東京海上ちょいのり保険はおすすめ?ローソンやファミマで支払う方法や仕組みをFPが解説
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ちょいのり保険(1日自動車保険)とは? 借りた車に安心をプラスしよう!
数時間だけクルマを借りて運転する機会は案外多いものです。そんなときに活躍するのが、東京海上日動が提供する**「ちょいのり保険(1日自動車保険)」**です。キーワード検索のサジェストを見ると「加入方法」「料金」「車両補償」「コンビニ」「条件」などが上位に並び、ユーザーは手続きの簡便さや費用感、保障範囲について知りたいことが分かります。この記事では、保険業界に精通したライターとして最新の情報を調査し、公式サイトやランキング記事などを基に、ちょいのり保険の特徴・加入条件・メリットデメリットを網羅的にまとめました。これから友人のクルマや実家の車を借りる予定がある方はぜひ参考にしてください。
ちょいのり保険はどんな保険?
「ちょいのり保険」は正式名称を「一日単位型ドライバー保険特約(包括方式/一般方式)が付帯された自動車運転者保険」といい、他人の車を借りて運転する際に24時間単位で加入できる保険です。加入はスマホやパソコンのほか、ローソン・ミニストップ・ファミリーマートといったコンビニでも可能で、日帰りドライブや帰省時に親の車を運転するなど、*必要なときだけ*契約できる点が特徴です。
多く利用されるシーズンと利用者層
ちょいのり保険の利用件数はゴールデンウィークや夏休み・年末年始といった長期休暇に増える傾向があり、行楽や帰省で他人の車を運転する際に選ばれています。年齢別の利用分布では10〜20代が約80%を占め、若者の車保有率が低いことや、家族の自動車保険に若年層が含まれていない場合が多いことが理由として挙げられます。ファミリーマートのコラムでも同様に、GWや年末年始などの長期休暇に申し込みが集中し、若年層の利用が多いとされています。
支払いと申し込みのタイミング
多くの利用者は運転する当日または前日に加入手続きを行っています。ただし、車両補償を付けたプラン(後述)を初めて利用する場合は、事前登録から7日間は申し込みができないため早めに手続きを済ませる必要があります。コンビニ申し込みの場合も同様に7日前までのネット予約が必要です。
プラン別の保険料と補償内容
ちょいのり保険には以下の3プランが用意されており、保険料は1日(24時間)単位です。公式サイトの表を参考に、補償内容をまとめます。 |プラン|保険料(1日)|対人・対物賠償|搭乗者傷害(人身傷害含む)|車両補償|弁護士費用特約|臨時被保険者の追加料| |—|—|—|—|—|—|—| |**シンプルプラン**|約800円|無制限|◯|なし|なし|1人あたり400円| |**レギュラープラン**|約1,800円|無制限|◯|車両補償あり(免責15万円、対象事故限定)|なし|1人あたり900円| |**プレミアムプラン**|約2,600円|無制限|◯|車両補償あり(免責15万円)|弁護士費用補償特約あり|1人あたり1,300円| 各プランに共通する基本補償は以下のとおりです。 – **対人賠償・対物賠償**…事故の相手方への補償は無制限。 – **搭乗者傷害/人身傷害保険**…運転者本人や同乗者のケガを補償します。人身傷害は過失割合に関係なく実際の損害額を支払います。 – **ロードアシスタンス**…レッカー搬送やバッテリー上がり、ガソリン補給などを24時間365日サポート。 – **事故現場アシスト**…事故現場でのサポートサービスが含まれます。 車両補償はレギュラープランとプレミアムプランに付帯し、事故や故障で借りた車を修理する費用(300万円限度、免責15万円)が補償されます。プレミアムプランではさらに弁護士費用特約が付くため、相手方との交渉が必要な場合にも安心です。
車両補償の対象事故と注意点
車両補償は全ての事故を補償するわけではありません。衝突や接触事故など一定の事故に限定され、盗難・いたずら・駐車場での当て逃げなどは対象外です。また、免責額(自己負担)15万円が設定されているので、小さな損傷を完全にカバーするものではない点を理解しておきましょう。
ちょいのり保険の加入条件・対象車両
加入者の条件
– **運転免許を保有していること**:取得直後でも加入可能ですが、初めて利用する場合は事前登録が必要です。 – **記名被保険者(主たる運転者)として登録し、必要な個人情報を提供する**。 – **親権者の同意**:20歳未満の人が加入する場合は親権者の同意が求められます。
対象となる車両
ちょいのり保険で補償対象となるのは以下の車です。 1. **自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)であること**…ナンバー区分が3・5・7の自家用車に限り、業務用(営業用)や黒ナンバー登録車は対象外です。 2. **借りた車であること**…自分または配偶者名義の車は補償対象外。友人や両親など第三者が所有する車に限ります。 3. **レンタカー・カーシェア・バイクは対象外**…レンタカーやカーシェアは各サービス専用の保険が付帯しているため加入できません。バイク・原付や商用車も対象外です。 4. **検査切れや整備不良車は対象外**…車検が切れている車や改造車など法令に適合しない車は補償されません。
加入できないケース
– **自分または配偶者が所有する車を運転する場合**。 – **運転する目的が営業や配送など業務用の場合**。 – **同じ契約で7日を超える連続加入**…1つの契約で連続して7日を超える期間は加入できません。
加入手続きの流れ
ちょいのり保険に申し込む方法は「スマホ/PCからのWeb申し込み」と「コンビニ店頭申し込み」の2種類があります。初めて利用する場合は必ず**事前登録**が必要です。
スマホ・パソコンからの申し込み
1. **無料の事前登録**:公式サイトから運転者情報(氏名・生年月日・免許証番号)を登録します。初回は7日前までに登録すれば、車両補償ありのプランにも申し込めます。 2. **利用申し込み**:運転する日が決まったら、ログインしてプランを選択します。シンプルプランは当日でも申し込み可能ですが、車両補償プランは7日前までの登録が必須。 3. **支払い方法の選択**:キャリア決済(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)やクレジットカード、Amazon Payなどが使えます。 4. **契約開始**:指定した開始時刻から24時間補償がスタートします。契約後はメールで契約内容が届きます。
コンビニからの申し込み
1. **WebまたはLINEで事前登録**:スマホ・PCで運転者情報を登録し、バーコードまたはプリント用番号を取得します。 2. **店頭端末で申込書を印刷(ローソンはLoppi、ミニストップは店頭端末)**またはスマホ画面のバーコードを提示し、レジで保険料を支払います。ファミリーマートの場合はマルチコピー機を使って申込書を印刷する必要があります。 3. **契約開始**:支払い後に届くメールに記載されたリンクから契約内容を確認し、指定した開始時刻に補償が始まります。コンビニでは現金払いができるのでクレジットカードを持っていない人にも便利です。
ちょいのり保険のメリット
必要なときだけ加入できる
通常の自動車保険は1年契約が基本ですが、ちょいのり保険は24時間単位で契約できるため、短期間しか運転しない人にとって保険料を節約できます。借りた車を運転するときだけ契約できる柔軟さが大きなメリットです。
手続きが簡単でスマホ完結
申し込みから支払いまでスマホやパソコンで完結でき、紙の書類を郵送する必要がありません。コンビニで支払う場合も事前登録済みのバーコードを見せるだけなので、急な予定でも気軽に加入できます。
自動車保険未加入でも補償を得られる
自家用車を持たない人や自動車保険に未加入の人でも、他人の車を運転する際に補償を確保できます。運転者だけでなく同乗者のケガも補償対象となるため、安心してドライブを楽しめます。
保険料がリーズナブルで割引制度あり
シンプルプランは800円から加入でき、車両補償付きのレギュラープランでも1,800円と他社商品と比べてコストパフォーマンスが良いと評価されています。さらに、ちょいのり保険を無事故で利用した日数に応じて、将来東京海上日動の自動車保険契約時の保険料が最大20%割引になる「1日自動車保険無事故割引」が適用されます。
最大3名まで臨時運転者を追加できる
友人同士で交代して運転する場合は、追加保険料を支払うことで臨時被保険者(追加運転者)を最大3名まで登録できます。追加料金はプランに応じて1人あたり400〜1,300円で、複数人でドライブするときに便利です。
ちょいのり保険のデメリット・注意点
自分や配偶者の車には使えない
ちょいのり保険は他人の車を借りた場合にのみ加入でき、自分や配偶者名義の車には利用できません。家族の車を運転するなら、車両の任意保険の運転者範囲を拡大するか、家族限定特約を見直す必要があります。
対象外の車両が多い
レンタカーやカーシェア、営業車、バイクなどは補償対象外です。レンタカーには標準で補償が付いていることが多いものの、免責補償(CDW)など別契約が必要になる場合もあるため、事前に確認しましょう。
車両補償や弁護士費用は上位プランのみ
シンプルプランでは車両補償が付かないため、借りた車に損傷を与えた場合の修理費は自己負担になります。また、弁護士費用補償特約はプレミアムプランのみで、レギュラープランには付帯しません。事故の際に相手方と争いになるリスクを考えると、保険料とのバランスを検討しましょう。
連続しての長期利用には不向き
1日単位で何度も加入すると年間保険料が高くなる場合があります。長期間頻繁に車を運転する予定がある場合は、一般的な自動車保険を検討した方が割安になるケースもあることを覚えておきましょう。また、1回の契約で7日を超えて連続加入することはできません。
事前登録が必要でプランに制約がある
初めて利用する場合は運転者情報の事前登録が必須で、車両補償ありのプランは登録から7日後でないと申し込みできません。急に車両補償を付けたいと思っても直前では選べないため、旅行や帰省が決まった段階で早めに準備しておく必要があります。
対物・対人補償の対象外や限定事故がある
車両補償は対象事故が限定され、盗難やいたずら、駐車場での当て逃げは補償されません。対物賠償も無制限ですが、他社の補償範囲と比べて特約が少ない場合があります。高額な賠償が発生するリスクを考えると、必要に応じて上位プランや弁護士費用特約の付帯を検討すべきです。
ほかの1日自動車保険との比較
近年は複数の損保会社が1日自動車保険を提供しており、比較サイトでもランキングが組まれています。代表的な商品とちょいのり保険の違いを簡単にまとめます。 – **あいおいニッセイ同和「ワンデーサポーター」**…12時間プランが用意されており、レギュラープラン以上では宿泊費やレンタカー費用の補償もあります。保険料は安いものの支払い方法が限定され、弁護士費用特約は使えません。 – **損保ジャパン「乗るピタ!」**…12時間/24時間プランにライト・基本・安心の3段階があり、代車費用特約や複数人での運転交代が可能です。12時間プランなら650円から加入できるため、数時間だけ運転する場合にコストを抑えられます。 – **三井住友海上「1DAY保険(ワンデイ保険)」**…料金体系がちょいのり保険と同様に800円からで、エコノミープラン・基本プラン・安心プランがあります。補償内容は類似していますが、ロードサービスや事故対応などサービス面の評価が異なります。 – **ドコモ「ワンタイム保険・1日自動車保険」**…東京海上日動が引き受ける保険で、dポイントが貯まるのが特徴です。ただし、複数人で運転する場合はそれぞれ個別に申し込む必要があります。 複数の商品を比較すると、ちょいのり保険は**車両補償付きプランの保険料が他社より安いこと**、**コンビニでも現金で加入できること**、**無事故利用による最大20%の割引制度があること**などが評価されています。一方で、加入の手軽さではドコモ保険やソンポジャパンの12時間プランも魅力的です。利用シーンや必要な補償に応じて選びましょう。
こんな人におすすめ
ちょいのり保険の利用を検討すべき人やシーンを挙げてみましょう。 – **帰省時に親の車を運転する人**…親の自動車保険の運転者限定・年齢条件特約に自分が含まれていない場合でも、ちょいのり保険に加入すれば安心です。 – **友人と交代で運転するドライブや旅行**…臨時運転者を追加できるので、複数人での運転交代に便利です。 – **車を持たずレンタカー以外の車を運転する機会がある人**…マイカーを持たない若年層でも、必要な時だけ補償を確保できます。 – **車を購入する予定の人**…無事故で利用すれば、新たに自動車保険を契約する際に最大20%割引が受けられます。 – **スマホ決済やLINEで手軽に保険に入りたい人**…キャリア決済やクレジットカード、Amazon Payのほか、LINEからも申し込めるため手続きがスムーズです。
よくある質問(FAQ)
Q. ちょいのり保険に年齢制限はありますか?
A. 運転免許を保有していれば年齢制限はありませんが、未成年者が加入する場合は親権者の同意が必要です。利用者の年齢層では10~20代が大半を占めています。
Q. シンプルプランでも十分でしょうか?
A. 対人・対物賠償や搭乗者傷害、ロードサービスは全プラン共通なので、借りる車が安価で傷つけた際の修理費が大きくない場合はシンプルプランでも足ります。しかし自損事故やもらい事故で車両の修理費用が高額になるリスクを考えると、レギュラープラン以上の車両補償付きプランを選んだ方が安心です。
Q. 保険料の支払い方法は?
A. スマホ・PCからの申し込みではキャリア決済(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)やクレジットカード、Amazon Payが利用できます。コンビニ申し込みでは現金払いが可能です。支払い後は契約内容がメールで届きます。
Q. 事故が起きたらどうすればいい?
A. 事故発生時は東京海上日動の事故受付センター(0120-365-543)に連絡します。24時間365日対応で、事故現場アシストやロードアシストが利用できます。事故の相手方とは示談交渉を行わず、保険会社の指示に従いましょう。
Q. 複数日連続で利用することはできますか?
A. 1回の契約で連続して利用できるのは最大7日間までです。8日以上継続して運転する場合は別契約を結ぶ必要があります。また、何度も加入すると年間総額が通常の自動車保険より高くなる場合があるので注意してください。
Q. バイクやレンタカーでも使えますか?
A. バイクや原付、レンタカー、カーシェア車両には利用できません。レンタカーやカーシェアにはそれぞれ専用の補償制度があるので、事前に確認しましょう。
まとめ:賢く使って安全なドライブを
ちょいのり保険は「友人や家族の車を少しだけ借りる」というニーズに最適な商品です。24時間単位の契約とスマホ完結の手軽さ、無制限の対人・対物賠償、ロードアシストなどの充実した基本補償に加え、車両補償付きプランでも保険料が1,800円とリーズナブル。無事故で利用すれば将来の自動車保険が最大20%割引となる制度も魅力的です。一方で自分や配偶者の車には使えず、対象外の車種や利用期間の制約があること、車両補償が対象外となる事故があることに注意が必要です。 長期的に頻繁に運転する人やレンタカーを利用する人は別の保険を検討すべきですが、帰省や旅行など短期利用で他人の車を運転するなら、ちょいのり保険はコストと補償のバランスが良い選択肢です。ぜひ上手に活用して、安全なドライブを楽しんでください。