ふくい共済の悪い口コミと良い評判まとめ~補償内容をFPがシミュレーション
ふくい共済は正式には福井県地域共済生活協同組合が行っている事業です。
福井県には都道府県民共済がありません。
このふくい共済が福井県民を対象とする共済事業で、福井県知事の認可を受けています。
生命医療共済と高齢化に対応する事業を展開しています。
その特徴と保障内容、メリットとデメリットについて詳しく紹介します。
自分にあった保障選びに役立てて下さい。
目次
ふくい共済、5つの特徴と保障内容
ふくい共済の生命医療共済は子どもから大人まで幅広く保障があります。
加入年齢 満0歳~70歳未満(満79歳まで更新)
1年自動更新
死亡・入院・通院・手術について保障しています。
また介護・葬祭の積み立て出資「やすらぎ」という商品があり、加入すると介護用品の購入やレンタル、施設利用、葬祭での割引等が受けられるサービスです。
手頃な掛け金での一律保障
死亡保障・入院・通院の保障、事故による後遺障害まで手頃な掛け金で受けられます。
1,000円から2,000円、3,000円まで用意されています。
年齢が上がっても、掛け金は上がりません。
加入時の金額のままです。
ただし、保障内容が少し変わります。
ケガの通院は1回でも保障
交通事故や不慮の事故でのケガは1回目から保障です。
合わせて15回以内の通院なら診断書は不要です。
退院後の通院にも合わせて90日間適用されます。
三大疾病にも対応
三大疾病とは、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中のことです。
三大疾病の診断を受けた場合、一時金が支払われます。
満0歳~69歳までの人が対象で、1回だけの支払いです。
ガンについては発行日より90日間は支払いの対象となりません。
また上皮内ガンは対象ではありません。
剰余金が戻ってくる
ふくい共済は営利目的ではありません。
決算後に剰余金が出た場合、「割戻金」として契約者に戻ってきます。
2018年度は、掛け金の約6%が割戻金として出資金へ振り替えされました。
介護・葬祭への安心
生命共済とは異なる「やすらぎ」という商品が別に用意されています。
年齢を問わず加入でき、介護と葬祭での便利なサービスが受けられます。
高齢者とその家族にとっては、頼れるものです。
月払い(1,000円・2,000円・4,000円コース)と一括払い22万円があります。
入会金として1万円が必要です。
介護用品の販売やレンタル割引、介護施設利用サービス、介護相談等を扱っています。
そしてもしもの時には、葬祭のさまざまなことに対応しています。
葬儀会館での特典、自宅・寺院での葬儀についても要望を聞いて対応してくれるサービスです。
ふくい共済のプラン
年齢に応じて4つのタイプに分かれます。
契約年齢 0歳~満22歳
月掛け金 1,000円
死亡共済金 病気70万円・交通事故100万円・不慮の事故100万円
障害共済金 病気70万円・交通事故100万円・不慮の事故100万円
入院保障 病気1日3,000円 事故1日6,000円
通院保障 交通事故 1日2,500円 不慮の事故 2.000円
手術 2万円~6万円(組合の定める手術により)
三大疾病共済金 5万円
契約年齢 満23歳~59歳
月掛け金 2,000円
死亡共済金 病気100万円・交通事故100万円・不慮の事故100万円
障害共済金 病気100万円・交通事故100万円・不慮の事故100万円
入院保障 病気1日3,000円 事故6,000円
通院保障 交通事故 1日2,500円 不慮の事故 2.000円
手術共済金 2万円~6万円(組合の定める手術により)
三大疾病共済金 5万円
契約年齢 満60歳~69歳
月掛け金 3,000円
死亡共済金 病気50万円・事故70万円
障害共済金 病気20万円・事故30万円
入院保障 病気1日2,000円 交通事故 3,000円 不慮の事故 2,500円
通院保障 交通事故・不慮の事故 1,000円
三大疾病共済金 5万円
手術の保障はなし
契約年齢 満70歳~79歳
月掛け金 3,000円
死亡保険金 病気25万円・交通事故70万円・不慮の事故70万円
障害共済金 病気10万円・事故20万円
入院保障 1日1,000円 事故1,500円
通院保障なし
手術・三大疾病なし
ふくい共済のオプション・特約
オプション・特約はありません。
男女・年齢別! ふくい共済の保険料と保障内容シュミレーション
ふくい共済では男女一律の掛け金です。
年齢によって申し込んだプランでの掛け金はずっと変わりません。
ただし保障内容が一部変わりますのでご確認ください。
ふくい県民共済の保険料と保障内容シュミレーション【0歳~22歳男性・女性】
月掛け金 1,000円
病気死亡 70万円 事故死亡 100万円
病気入院 1日3,000円 事故入院 6,000円
ふくい共済の保険料と保障内容シュミレーション【23歳~59歳男性・女性】
月掛け金 2,000円
病気死亡・事故死亡 100万円
病気入院 1日3,000円 事故入院 6,000円
ふくい共済の保険料と保障内容シュミレーション【60歳~69歳男性・女性】
月掛け金 3,000円
病気死亡 50万円 事故死亡 70万円
病気入院 1日2,000円 交通事故入院 3,000円 事故入院2,500円
ふくい共済の保険料と保障内容シュミレーション【70歳~79歳男性・女性】
月掛け金 3,000円
病気死亡 25万円 事故死亡 70万円
病気入院 1日1,000円 事故入院 1,000円
ふくい共済のメリットとデメリット
共済には保険とは違うメリット・デメリットがあります。
違いを知って自分に合うものを選ぶ参考にしてください。
ふくい共済、3つのメリット
毎月の掛け金が手頃で上がらない
共済の一番のメリットは掛け金が手頃で加入しやすい点です。
しかもずっと変わらないので家計の負担も少ないです。
一般の保険では年齢によって保険料が更新されたり、加入するのも支払いが高くて悩んだりします。
1,000円から始められるので、掛け捨てとはいっても安いのはうれしいところです。
健康告知が緩やかで、職業を問わない
告知は自己申告で医師の診断は不要です。
過去に病歴があっても、告知内容6つに当てはまらない人は加入できます。
一般の保険では加入をあきらめていた人や持病があっても入れる保険では保険料が高いので、悩んでいた人でも入りやすいです。
共済は助け合いという趣旨の元経営されているので、加入者全員に同じ掛け金同じ保障です。
子供の保障を掛けておきたい人
0歳の赤ちゃんから加入できます。
月1,000円と手軽な掛け金で病気やケガの通院が保障されます。
子どもはケガが多いものなので、一日でも共済金が出るのは助かります。
ふくい共済、4つのデメリット
個人の希望する保障内容にできない
プランが決まっているので、保障内容を個人の希望に合わせることができません。
死亡と医療がセットになっている点はシンプルですが、片方でいいという人もいるでしょう。
掛け金が決まっているため、保障金額も自由に選べないことや個人のニーズに合わせたプラン作りができないところはデメリットです。
終身保障ではない
最高79歳までの継続なので、終身保障ではありません。
1年の定期保険と同じなので79歳を過ぎると保障がなくなってしまいます。
現在の長い寿命を考えると、不安要素が大きいです。
また高齢になればなるほど病気やケガのリスクは高いのに、保障自体も60歳を過ぎるとだんだん減額されていき、手術の共済金もでなくなったりします。
シニア世代への保障はあまり期待できません。
一生涯の保障を希望する人は、もう一つ保険を考えなければなりません。
特約がない
一般の保険では無料で付いていることの多いリビング・ニーズ特約(余命6か月診断で生存中に受け取れるもの)や医療面での特約がありません。
三大疾病への対応はありますが、一時金だけです。
もう少し細かな特約が付けられる方がニーズに応えられるので、その点が残念です。
県外への転居には対応していない
都道府県民共済とは違うもので、福井県独自の共済です。
従って県外へ転居されるときには脱退するしかありません。
転勤が多い人にとっては、加入しずらいものです。
ふくい共済をおすすめ出来る人
必要最低限の保障が欲しい人
掛け金が安いので、若く収入が低い人や不安定な人でも加入しやすいです。
1年で見直しできるのでいつでも他の保険に切り替えることもできます。
死亡共済金は高くはありませんが、最低限の保障は備えることが可能です。
また、現在すでに保険に入っている人でもう少し保障を上乗せしたいと思う人には1年定期の保障として良いと思われます。
健康面で不安がある人
持病がある人は保険をあきらめている人もいるでしょう。
一般の保険でも加入できるものはありますが、それらは保険料が高いので支払いが不安に思う人も多いでしょう。
その点、共済は健康告知が簡単で医師の診査もいりません。
掛け金も一律なので安心して入れます。
ふくい共済をおすすめ出来ない人
万一の保障をしっかり残したい人
万一の場合の死亡保障は、年代によっても必要な金額が変わってきます。
子どもがまだ小さいときは生活費や学資などしっかりと支えられるものが必要です。
交通事故や不慮の事故でも共済金は最高100万円で、病気死亡の場合はもっと少なくなります。
家族の大黒柱となる人の場合、これは心もとない金額でしょう。
貯蓄性を求める人
学資保険として、また将来のための費用として積み立てておきたい人には向いていません。
1年の定期保険と同じなので、満期もなく解約返戻金もありません。
しっかりとこの共済のプランを理解して考えましょう。
転勤族の人
デメリットにも上げたように福井県独自の共済で、他の都道府県の県民共済とは異なるものです。
従って、転出される可能性が高い人には手続きもたいへんなのであまりおすすめはできません。
ふくい共済の告知書の書き方や注意点と記入のポイント
健康状態については告知のみで、医師の診査は不要です。
通常の保険よりも簡単で緩やかになっています。
次の健康告知内容に当てはまる人は加入できません。
ただし、内容によっては一部加入ができますので、問い合わせをしてください。
1、3か月以前に病気やケガのために診察・治療・投薬を受けた(軽い風邪や手足の骨折・打撲は除く)
2、病気やケガのため入院または手術を勧められている
3、病気やケガのために医師から検査・指導を受けている
4、1年以内に手術または7日以上の入院がある
5、障害や先天性の病気により介護が必要
6、慢性疾患の治療を受けている
健康告知は正直にありのまま答える義務があります。
もしも故意に、または過失により事実と異なると分かった場合、契約が解除になったり、共済金が支払われない可能性があります。
よく説明を読んで正しく答えましょう。
ふくい共済の口コミと評判
ふくい共済の口コミを調べてみましたが、ネット上ではありませんでした。
ふくい共済のブログによると、大雪の日に転倒した人、雪かきで腰を痛めた人、凍結による車の事故でのケガ等にも医療共済金の支払いがあったそうです。
福井県は大雪が心配な地域ですから、こんな場合のケガの通院には頼りになりそうです。
地元では約5,600人の組合員がいる共済ですので、実際に加入している人の声を聞けるといいですね。
県民共済の満足度は高く、掛け金が安い点は評判が良いです。
こちらのふくい共済も同じく、掛け金が一律で加入条件も緩やかです。
疑問点があれば、電話等で問い合わせをしてしっかりと確認してください。
ふくい共済のパンフレット請求方法と相談方法
パンフレット等の資料請求は公式サイトからできます。
入力画面で個人情報を入力し、送ってもらいます。
申し込みができるのは福井県内に住んでいる人です。
申し込む際には、初回出資金1,000円が必要で生活協同組合に加入することになります。
電話での問い合わせは次の番号です。
0120-229-952
9:00~17:00(平日)土日祝日は休み
FAXによる申し込みもできます。
0776-36-0660
FAX用紙を公式サイトよりダウンロードし、必要事項を記入の上送信してください。
インターネットでも加入申し込みと問い合わができます。
公式サイトをご覧ください。
ふくい共済の約款の確認方法とチェックポイント
保険では契約の大切なことが約款に書かれています。
共済では約款ではなく、「加入のしおり」に共済の加入に関する大切なことが説明されています。
共済金の支払いに関する基準や請求から支払いまで詳しく書かれていますので、しっかりと確認しておきましょう。
加入後は証書と一緒に保管しておきましょう。
ふくい共済のQ&A
Q県外へ引っ越しする際はどうしたらよいですか。
A県外では利用できませんので脱退手続きをお願いします。
Q過去の入院や通院の請求もできますか。
A以前から加入している時は過去の入院、通院は3年以内なら保障されます。
忘れていた方は確認してください。
まとめ
ふくい共済はずっと変わらない手頃な掛け金がうれしい特徴です。
ぜひ一度資料を請求してみてください。