネットで簡単に済ませられる!保障開始日には注意を
死亡保障や医療保障の詳細な内容を決めるのには保険の担当者についてもらいながら内容を詳しく見て決めていく必要がありますが、ホールインワン補償のついている傷害保険に関しては簡単にネットや郵送でのみ対応すると手続きが簡単です。
注意しておくべきは保障の開始日についてです。
旅行保険のように旅行に行く当日にカウンターで申し込む傷害保険は当日からでも保障が開始されますが、ゴルファー保険の中には保障開始日の60日~2日前までの申し込みが対象というように当日の加入ができないようになっているものがあります。
加入したいホールインワン保険があるのであればゴルフのラウンドをまわる日程が確定し次第、早めに加入しておく方が無難です。
支払い手続きをする場合はまず保険会社に連絡を
ホールインワンを達成して保険金を請求する場合、請求事案が発生した=傷害保険では事故が発生したという認識になります。
したがって、ホールインワンを達成して祝賀費用を請求したいという何ともおめでたい状況ではあるものの、まずは加入している保険会社の事故連絡受付に電話をしましょう。
大まかな流れとしては加入している保険の契約内容の確認・ホールインワン達成時の状況確認・その後の対応をどのように進めるかの確認がされます。
ゴルフ用品の保管場所など分かりやすい場所にゴルファー保険の保険証券などがあるとすぐ内容が確認できて便利です。
事前に手元に準備してから電話を掛ける事で問い合わせ内容に対してスムーズに応対ができ、滞りなくコールセンターとのやり取りができるでしょう。
ホールインワン補償をしてくれるおすすめのゴルフ保険4選
損害保険会社が出しているゴルフ保険を4つご紹介します。
補償内容については大きく差がないのでシンプルに保険料で比較検討しても問題ない部分ではありますが、加入する保険会社はどのように選べばいいの、判断材料になるような解説もしています。
三井住友海上 ゴルファー保険
オーソドックスなゴルフ保険の保障の一部にホールインワンで実際にかかった費用を補償してくれる傷害保険です。
保障の対象となるゴルフ場は日本国内のゴルフ場でのみ、他の競技者と同伴キャディの目撃者がいて達成証明できる資料の提出ができる事が条件になっています。
補償プランは1A~5Aの5タイプあり、損害賠償補償・ゴルファー傷害補償・ゴルフ用品補償・ホールインワン/アルバトロス費用補償の4つの保険金が予め決められた補償額でセットされたものです。
一番少額の保障内容でホールインワン補償が20万円に賠償責任補償が1億円、傷害補償で280万円、ゴルフ用品の補償が27万円ついて保険料が6,000円になります。
最も充実した補償プランはホールインワン補償が100万円、損害賠償責任補償が2億円、傷害補償で450万円、ゴルフ用品の補償が33万円ついて保険料が18,000円になります。
この保険は窓口ないし担当者から加入するタイプの保険になるので事務処理に時間がかかる事から保険の保障が開始される保険始期日にタイムラグが発生するものになるので申し込みをする際には時間に余裕を持っておくといいでしょう。
三井住友海上 ネットde保険@ごるふ
同じく三井住友海上が扱うネットで簡単に入れる傷害保険シリーズのゴルフ保険です。
こちらは保険証券を発行しないペーパーレスタイプの保険で価格ドットコムの2017年ゴルフ保険部門で一位に輝いた事のある保険です。
傷害保険は基本的に一年契約で解約の申し出をしない限り自動更新されるようになっています(もちろん毎年契約内容の確認が保険会社の方から送られてくるので記名押印が必要)が、このネットde保険シリーズは一週間や短期での申し込みが可能なプランがあるのが特徴になります。
スタンダード3種、プレミアム3種、完全な初心者向けの1日だけのプランが用意されています。
ホールインワンの補償については一番安いもので10万円の保険料は3,000円、一番高いもので補償が100万円で保険料が18,000円と7つのプランが設定されています。
ネット上で申し込みが完結するのでプレーの前日であっても申し込みができるのもポイントです。
東京海上日動 トータルアシストからだの保険(ゴルファー)
三井住友海上に比べると東京海上日動は補償金額が少額なものになりますがその分、保険料も安く済みます。
傷害保険をベースに少しだけでもホールインワンに対する補償を準備しておこうかな…くらいの温度感でゴルファー保険を検討している人にとってはピッタリの保険と言えます。
日本国内のゴルフ場に限られているのはもちろんゴルフ場の規模もある一定の大きさ以上である必要があります。
こちらは目撃者もしくは記録媒体で客観的にホールインワンが証明できれば支払いの対象となるのが特徴になります。
3つのプランが用意されておりいずれも賠償責任は1億円、自身の怪我については後遺症や手術・入院通院も補償の対象とされておりプランに予め組み込まれているのも特徴の一つです。
ホールインワン補償は10万円と20万円と30万円の三段階あります。
保険料も3,690円、5,830円、8,490円で一番高いものでも月払いにすると1,000円を切ってくる割安な保険料も魅力の一つです。
楽天 ゴルフアシスト
楽天も東京海上日動と同様、格安な保険料でホールインワンに対する補償を準備できる保険です。
一番少額のホールインワン補償が10万円のものであれば保険料は4,380円に。
ホールインワン補償が100万円ついているものであれば保険料2万3,000円で加入する事ができます。
個人賠償責任保険を付けるか付けないかも選べて、保障を付けない場合は保険料が下がります。
入院や通院給付が日額で受け取れる点が他の損害保険にはない特徴で、24時間365日パソコンやスマホからネットで申し込みする事ができるので手軽に加入できる点もポイントです。
楽天保険が指定する書類にホールインワン目撃者の記名押印が必要となるのでその点は頭の片隅に入れておいてください。
どの保険においてもプレー仲間ではない第三者、つまり同伴キャディの目撃証言が必須である事からセルフプレーの場合でも注意が必要です。
どうしても同伴キャディなしでホールインワン達成時の証明資料を準備したいと思うのであれば、手間にはなりますがゴルフ場の監視カメラの映像データを資料として使えるかなどの事前確認をしておくか、プレーの記録用にムービーを回しっぱなしにしておくなどの対処をしておくと万が一のホールインワンにも安心して対応ができそうですね。
ちなみにこのゴルフ保険は全て傷害保険会社の扱う傷害保険となります。
傷害保険は実損補填が大原則です。
つまり保険金は発生した実損部分を原状回復する為だけに支払われるので、いくつも傷害保険に入っているからといって実際出た損害=ホールインワンを達しして祝賀のために実際支払った金額を超えて保険金が支払われる事はまずありません。
保険の契約時に署名する用紙、もしくはweb上で手続きする場合の画面にもこの注意事項は記載されており、傷害保険に加入する際は他に同じような補償内容の傷害保険に入っていないか必ず確認されます。
加入している場合、一番高い保険金が入ってくる保険からのみ保険金が支払われ、他の保険からは一切支払われないので注意が必要です。
また、損害保険は直営の店舗や担当者だけではなく様々な代理店が保険を販売しています。
例えば旅行に行った先でゴルフをする予定があるならその旅行会社で保険に加入しておいた方が手続きを進める上でも何かと楽です。
日常的にゴルフをする人であれば単純に保険料を比較して加入先を決めるのも一つですが、自分がゴルフ保険を利用するシーンが限られている場合などには手続きの手間が省けるよう何かのサービスと抱き合わせで利用する事をおすすめします。
保険料は直営であろうが代理店であろうが、どこを経由して契約しても必ず一律で決まっているので損をする事はありません。
ただし、代理店によっては保険と何か別のサービスを買ったり契約したりする事でいくらか割引が適用されるなどのセールスを実施している代理店も実在します。
いくつか代理店を検討して最終、どこに加入しようか決めかねている場合はそういったサービスにも目を通すといいでしょう。
【番外編】ホールインワン保険詐欺事件まとめ
ホールインワン保険は他の損害保険、生命保険や医療保険にはない特徴があります。
それが“実際の損害、被害状況等を客観的に示せずとも、第三者の証言だけで保険金支払い事由として認められてしまう”という点です。
例えば病気になれば医者の診断書が、交通事故を起こした場合は警察による手続きなど必ず第三者が発行する物的証拠が保険金の申請に必要になりますが、他人の証言だけで保険金の申請ができてしまうホールインワン保険は詐欺の温床にもなっているようです。
ここ最近のホールインワン保険での保険金詐欺が後を絶ちません。事件の概要と事の顛末をまとめました。
2014年10月 産経WEST ホールインワン保険詐欺事件
参考_ホールインワンの次はアルバトロス…嘘みたいなウソ!詐欺のプロゴルファーら逮捕|産経WEST
https://www.sankei.com/west/news/141021/wst1410210011-n1.html
プロゴルファーを含む男ら3名が同年2月にアルバトロスを達成したという嘘の報告をして保険金を騙し取り再逮捕されたという事件です。
この事件の前にもこの3人は別の保険会社にホールインワンを達成したと偽って申告を上げ、保険金100万円を騙し取ったとして逮捕されていました。
ちなみにアルバトロスはコースの飛距離も各段に遠くなる事からホールインワンよりも難易度の高いミラクルプレーとして位置づけられており、そんな物凄いプレーが同じ人に何回も起こりうるかというと冷静に考えてあり得ない話です。
しかし、保険会社は保険金申請の手続きや書類内容に不備がなければ保険金を支払うほかないもので、保険金の申請があったからといって一から事故状況(今回であればホールインワン達成状況)の裏付けをするために調査をするという事はありません。
この事件に限らずホールインワン保険詐欺の発覚や追及は匿名の誰かによるタレコミ、そして容疑をかけられた人間の自白によって立証される事が大半だそうです。
詐欺事件の中でも騙したという事を立証するのが難しいものになるのでこういった詐欺事件が後を絶たないのが現状です。
2018年1月 産経WEST ホールインワン保険詐欺事件
参考_ホールインワンと虚偽申告、詐欺容疑で男3人逮捕 愛知県警|産経WEST
https://www.sankei.com/west/news/180117/wst1801170089-n1.html
ゴルフ競技中にホールインワンをしたと嘘の報告をして保険会社からホールインワン保険金の100万円を受け取ったとして愛知県に住むこの事件は2013年に発生していて、複数の保険会社からの情報提供があり会社勤めの容疑者3人が捕まったという事件です。
この事件はホールインワン保険の『一緒にプレーをしていた、もしくは別のパーティーでプレーをしていた人の目撃証言があればホールインワンとして認められる』という支払い要件を悪用して行われたとされています。
ある時は誰か申告者になり、別のパーティーに仲間が紛れておいてホールインワン達成の虚偽報告を支持するなどして犯行が繰り返されていました。
ホールインワンは達成確率が数千回分の1になるために、何度も同じ手口で保険金請求をしていた事を保険会社が不審に思い調べが回ったそうです。
この3人は同様の手口で保険金詐欺を続けていたとみられ、余罪が追及されています。
愛知県の詐欺事件でも活用されていますが、傷害保険に限らず保険会社はお互いの契約者の情報や保険金支払い状況などを参照しあえる独自の協定を持っています。
これは倫理の面からもきちんと加入者の情報を照らし合わせ事故や手違いを未然に防ぎ犯罪抑止に一役買っています。
つまり保険会社を欺こうとしてもそう簡単にはできないシステムになっているという事です。
更に過去に起こった別のホールインワン詐欺事件では保険会社や警察に匿名の情報提供者からのタレコミで事件が発覚しているケースもありました。
紳士のスポーツと言われるゴルフだからこそ目撃者証言のみでホールインワンの達成を裏付けする事ができ、それを欺こうとした人間に簡単に保険金が入るようにはできていないという事ではないしょうか。
まとめ
かなり稀とはいえ、ホールインワンは誰にでも起こりうる嬉しいけど両手放しでは喜べないちょっと厄介なミラクルプレーです。
どこまでも万が一の場合の域は超えませんが、突然何十万もの出費を迫られる事態に陥らないためにも、ホールインワン保険への加入をおすすめします。