学資保険ランキング【2024年7月最新返戻率】FPが教える失敗しない学資保険の選び方

2024.07.16

学資保険

子どもの将来に備えて学資保険を準備しておきたいけど、

「色んな会社がありすぎて、結局どの学資保険を選べばいいのか分からない・・・。」

このように学資保険選びに迷われる方は非常に多いです。

ですが、言ってしまえば学資保険について考えるなんて一生で1度や2度の方が多いので分からなくて当然!・・・なので安心して下さい。

実際に多くの方からお問い合わせや質問を受ける内容でも『学資保険の選び方』に関することが1番多いです。

そんなことから今回の記事では、今まで300組以上の家族の家計相談やお金のアドバイスをしてきた現役ファイナンシャルプランナーの私が

  • ・2024年今1番おすすめの学資保険
  • ・失敗しない学資保険の選び方
  • ・1円でも返戻率を高くする方法

以上、3つのポイントに絞って学資保険について日本で1番分かりやすくまとめました!

この記事を読めば、学資保険に関することは全て分かるようにまとめています。

また、大切なことなので学資保険選びの際に最も大切になるポイントを最初にお伝えします。

ずばり、子どもの将来の進学資金に備えたいのであれば返戻率を1番に重視して学資保険を選ぶのがおすすめです。

知っている方も多いと思いますが返戻率とは、ずばり自分が支払った総額に対して、何パーセントのお金が戻ってくるのかを示したもの。

例えば、あなたが総額200万円を支払って学資保険の積立をして最終的に210万円が返ってきた場合、返戻率は105%です。

当然、返戻率は高ければ高いほど返ってくる金額が大きくなり、より将来に大きな金額を受け取ることができます。

結論からお伝えすると2024年7月現在、数多くある学資保険の中でも、多くのママ・パパに選ばれ高い返戻率を誇っているのは「ソニー生命の学資保険」です。

人気の学資保険返戻率一覧表2024年4月最新版
※スマホの方は横にスクロールできます。

会社名 想定返戻率
ソニー生命の学資保険 約102.6-106.3%
フコク生命の学資保険 約105%
明治安田生命の学資保険 約105%
住友生命の学資保険 約101.8%
JA共済のこども保険 101%-104.2%

※返戻率は年齢や支払い方法によって変動します。必ず事前に確認をして下さい。
ソニー生命の学資保険はこちら⇒

ソニー生命の中でもプランによって返戻率は変わってくるのですが、最大106%を超える返戻率のプランが用意されています。

2017年、日銀のマイナス金利政策の影響を受けて、返戻率が100%を切っている学資保険が多い事を考えると、ソニー生命の返戻率は驚異的と言っても過言ではありません。

『子どもの将来に備えて1円でも多くのお金を準備してあげたい』と感じる方には「ソニー生命」の学資保険をおすすめします。

ソニー生命公式サイトはこちら⇒

しかしながら先述の通り、学資保険はソニー生命だけではありません。

そんな方は、返戻率が高い学資保険に絞って比較した上で加入する学資保険を選ぶのがおすすめです。

まずは複数の学資保険から比較したい方は、東証一部上場企業の「アドバンスクリエイト」が運営する「保険市場」が便利です。

保険市場では、スマホやパソコンから複数の学資保険をボタン1つで簡単に比較でき、気になった学資保険の資料を無料で一括取り寄せすることが出来ます。

 

ソニー生命と同じように返戻率が100%を超える明治安田生命やフコク生命、住友生命といった、大手の優良学資保険をまとめて比較できるので効率も良いですし無理な営業をされる心配がないので安心です。

悪質な保険代理店や保険ショップの中には返戻率が著しく悪く、子どものお金の準備としてはとてもおすすめ出来ない商品を勧めてくる会社もあるので注意して下さい。その点保険市場は東証一部上場企業が運営している為そのような失敗をするリスクがありません。

まとめると、学資保険に入るのであれば絶対に返戻率が1番高くて多くの人に選ばれてる会社で入りたい方はソニー生命の学資保険。

一定の返戻率をキープした上で、その中で自分たち家族にあった学資保険を選びたい方はソニー生命+保険市場で気になる資料を取り寄せて比較する。

再度、冒頭の返戻率一覧表を載せておきます。

人気の学資保険返戻率一覧表2024年4月最新版
※スマホの方は横にスクロールできます。

会社名 想定返戻率
ソニー生命の学資保険 約102.6-106.3%
フコク生命の学資保険 約105%
明治安田生命の学資保険 約105%
住友生命の学資保険 約101.8%
JA共済のこども保険 101%-104.2%

※返戻率は年齢や支払い方法によって変動します。必ず事前に確認をして下さい。

これが学資保険選びで失敗をしない1番の方法だと私はおすすめしています。

以上、先に結論からお伝えさせて頂きましたがこれより深ぼって解説をしていきましょう。参考にして下さい。

目次

返戻率の高いおすすめ学資保険ランキング2023最新版

さっそくですが、返戻率が高くておすすめの学資保険ランキングベスト3を紹介します。

学資保険選びで迷ったら、まずはこの3商品を検討して貰うといいでしょう。

それでは、各商品の特徴とシミュレーションをしてみましょう。

シミュレーションでは、子供の年齢0歳、契約者年齢30歳とします。

1.ソニー生命の学資保険

数ある学資保険の中でも、ナンバーワンの返戻率を誇るのがソニー生命です。

返戻率は102.6-106.3%にもなり、支払った額よりもずっと大きな学資金を受け取れます。

ソニー生命の学資保険は、返戻率の高さが先行していますが、トータルで非常に優れた学資保険なのです。

学資金の受取時期が異なる3つのプランがあり、保険料払い込み期間や受取額資金総額などの選択肢も豊富。

そのため、あなただけの学資保険を設計できるでしょう。

特に、受取額資金総額は50万円から2,600万円まで10万円単位で設定できるため、私立中学校や留学、歯科/医大などにも十分対応可能です。

返戻率と設計力の高さが、ソニー生命の最大の強み。

ソニー生命の学資保険についてはこちらの記事が参考になります。

2.明治安田生命の学資保険

明治安田生命の学資保険つみたて学資は、大学生活にかかる費用に備えられます。

返戻率も非常に高く、104~105%にもなるのです。

つみたて学資の大きな特徴は、保険料の支払いが15歳までに終ること。

義務教育期間中は教育費は大きな負担となりませんが、高校からは違います。

そのため、つみたて学資に加入すると、比較的余裕のある時期に保険料の支払いを終えられて、安心して高校・大学生活に臨めるのです。

また、基準保険金額75万円にすると高額割引が適用され、保険料が少し安くなります。

さらに、お子様に万が一があった場合は、死亡給付金が支払われるのです。

シミュレーション結果は以下の通りです。

・返戻率:105.7%
・受取学資金総額:300万円(18歳から21歳まで毎年75万円)
・毎月の保険料:23,640円
・保険料払い込み期間:10歳まで

毎月2万円以上の保険料はきついと感じる方は、15歳払い込みにするといいでしょう。

その場合の返戻率は104.1%とになります。

3.フコク生命の学資保険

フコク生命の学資保険みらいのつばさは、学資金受取時期と回数の異なる2つのプランがあります。

ステップ型は、幼稚園入園から大学入学など進学にかかる教育費に備えるプランです。

対してジャンプ型は、大学進学に重点的に備えるプランで、18歳と22歳時に学資金が支払われます。

また、フコク生命ならではの特徴が、兄弟姉妹割引があるということ。

これは兄弟姉妹で加入すると、毎月の保険料が割安になる制度のことです。

割引額は満期保険金学10万円につき10円なので、満期保険金200万円なら月200円保険料が割安になるということ。

月単位で見ると大きな割引ではありませんが、10年間という長い目で見るとかなりお得になることが分かります。

各プランでのシミュレーションを見ていきましょう。

【ステップ型】

・返戻率:104.7%
・受取総額:210万円
・保険料払い込み期間:11歳まで
・毎月の保険料:15,186円

【ジャンプ型】

・返戻率:105.5%
・受取総額:200万円
・保険料払い込み期間:11歳
・毎月の保険料:14,354円

プラン選びの目安としては、貯蓄性を重視するのならジャンプ型がおすすめです。

もし学資金の自由性を重視するのなら、ステップ型がいいでしょう。

ステップ型の学資金は据え置き可能なので、所定の時期に必要なければ、引きだす必要はありません。

据え置き中は、所定の利率が追加されるので、返戻率も高くなりますよ。

学資保険とはー2019年最新の失敗しない選び方

学資保険とは、子供の教育費用を貯めることを目的にした保険です。

貯蓄方法としては、銀行や投資なども挙げられますが、学資保険は以下の理由で大人気なのです。

・確実に学資金を受け取れる安全性
・高い貯蓄性
・親の死亡に備えた保険性

特に、保険料払い込み免除は学資保険ならではの特徴。

これは、契約者が死亡もしくは高度障害状態になると、その後の保険料の支払いが免除され、子供は所定の時期に学資金を受け取れる制度のこと。

学資保険の商品数は多いため、あなたに合ったものを知識なしで選ぶのは難しいです。

そこでここからは、学資保険の基礎知識から選びからのポイントなどを解説します。

マイナス金利の影響

マイナス金利は大きな話題になったので、一度は聞いたことがあると思います。

おさらいまでに簡単に確認すると、銀行が日本銀行に預ける金利がマイナスになることです。

つまり、お金を預けるほどお金が減っていくということ。

私たちの預金利率がマイナスになるというわけではありませんが、意外なところで大きな影響を受けています。

その大きな影響を受けているのが保険。

各生命保険会社はマイナス金利の影響を受けて、保険料の値上げを実施しました。

保険料が値上がりするということは、返戻率が下がるということ。

一昔前は、返戻率110%を超える学資保険がいくつかありましたが、今ではほとんど見られません。

実際に、マイナス金利の影響を受けて、返戻率が100%を下回る「元本割れ」商品が増えたのです。

金利が低い今、学資保険は加入すべきではないとの声もありますが、それは考え方によって異なります。

これから利率がさらに低くなる可能性があるので、今加入しておいた方が得かもしれません。

しかし、金利が上昇すると預貯金のほうが得するかもしれません。

というのも、学資保険の利率は契約時のもので固定されるからです。

このマイナス金利の影響を考えると、今の学資保険選びのトレンドは「マイナス金利に負けない返戻率」となっています。

返戻率を高くする5つの方法

学資保険で重要なのは返戻率。

返戻率は貯蓄性の高さを意味しており、返戻率が高いほど受取総額の方が多くなるのです。

そんな返戻率ですが、高める方法があることはご存知でしょうか?

ここからは、学資保険の返戻率を上げる方法を紹介します。

1.保険料はまとめて支払う

学資保険の保険料の支払い方は、主に月払い・半年払い・年払いの3つ。

どれを選んでも変わらないように思えますが、実は保険料はまとめて支払った方がお得になるのです。

つまり、返戻率の高さでいうと年払い>半年払い>月払いの順番になります。

基本的には、年払いにすることで月払いよりも約0.7~1%ほど返戻率は高くなるのです。

しかし、年払いにすることで短期間で十万円以上の保険料の支払いを行わなければいけません。

短期間での大きな支出に備えられる方なら、年払いがおすすめです。

2.払込期間を短くする

保険料の払込期間は、返戻率に大きな影響を与えます。

払込期間が短いほど、返戻率はぐっと高くなるのです。

払込期間は商品によって異なりますが、一般的には10歳・15歳・18歳・22歳払いとなっています。

この払込期間でいうと、10歳払いが最も返戻率が高くなり、22歳払いが最も返戻率が低くなるのです。

払込期間を短くすることで、毎月の保険料の負担は大きくなりますが、総支払額は少なくなります。

10歳払いは難しくとも、高校入学前には保険料の支払いを終えておきたいところです。

手っ取り早く返戻率を上げたいのなら、払込期間を短くしましょう。

3.契約者・子供の年齢は低いほうがいい

契約者と子供の年齢が低いほうが返戻率は高くなります。

また、学資保険は加入可能年齢に制限を設けているので、返戻率を高めるという意味でも早めに加入するのがおすすめです。

4.契約者を女性にする

あまり知られてはいませんが、契約者を女性にすることで返戻率は少し高くなります。

理由としては、女性の方が死亡リスクが低いことが考えられます。

ただし、女性が専業主婦ならば、男性を契約者にした方が賢明です。

学資保険には保険料払い込み免除があり、その恩恵を受けるためには、働き手を契約者にする必要があります。

返戻率は0.2~0.3%ほどしか変わらないので、基本的には稼ぎ手を契約者にしましょう。

5.満期時期を遅らせる

保険会社は、私たちから集めた保険料を運営して利益を上げています。

この保険料運営期間が長いほど、返戻率は高くなるのです。

つまり、保険料の支払いを早めに終わらせて、満期を長くするのが、一番返戻率が高くなるプランです。

そのことを証明しているいい例が、ソニー生命の学資保険Ⅲ型。

Ⅲ型は大学生活に備えるプランで、満期は22歳となっています。

そして、保険料の払い込み期間を10歳にすると、返戻率は106.2%にもなるのです。

対して、幼稚園などの早い段階から学資金を受け取り始めると、返戻率は低くなります。

貯蓄性を高めたいのなら、学資金受取時期と満期時期を遅らせるといいでしょう。

学資保険の選び方

ここからは、魅力的な学資保険を選ぶために、抑えておくべき5つのポイントを紹介します。

学資保険の数はたくさんありますが、これらのポイントを抑えるだけで、商品数を大きく絞れるでしょう。

ぜひ参考にしてください。

ポイント1.なんといっても返戻率は最も重要!

学資保険選びで、絶対に重要視すべきなのが返戻率です。

学資金受取時期や受取総額などを決めたら、返戻率が少しでも高いものを選ぶようにしましょう。

でも、「学資保険で子供の医療保障にも備えたい」と考えている方もいるでしょう。

はっきり言うと、多くの場合で学資保険で医療費に備える必要はありません。

その理由は3つ。

1つ目は、余計な保障を付帯することで、返戻率が大きく下がるからです。

主契約に子供の保障が含まれている商品もありますが、ほぼ確実に元本割れを起こしてしまいます。

学資保険で必要な保障は、保険料払い込み免除のみです。

2つ目の理由は、子供の医療費はほとんどかからないからです。

現在、多くの自治体が子供の医療費助成制度を用意しています。

それらの制度を利用すると、医療費は無料、もしくはかかってもわずかばかりになるのです。

まずはお住いの自治体の公式サイトで、医療費助成制度について確認してみましょう。

3つ目の理由は、学資保険の保障は大したことないからです。

そのため、どうしても医療保障が必要なら、定期型の医療保険に加入するほうがおすすめ。

定期型なら毎月の保険料は割安なので、大きな負担にはなりません。

まとめると学資保険では、保障性を省いて貯蓄性を高める理由は以下の通りです。

・子供の医療費はほとんどかからない
・学資保険の保障は大したことない

同じような内容の商品を検討したら、迷わず返戻率が高いほうを選びましょう。

学資保険は返戻率が高いほうが魅力的です。

ポイント2.加入するタイミングは非常に重要!

学資保険の加入する時期は、早いほうがいいです。

子供の年齢が低いほど返戻率は高くなります。

例えば、0歳から18歳までに200万円貯蓄するのと、7歳から18歳までに200万円貯蓄するのでは、どちらの方が負担が大きいのかは明らかですよね。

また、一般的に子供が7歳を超えると、加入できなくなる商品が多くなります。

例えば、明治安田生命の学資保険は満6歳を超えると加入できなくなるのです。

現在は、妊娠中から加入できる学資保険が多くあります。

出産直後は、どうしてもバタバタしてしまい、まとまった時間を取るのは難しくなります。

そのため、現在妊娠中の方は、今のうちに加入手続きまで済ませておくのがおすすめです。

ポイント3.最新情報を参考にすることが非常に重要!

学資保険に限らず、保険商品は内容がすぐに変わります。

そのため、常に最新情報を参考にすることが重要です。

例えば、2017年以前は予定利率が下げられる前なので、返戻率は現在よりもずっと高くなっています。

2017年を境に学資保険の状況は大きく異なっているため、2017年以前の情報は役に立ちません。

ネット以外のおすすめの情報源は、毎年出版される保険ランキング雑誌です。

雑誌はその年のおすすめ学資保険ランキングだけではなく、その年のトレンドなども解説されています。

学資保険の内容は、1年ごとに変わると考え、常に最新の情報を参考にするようにしてください。

ポイント4.本当に学資保険が必要なのかを考えよう

この記事を読んでいるあなたは、学資保険の加入を考えているはずです。

しかし、本当に学資保険に加入する必要があるのでしょうか?

学資保険の目的は、教育資金の貯蓄なので、自分で貯蓄できるなら加入しなくてもいいでしょう。

また、現在の返戻率を考えると、学資保険よりも投信信託などのほうが大きなリターンを期待できます。

そのため、まずは本当に学資保険が必要なのか考えてみてください。

学資保険にも、保険会社倒産リスクや固定金利、インフレに対応できないなどのデメリットがあるのです。

以下のいずれかに該当する方は、学資保険は必要ないかもしれません。

・すでに200万円以上のまとまった教育資金がある
・自分で計画的に貯蓄できる
・複数の資産運用を行っている

個人的な意見としては、誰でも学資保険に加入しとくべきだと思います。

投信信託や株式売買などで教育費用貯蓄もできますが、損をするリスクが高いです。

その点、学資保険は安全に資産を増やせるという面があります。

リスク分配の意味でも、学資保険に加入しておくのが安心でしょう。

もちろん、学資保険にも少なからずリスクがあるので、学資保険だけで教育費用を貯蓄するのはおすすめできません。

学資保険をメインの貯蓄方法として、預貯金や投資なども活用するのが良い教育資金貯蓄方法だと思われます。

また、自分で貯蓄できる自信のある方、すでに貯蓄がある方も加入を検討してみてください。

今は家計に余裕があっても、5年後10年後は不安定になる可能性があります。

実際に、不景気の影響を受けて教育費用を使ってしまったという方も多くいるのです。

そうならないためにも、学資保険でお金を預けておくといいでしょう。

ただ、各家庭によって学資保険の必要性は大きく異なります。

まずは、ライフプランなどを考慮して、パートナーと学資保険の必要性を話し合ってみてください。

保険ショップやFPなどと相談するのもおすすめです。

ポイント5.無理なく払い続けられる保険料を考えよう

学資保険は、保険料の支払いが終了する前に、途中解約してしまうと大損してしまいます。

それまでに支払った保険料の、ほんの一部しか支払われないのです。

この性質のおかげで、誰でも半強制的に教育費を貯められるメリットが生まれています。

しかし、絶対に途中解約しなくていいように、適切な保険料に設定するのが重要です。

学資保険の保険料を決めるときは、収入が減っても払い続けられるかどうかを考えてみてください。

今は家計に余裕があっても、将来収入が減少するかもしれません。

その時に、学資保険を途中解約せずにすむよう、十分に余裕のある保険料にしましょう。

保険料に影響を与える要因は以下の通りです。

・契約者と子供の年齢
・受取総額
・払込期間と方法

返戻率を少しでも高くしようと、払込期間を短くしたり、保険料を年払いにしたりなどと設定しがちですが、重要なのは家計に負担をかけないことです。

そもそも学資保険って本当に必要?

先の項でも見てきた「学資保険の必要性」ですが、ここからはより具体的に考えていきたいと思います。

今回で学資保険の必要性を見極めましょう。

子供の教育費にかかるお金~生まれてから大学を卒業するまでに必要な費用

子供の教育費を知ることで、学資保険の必要性が判明します。

文部科学省が実施した「平成28年度子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校までにかかる費用は次の通りです。

・幼稚園(公立):233,947円
・幼稚園(私立):482,392円
・小学校(公立):322,310円
・小学校(私立):1,528,237円
・中学校(公立):478,554円
・中学校(私立):1,326,933円
・高校(公立):450,862円
・高校(私立):1,040,168円

幼稚園から高校までオール公立の場合は約540万円かかり、オール私立の場合は約1,769万円かかるのです。

かなり大きな金額ですが、公立なら中学校までは、毎月の収入や預貯金で十分にカバーできます。

また、高校の平均授業料は公立で23,368円、私立で271,835円です。

学資保険で高校生活に備えるのもいいですが、貯金や収入からでも十分に対応できると思われます。

重要なのが大学費用、特に初年度にかかる莫大な支出です。

多くの方は、大学初年度の費用をサポートするため、学資保険に加入しています。

では、大学生活ではどれくらいのお金が必要なのでしょうか?

日本政策金融機構が実施した「平成30年度教育費実態負担調査」では、国公立大学の入学費用は69.2万円、私立文系は92.9万円、私立理系は87.0万円が平均となっているようです。

注意点は、この金額には授業料が含まれていません。

つまり、入学費用に加え授業料を収める必要が初年度にはあるのです。

100万円近い費用は簡単に捻出できないため、学資保険でサポートするのがおすすめ。

また、大学生活中は毎年高額の授業料の支払いがあります。

同調査によれば、1年間の在学費用は次の通りになります。

・国公立大学:108.5万円
・私立文系:161.3万円
・私立理系:180.2万円

大学初年度が終っても、最低4年間はまとまった授業料の支払いが待っています。

その他にも、家賃や仕送り、サークル活動費、交際費などがあり、トータルで見ると非常に大きな金額が必要となるでしょう。

これらの支出に備えるために、

・学資保険は必要かどうか
・必要ならば、いくら学資保険で用意するのか
・受取時期の設定

などを考えなければいけません。

大学卒業までに、最低でも300~400万円の費用がかかります。

そのため、大学入学前に300万円ほどの資金を貯蓄するのが目安です。

学資保険が必要な人

学資保険が必要な人は、地道に貯蓄するのが苦手な方、そして安全に貯蓄しつつ資産形成を行いたい方です。

学資保険は途中解約すると大きく損するため、貯蓄が苦手な方でも半強制的に学資金を貯められます。

銀行引き落としにすると、毎月自動的に保険料が引き落とされるので、貯蓄が苦手な方でも継続して教育資金を貯められるはずです。

また、返戻率の高い学資保険に契約すると、銀行預金よりも高い利率で、そして投資などよりも安全に資産形成を行えます。

固定金利なので、将来利率が高くなれば銀行預金のほうが得になる可能性はありますが、現時点では学資保険の方がお得です。

返戻率が105%を超えるものだと、20~30万円得することもあります、

貯蓄が苦手で、資産形成を行いたい方は、ぜひ学資保険に加入しましょう。

学資保険が必要ではない人

学資保険が必要でない人は、すでにまとまった貯蓄のある方、そして自分で資産形成を行いたい方です。

200~300万円の貯蓄がすでにあり、念のため学資保険に加入しておくというのも、いい考えです。

しかし、学資保険加入前に知っておくべきデメリットが1つあります。

それが、物の価値が高まりお金の価値が下がるインフレに対応できないということ。

学資保険は固定利率なので、契約時の利率が満期まで継続します。

例えば、200万円の学資金をためるために、学資保険に加入したとしましょう。

学資金受取時にインフレが起きていなければ200万円で問題ないですが、インフレが起きると話は違います。

現在200万円のお金が180万円などの価値になるということなので、20万円不足してしまうのです。

倒産リスクなども考えると、すでに貯蓄のある方は預貯金に入れておいた方が安全でしょう。

銀行は変動利率性なのでインフレに対応できれば、倒産しても1,000万円までなら全額返ってきます。

効率的に資産を増やすという意味で、学資保険に加入するのもいいですが、ある程度まとまったお金は預貯金に預けておくと安心です。

まだまだある!おすすめ学資保険21選【貯蓄型・積立型】

冒頭ですでにおすすめ学資保険を紹介しましたが、まだまだ商品はあります。

そこでここからは、21商品を一挙に紹介しましょう。

契約者30歳・子供0歳でシミュレーションも行うので、参考になるはずです。

それでは見ていきましょう!

1.夢見るこどもの学資保険|アフラック

高校入学時と大学4年間の費用に備えられる学資保険です。

大学入学の年に基準額資金額の100%が支払われ、それ以外は50%の支払いとなります。

学資年金開始年齢は18歳と17歳が用意されているため、早生まれでも確実に進学前に学資金を受け取れるでしょう。

保険料払い込み期間は、10歳・17歳・18歳から選べます。

また、クレジットカードで保険料の支払いを行えるのは嬉しいですね。

アフラックの学資保険の優れている点は、受取総額を幅広く設定できること。

120万円から1,500万円まで、60万円単位で設定できるのです。

しかし、マイナス金利の影響で元本割れを起こすようになったのが、唯一の残念な点。

受取総額240万円でシミュレーションした場合、毎月の保険料は11,544円、返戻率は96.2%になってしまいます。

支払総額が受取総額より約10万円多いのです。

2.5年ごと利差配当付こども保険|三井住友海上あいおい生命

三井住友海上のこども保険は、貯蓄性の代わりに保障を充実させています。

そのため、返戻率は100%を大きく下回るでしょう。

学資金は小・中・高校、そして大学進学前に支払われます。

大きな特徴としては、主契約に養育年金が付帯されていることです。

契約者に万が一が起こると、その後の保険料の支払いが免除されるだけではなく、満期を迎えるまで毎年養育年金が支払われます。

また、特約で子供の医療保障に備えることも可能。

契約時の死亡保障と進学時にかかる費用に備えたい方におすすめの学資保険です。

受取総額180万円でシミュレーションすると、毎月の保険料11,210円、返戻率は約74.3%となります。

3.5年ごと利差配当付こども保険|東京海上日動あんしん生命

小・中・高と大学入学前にかかる費用に備えるための学資保険。

三井住友海上の学資保険とよく似ていて、これも養育年金が主契約に含まれています。

そのため、貯蓄性には期待できません。

保険金額は50万円から500万円まで10万円単位で設定可能で、保険料の払い込みは18歳に終わります。

また、5年ごと利差配当付きなので、インフレにある程度対応できるでしょう。

受取総額200万円でシミュレーションすると、毎月の保険料は10,856円、返戻率は約85.3%です。

4.にじ・えがお|JA共済

JA共済の学資保険にじ・えがおは、幼稚園・小・中・高と大学入学前、そして満期の計6回学資金が支払われる商品です。

にじとえがお共に、子供の死亡保障が手厚い学資保険ですが、えがおの方が保障が充実しています。

にじとえがおでは、子供に万が一が起こると、一時金が支払われます。

この点では共通していますが、えがおの場合は、子供の年齢が高くなるほど一時金額が上がるのです。

また、どちらもオプションとして養育年金を付帯できます。

ただし、JA共済は次に紹介する学資応援隊が非常に人気あるため、にじとえがおをえらっぶ方は少ないです。

にじの毎月の保険料は12,497円、えがおは13,367円となります。

5.学資応援隊|JA共済

JA共済の学資応援隊は、マザーズセレクション大賞受賞歴があるほど優れた商品です。

あまり知られてはいませんが、返戻率は107%を超えることもあります。

ただし、高返戻率を実現するためには、保険料を年払いにする必要があるのです。

なんとJA共済の学資応援隊では、月払いと年払いでは返戻率が約4%も異なります。

そのため、年払いで支払える方は、前向きに加入を検討したい商品です。

また、充実した子供の死亡保障があり、保険料払い込み期間は12歳・15歳・18歳と豊富なのも魅力。

高いレベルで貯蓄性と保障性が備わった学資保険と言えます。

年払いでシミュレーションをしてみると、毎年の保険料は230,133円、返戻率は108.6%にもなるのです。

6.スミセイのこどもすくすく保険|住友生命

住友生命の学資保険は、中学・高校・大学入学時にかかる費用に備えられます。

中学と高校入学前に支払われる額は、基準保険金額の10%のみです。

基本的にはシンプルな保障の貯蓄型ですが、こども医療特約が2つ用意されているので、ニーズに応じて保障型にもなれます。

契約時の年齢にもよりますが、特約さえ付帯しなければ返戻率100%を超えるでしょう。

5年ごと利差配当付きなので、インフレが起きても大損する可能性は低いです。

そのため、すでにまとまった資金が貯まっており、念のため学資保険にも加入しておきたいという方は検討するといいかもしれません。

受取総額120万円でシミュレーションすると、毎月の保険料は8,192円、返戻率は約101.7%となります。

7.こども保険|FWD富士生命

養育年金と子供の死亡保障が充実した学資保険です。

学資金は、小・中・高と大学入学前に支払われるため、進学段階で必要な費用にばっちりと備えられます。

祝い金の据え置きできるのは嬉しいですね。

所定の時期に必要なければ、据え置き続けて必要な時期に引きだせます。

この祝い金の自由度があるのとないのでは、大きな差が出ます。

万が一、契約者が亡くなった場合は毎年養育年金が支払われるので、遺された子供も安心です。

受取総額200万円でシミュレーションすると、毎月の保険料は11,503円、返戻率は約80.5%となります。

8.こども保険LinkX|損保ジャパン日本興亜ひまわり生命

こども保険LinkXは、養育年金が主契約に含まれた保障に特化した学資保険です。

祝い金は小・中・高と大学入学前、成人を迎える前、そして満期の計6回受け取れます。

また、契約者に万が一が起こった場合は、毎年の養育年金に加え、お見舞金が1回支払われるのです。

契約者の身に万が一が起きた後の、子供の生活費や教育費に備えたい方は、加入を検討するといいかもしれません。

9.こども応援団|第一生命

第一生命のこども応援団は、保険料払い込み免除範囲が非常に広いです。

通常は死亡や所定の高度障害状態のみですが、こども応援団はそれらに加え、所定の要介護状態と三大疾病まで適用されるのです。

三大疾病は罹患率が高く、治療期間が長期間に及ぶため、こども応援団に加入するのもいいいでしょう。

実際に、こども応援団の魅力は保険料払い込み免除適用範囲であり、保障内容や返戻率自体は平均的です。

罹患率が高くなる30歳代後半以降の方は、前向きに検討したいところ。

学資金は大学入学の年から22歳満期まで、毎年1回計5回支払われます。

受取総額300万円A型でシミュレーションすると、毎月の保険料は16,525円、返戻率は100.8%です。

保険料払い込み免除適用の範囲が広いうえに、元本割れを起こさないのは魅力的です。

10.&LIFEこども保険|三井住友海上あいおい生命

教育資金貯蓄と子供の医療保障に備えられる学資保険です。

契約時の子供の年齢に応じて、給付金受取回数は異なり、最大で小・中・高と大学入学前に受け取れます。

また、主契約に養育年金が付帯されており、契約者に万が一があると、満期まで毎年基準保険金額の60%が支払われるのです。

こども医療特約を追加することで、病気やケガによる入院や手術などにも備えられます。

特約を付帯せずとも元本割れを起こす商品なので、保障内容に納得したら特約付帯するのもいいかもしれません。

受取総額180万円で医療特約を付帯した場合、毎月の保険料は12,235円、返戻率は約68.1%となります。

11.はじめのかんぽ|かんぽ生命

昔から根強い人気を誇るのが、かんぽ生命のはじめのかんぽです。

元本割れを起こす商品ということを考えると、はじめのかんぽが人気の理由は郵便局ならではの安心感でしょう。

学資金受取時期と回数の異なる3つのプランが用意されており、ニーズに合ったものを選べます。

最も返戻率が高くなるのは、大学入学時と在学中の費用に備えるコース。

特約を付帯することで、入院や手術、そして放射線治療に備えることができます。

日帰り入院までカバーしているのは嬉しいですが、欲を言えば通院治療もサポートしておいて欲しかったところ。

受取総額300万円で大学入学時+在学中のプランでシミュレーションすると、毎月の保険料は14,550円、返戻率は約95.5%という結果になりました。

12.みどりのこども保険|みどり生命

以前、みどり生命は「みどりのこども保険」という学資保険を販売していました。

15歳で払い込みが終了、満期年齢が30歳などユニークな商品でしたが、マイナス金利の影響で2019年3月現在販売は中止されています。

13.たのしみキャンパス|住友生命

保険料の支払いが終了すると、確実に返戻率が100%を超える貯蓄型学資保険。

返戻率はトップクラスの高さではありませんが、103%前後と悪くない数字です。

基本的に18歳から毎年1回の計5回年金形式で支払われますが、一括で一時金を受け取ることも可能。

しかし、一括受け取りにした場合は、受取額が少しだけ減ります。

また、毎月の保険料が1万5千円を超えると、保険料割引制度が適用され返戻率がアップするのです。

5年ごとに利差配当があり、9歳まで加入できるのも嬉しい点ですね。

受取総額300万円でシミュレーションすると、毎月の保険料は20,145円になります。

返戻率は年金形式で受け取った場合103.4%で、一括だと103.3%です。

14.Micky|第一生命

第一生命のMickeyは、先ほど紹介したこども応援団と基本的な仕組みは同じです。

18歳から22歳まで毎年1回計5回の学資金が支払われます。

異なる点は、保険料払い込み免除適用範囲と返戻率のみ。

学資応援隊は、死亡のほか三大疾病なども保険料払い込み免除カバー範囲でしたが、Mickeyは死亡のみ適用されます。

もしくは、保険料払い込み免除を付帯しないという選択もできるのです。

Mickeyで保険料払い込み免除を付帯した場合、毎月の保険料は16,323円、返戻率は102.1%となります。

付帯しなかった場合の保険料は16,226円、返戻率は102.7%です。

大きな差は生まれないので、保険料払い込み免除は付帯するのがおすすめ。

15.わくわくポッケ|太陽生命

貯蓄性よりも保障を重視したい方に人気なのが太陽生命の学資保険です。

特約を付帯することで、保険料払い込み免除の適用が広くなり、三大疾病まで保障されるようになります。

その他にも、育英年金特約や子供医療特約など豊富なオプションが用意されています。

そのため、好きな特約を付帯したオーダーメイドの保障型学資保険が作れるのです。

プランは2つ用意されており、Ⅰ型は18歳の時のみ学資金が支払われ、Ⅱ型は高校入学時と大学入学時に学資金が支払われます。

また、どちらのプランにも、20歳もしくは22歳の時に満期金を受け取れます。

学資金は所定の年齢に達した直後の10月1日に支払われるため、推薦入試にもばっちり対応。

受取総額250万円でⅡ型、各特約を付帯してシミュレーションすると、毎月の保険料は21,620円、返戻率は約64.2%となります。

16.ゆめ|朝日生命

朝日生命の学資保険「ゆめ」は、幼稚園入園から大学入学までの、入学費用に備えられる学資保険です。

満期は18歳と22歳から選べ、最大で7回学資金を受け取れます。

基本的な保障内容は、保険料払い込み免除のみのシンプルなもので、ニーズに応じて特約をつけてカスタマイズをします。

特約で用意されているのは、傷害特約・災害入院特約・手術給付金子供疾病入院特約です。

どれも子供の医療保障なので、自治体の制度を確認し、他の保険の保障内容と被らないように付帯しましょう。

受取総額330万円で、契約者年齢35歳の時、毎月の保険料は14,382円となります。

公式サイトには、払込期間が記載されていなかったため、返戻率は出せません。

ただし、高確率で元本割れを起こしてしまうでしょう。

17.えくぼ|朝日生命

朝日生命はゆめの他、えくぼという学資保険も販売しています。

えくぼもゆめと同様に、進学時にかかる費用に備えられる学資保険です。

ただし、えくぼは主契約に育英年金が含まれています。

この育英年金がなかなか優れたもので、年齢に応じて年金額を増えていくのです。

14歳までは満期金額の30%、15歳から17歳までは50%、17歳から21歳までは100%の年金が支払われます。

小さな頃はお金がかからないため年金額を抑え、大きくなると年金額を上げているのです。

これは非常に合理的な育英年金制度だと思われます。

また、子供の医療保障特約をニーズに応じて付帯することも可能です。

受取総額330万円で契約者年齢35歳の時、毎月の保険料は16,260円となります。

18.ニッセイこどもの保険げんき|日本生命

ニッセイこどもの元気保険は、小・中・高と大学入学時にかかる費用に備えるための学資保険です。

祝い金は据え置き可能なので、特に必要なければ、必要な時期まで預け続けられます。

大きな特徴としては、主契約に育英年金が含まれていることでしょう。

また、子供の病気やケガが原因の手術や入院に備えられる特約もあります。

受取総額210万円でシミュレーションすると、毎月の保険料は10,759円で、返戻率は約90.4%です。

育英年金がついた学資保険の中では、返戻率は比較的高いほうだと思われます。

19.ニッセイ学資保険|日本生命

先ほど紹介したニッセイこどもの保険げんきよりも、ずっと人気があるのがニッセイ学資保険です。

契約件数は30万件以上突破しており、返戻率も非常に高い。

祝い金あり型となし型の2プランがあり、なし型は大学入学にあたる年齢から毎年1回計5回学資金が支払われます。

対して、祝い金あり型は大学入学にあたる年齢から毎年1回の計5回に加え、小・中・高入学前にも学資金を受け取れるのです。

祝い金は据え置き可能なので、念のため「あり型」に加入しておいて、必要なければ18歳まで引きださないという選択肢もあります。

受取総額300万円で祝い金なし型に加入した場合、毎月の保険料は13,350円、返戻率は104.0%になるのです。

20.成長樹|フコクしんらい生命

小・中・高と大学進学時にかかる費用に備えられる保障型の学資保険です。

養育年金が主契約につけられているので、確実に元本割れを起こします。

養育年金は、契約者に万が一が起きると、満期まで毎年基準保険金額の50%が支払われるのです。

基準祝い金額は50万円から10万円単位で設定できるため、細かな受取総額や育英年金額の設定ができます。

受取総額200万円でシミュレーションすると、毎月の保険料は11,750円、返戻率は約78.8%です。

21.オリックス生命終身保険RISE

最後に紹介するのは、学資保険ではなく終身保険です。

実はオリックス生命の終身保険は、学資保険代わりとして活用されることもあります。

終身保険RISEは、保険料払い込みが終るまで解約返戻金を抑えた終身保険なので、保険料は割安です。

そして、保険料の支払いが終わると、返戻率は100%を超えます。

また、学資保険とは異なり解約返戻金はずっと据え置き可能なので、老後資金や結婚資金などにも活用できるのです。

保険料払い込み免除こそありませんが、契約者が死亡すると、まとまった保険金がすぐに支払われます。

ソニー生命や明治安田生命などの学資保険と比べると、返戻率は負けてしまいますが、解約返戻金の自由度は魅力的です。

保険金額300万円、保険料払い込み期間15年でシミュレーションすると、毎月の保険料は13,095円、保険料払い込み終了直後の返戻率は100.5%となります。

返戻率は据え置き続けると上がるので、大学進学時にはもう少し高くなっているでしょう。

学資保険Q&A~学資保険の気になるお悩みにお答え!

最後に、学資保険に関するよくお悩みや質問に答えていきます。

学資保険と税金の関係性や貯蓄型と保障型のメリット・デメリットなどを解説していくので、きっと参考になるはずです。

学資保険と税金について教えてください

学資保険で受け取るお金に税金がかかるのかどうか不安な方もいるでしょう。

学資保険で受け取る給付金は、一時所得扱いになります。

具体的に言えば、総収入金額から総支払保険料と50万円の控除額を差し引いた金額が、一時所得の課税対象となってしまいます。

例えば、18歳に200万円の満期金を受け取り、総支払保険料は180万円だったとしましょう。

すると、200万円ー180万円ー50万円の-30万円となりますよね。

この場合は、課税対象とならないのです。

現在の学資保険だと、よほど高額な満期金を受け取らない限り、課税対象とはなりません。

そのため、基本的には満期金や一時金で、税金の心配をする必要はないでしょう。

注意が必要なのは、毎年受け取るような学資年金タイプです。

学資年金は雑所得扱いになります。

会社員などは20万円の非課税制度がありますが、自営業者はありません。

自営業者は年金タイプで受け取る学資保険だと、課税対象となるので注意しましょう。

だからと言って、自営業者が年金タイプを避ける必要はありません。

一括で支払われる学資保険よりも、年金タイプの方が返戻率は高いです。

税金額を差し引いても、年金タイプの方が得をする可能性が十分にあります。

まずは、税金額を計算してみるといいかもしれません。

学資保険以外に子供の教育費を準備する方法を教えてください

教育費を学資保険だけで準備する方は少なければ、学資保険だけに頼るのもおすすめできません。

商品によっては、受取総額500万円以上の高額設定も可能ですが、学資保険には次のようなリスクがあります。

・インフレ
・保険会社の倒産
・途中解約

このようなリスクを回避するためにも、教育費準備はリスク分散が基本です。

では、どのような貯蓄方法が人気なのでしょうか?

ソニー生命保険が実施した「子どもの教育資金に関する調査2017」によると、最も多いのが学資保険、次いで銀行預貯金、財形貯蓄でした。

やはり、学資保険と銀行預貯金が一番人気で、安心の貯蓄方法です。

学資保険は銀行預貯金にない高い利率があり、銀行預貯金は学資保険のデメリットであるインフレをサポートします。

目標額の6~8割は学資保険で貯蓄し、残りは銀行預貯金を活用するのがいいでしょう。

金融投資などもいいですが、リスクが大きいので、メインの貯蓄方法とするのはやめましょう。

学資保険を受け取るタイミングはいつが良いのか教えてください

学資金受取タイミングは、主に以下の4パターンです。

・小学校から大学までの入学時
・(中学)高校と大学入学時
・大学入学時
・大学生活毎年1回

基本的な4パターンは上の通りで、どれを選ぶべきなのかは家庭によって異なります。

例えば、私立中学校に通わせるつもりなら、中学入学時に学資金を受け取れるものがいいでしょう。

私のおすすめは、大学入学時から毎年1回学資金が支払われる商品です。

なぜなら、このパターンが最も返戻率が高くなるからです。

言い換えれば、最もお得になるパターンでもあります。

また、大学生活にかかる費用に備えられるのも魅力的です。

入学年度ほどではありませんが、大学生活中は多くの費用が必要となります。

毎年の授業料や交際費、仕送り、家賃、就活費用、留学費用などなど挙げていったらきりがありません。

これらの支出に貯蓄や収入だけで対応するのは難しいでしょう。

だからこそ、学資保険で毎年の支出に備えるのがおすすめです。

毎年数十万円の祝い金を受け取れば、大きな手助けとなります。

学資保険の保険料を全期前納するメリットとデメリットを教えてください

学資保険の全期前納とは、保険期間中の保険料全額を一括で支払うことです。

保険料はまとめて支払ったほうが返戻率は高くなり、全期前納が一番返戻率が高くなる支払方法となります。

よく似ているのが、一時払いです。

一時払いも、保険料全額を一括払いする点では同じ。

全期前納と一時払いの異なる点は、保険料の扱い方です。

全期前納は保険料を預けるという形式ですが、一時払いは保険料を支払うという形式。

そのため、一時払いの方が返戻率は高くなります。

しかし、途中解約した時に、保険料が戻ってこないというデメリットがあるのです。

また、一時払いだと保険料払い込み免除を受けられません。

以上の点を踏まえると、一時払いよりも全期前納の方がおすすめです。

全期前納のメリットとデメリットは以下の通り。

【メリット】

・返戻率が約10%上がる
・保険料払い込み免除を受けられる
・毎年、生命保険料控除の対象となる
・途中解約しても、大きく損しない

【デメリット】

・一時払いの方が返戻率は高い
・インフレ対応できない

すでにまとまった教育資金のある方は、全期前納を考えてみるのもいいでしょう。

ドル建て学資保険のメリットとデメリットを教えてください

学資保険の中には、円ではなくアメリカドルで教育資金を積み立てられるものがあります。

外貨で積み立てるメリットは、通常の学資保険では考えられないほどの大きなリターンを期待できることです。

基本的に、ドル建て学資保険の返戻率は120~130%となっています。

非常に魅力的に思えますが、為替変動のリスクがあることは知っておくべきです。

学資金は外貨でドルで支払われるため、その時のレートによって大損することもあります。

そのため、ドル建て学資保険では、目標額の一部を貯蓄するのがおすすめです。

シングルマザーに学資保険は必要ですか?

シングルマザーで学資保険加入を検討している方もいるでしょう。

結論から言えば、家計に余裕があるのなら、加入するのがおすすめ。

学資保険のメリットは、銀行預貯金よりも高い利率と保険料払い込み免除です。

母子家庭ということもあり母親に万が一が起きれば、子どもは教育資金を得るのが難しくなります。

そのリスクに備えるために、学資保険に加入しておくといいでしょう。

返戻率の高い商品に加入すれば、支払総額以上のお金が戻ってくるので、損することはありません。

まずは家計に余裕があるのかどうか確認してみてください。

シングルマザーは特に途中解約を避けるべきで、そのためにも無理のない保険料設定が重要です。

学資保険とこども保険の違いを教えてください

学資保険選びをしていると、こども保険という単語を見かけます。

学資保険とこども保険の違いは何でしょうか?

どちらも教育資金を積み立てるという目的では同じですが、以下の違いがあるのです。

・学資保険:教育資金がメインの目的
・こども保険:子どもの医療保障などがメインの目的

ただし、法律などで厳密に違いが定められているわけではありません。

そのため、「こども保険」という名の学資保険商品もあります。

大切なのは、商品名ではなく保障内容をしっかりと見ることです。

こども保険だからと敬遠してしまうと、商品選択の幅を狭めてしまいます。

返戻率や保障内容を見て、あなたに合った学資保険を探していきましょう。

貯蓄型と保障型の学資保険それぞれのメリットとデメリットを教えてください

学資保険は大きく、貯蓄型と保障型の2つに分けられます。

貯蓄型は保障がシンプルな代わりに返戻率が100%を超えるもの、保障型は保障が充実している代わりに元本割れをするものです。

地方自治体の医療制度が充実していることなどが考慮され、現在人気の学資保険の多くは貯蓄型となっています。

しかし、人気だからという理由で貯蓄型を選ぶのはおすすめできません。

貯蓄型と保障型のメリット・デメリットを理解して、あなたに合ったタイプの学資保険を選ぶべきです。

以下にメリットとデメリットをまとめたので参考にしてください。

【貯蓄型のメリット】

・支払総額よりも多い金額を受け取れる
・固定金利の場合、元本は保証される
・保険料が比較的割安

【貯蓄型のデメリット】

・保障は保険料払い込み免除のみ
・途中解約することで、大きく損する
・インフレに対応できない

【保障型のメリット】

・育英年金やこども医療保障などがある
・子どもの死亡保障がある

【保障型のデメリット】

・受取総額が支払総額を下回る
・インフレ対応できない

どちらがいいのか決めることはできません。

各家庭によって必要なタイプは異なりますが、まずは現在加入中の保険保障と自治体の助成制度を確認してみてください。

保障型の学資保険に加入しなくてもいい理由が見つかるかもしれません。

学資保険以外の選択肢を教えてください

学資保険以外の選択肢を探している方は、低解約返戻金型終身保険を検討してみてください。

終身保険は保険料の支払いが終わると、返戻率が100%を超えるのです。

保険料払い込み期間を15年や20年と短期払いにすることで、学資保険の代わりになれます。

ただし、純粋な返戻率は貯蓄型学資保険の方が高いです。

終身保険への加入を検討すべき方は、解約返戻金を自由に使いたい方。

学資保険とは異なり、終身保険は死ぬまで返戻金を据え置けるので、教育資金のほか老後資金などにも活用できるのです。

特に、まだお子様が小さくて、すでにまとまった資金がある方は終身保険に加入するのもいいでしょう。

終身保険は、ライフプランに応じた自由な返戻金の使い方ができるのが魅力です。

その他にも、投資信託で運用する変額保険やつみたてNISAなども人気の方法。

教育資金準備方法は色々あるので、学資保険以外にも目を向けてみましょう。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました!

人気ナンバーワンの教育費準備方法の学資保険には、次のようなメリットがありました。

・銀行預貯金よりも利率が高い
・安全に資産を増やせる
・親の万が一の保障がある

学資保険選びで迷ったら、返戻率が高いものを中心に探すのがおすすめ。

学資保険では貯蓄性を高め、子どもの医療費は自治体の制度もしくは格安の医療保険に頼るといいかもしれません。

あなたに合った学資保険に加入できるのを願っています!

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