韓国の治安は悪い?良い場所は?外務省発表のデータを元に分かりやすく解説

2024.07.16

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皆さんは韓国に行ったことはありますか?

韓国は日本人にとっても人気の旅行先ですし、韓国人にとっても日本は人気の旅行先です。

隣国ということから、昔から深い繋がりがあります。

治安に関しては、外務省の危険情報は出ていません。

ただし、北朝鮮情勢もあり、予断を許さない状況は続いています。

反日デモも多く起こっており、デモに巻き込まれないようにしなければなりません。

実際の犯罪の総発生件数を見ると、2017年には1,662,341件となりました。

特に、京畿道では417,066件もの犯罪が発生しています。

人気のソウル特別市でもこれに次ぐ多さとなっています。

日本人が実際に巻き込まれたトラブルや事件も発生しています。

例えば、スリや置き引きなどの窃盗、性犯罪などです。

さらに、韓国特有な事例として、エステ店でのトラブルやコールバンで高額な料金を請求されるトラブルも起こっています。

これらのトラブルや反日デモに加えて、韓国特有のルールを良く知ることも大事です。

例えば、外国人の政治活動が禁止されていたり、身分証明書を常に携帯する義務があったり、たばこのポイ捨てが禁止されています。

これらはすべて罰金の対象となり、身分証明書の不携帯でも100,000円以下の罰金が科せられます。

韓国の病気に関しては、感染症が流行することが多くなっており、最新の情報を得る必要があります。

さらに、大気汚染も深刻です。

トラブルや事件が起こったり、体調不良になったときには、警察や消防、救急は日本語で対応してくれますし、病院も日本語対応のところが多くあります。

これらの連絡先も最後にご紹介していますので、合わせてご覧ください。

韓国の治安は良いのか悪いのか

韓国は日本と同じ東アジアに位置し、東京から飛行機でわずか約2時間半で行ける、日本に非常に人気のある国です。

2018年には冬季オリンピックが平昌で開催され、多くの日本人が韓国を訪れました。

日本ではかつてから韓流ブームが起こり、韓国のファッションやメイク、美容、韓国語などは、若者を中心に人気があります。

韓国人女性の顔に近づくためのメイク動画もSNSに投稿されているのをよく見かけます。

2017年には日本から韓国に訪れた人は2,311,447人となりました。

旅行会社のツアーも安くて20,000円台で行けることもあり、何度も訪れたことがある人も多いでしょう。

さらに、2018年には、日本を訪れる韓国人も、中国人につづき2番目に多くなっています。

日本語が通じるところが多いため、韓国は日本人にとって行きやすい場所、だから安全だ、と思っている人も少なくないはずです。

外務省によると、現在韓国には危険情報は出ていません。

しかし、韓国の場合には油断できない理由が2つあります。

1つ目は、北朝鮮の隣国であることです。

北朝鮮は、皆さんご存知の通り、ミサイル開発や発射で世界各国を脅かしている状況です。

その北朝鮮の陸続きで隣にある国が韓国ですので、常に緊張状態があります。

数年前には、弾道ミサイルの発射により、日本の一部の地域でJアラートが発動しました。

2018年には史上初の米朝首脳会談が行われ、非核化が期待され、国際関係が一気に好転するのではないかと思った人も多いのではないでしょうか。

私もそう思いました。

しかしながら、今年の5月4日には新たに飛翔体が発射されました。

いつ北朝鮮の情勢が急変するか分からないところが怖いところであり、現在の韓国の危険情報をすべてが全て頼りに出来ない状況なのです。

さらに、2つ目は、歴史問題による反日感情が存在することです。

韓国では、頻繁にデモが起こっていることはよく耳にします。

政治への不満に対するデモも多く、外務省では私たち日本人が巻き込まれないように頻繁に注意喚起しています。

中でも怖いのが、反日デモです。

最近では、「3.1独立運動100周年」におけるデモに対する注意喚起も発表されました。

3月1日や竹島の日など日本と関係のある歴史的な日には、反日感情が高まる韓国人もいるのです。

これら「北朝鮮の脅威」と「反日デモ」のことも含めて、以降、外務省の発表を参考に韓国の治安や病気などについて、解説していきます。

参考サイト⇒日本政府観光局「各国・地域別 日本人訪問者数」日本政府観光局「訪日外客数(2018年12月および年間推計値)」外務省海外安全ホームページ「危険・スポット・広域情報」外務省海外安全ホームページ「「3.1独立運動100周年」に際するデモ等に関する注意喚起」

韓国における犯罪発生状況について

最初に、韓国での犯罪の発生状況について、解説していきます。

2017年の韓国における犯罪発生件数は、1,662,341件となりました。

具体的にどういった犯罪がどのくらい発生したかについては、外務省の海外安全ホームページには載っていません。

ただ、日本と比べると、殺人や強姦、性犯罪などの人口100,000人あたりの発生件数は高いというデータは出ています。

同じアジア圏の台湾や香港と比べると、統計の取り方の違いはありますが、犯罪の総発生件数は多くなっている状況です。

参考サイト⇒外務省海外安全ホームページ「安全対策基礎データ」

韓国で日本人や観光客が巻き込まれやすいトラブルや事件

次に、韓国に行く方なら気になる、日本人が巻き込まれやすいトラブルや事件について、ご紹介していきます。

大きく分けて4つあります。

①スリや置き引き

これは、どこの国に行ってもそうですが、韓国でもスリや置き引きが巻き込まれやすいトラブルになっています。

具体的には、手荷物から目を離した隙に取られた事案や、人の多く集まる場所でスリに遭った事案等が発生しています。

韓国には、女性を中心に洋服や化粧品を買う目的で行かれる人も多いでしょう。

ショッピングに気を取られている隙に、スリにあったり置き引きにあったりすることも十分考えられます。

②性犯罪

前述したように、韓国では日本より性犯罪の発生件数が多くなっています。

女性側の被害としては、サウナで体を触られた事案や、すれ違いざまに体を触られたといった事案が発生しています。

さらに、日本人男性が女性への強制わいせつで逮捕されたという残念な事案も発生しています。

1つ行動を間違えると、自分が加害者になりかねません。

③エステ店などでのトラブル

韓国には美容目的で訪れる人も多いでしょう。

しっかりとした、つまり合法のお店もあれば、免許のない者が、許可を得ていない者がサービスを提供しているお店があるのも事実です。

そういった違法なお店の施術は、健康上の被害が出てくることもありえますし、金銭的なトラブルが発生してしまう可能性もありえます。

④コールバンで高額な料金を請求される。

コールバンとは、大きな荷物を持つ人が利用する貨物車のことで、料金は乗客との合意により決められます。

韓国に渡るときは荷物は少なくして行くけれど、予想外の買い物をして、荷物がかなり重くなってしまうということもあり得ます。

日本人を目当てにしているコールバンもあり、高額な料金を請求される事案が発生しています。

参考サイト⇒外務省海外安全ホームページ「安全マニュアル」

韓国で特に注意が必要な治安が悪い場所

次に、韓国において特に治安が悪い場所をご紹介します。

前述したように、反日デモが起こる時期になると、その場所は日本人にとっては治安の悪い場所となってしまいます。

その他にも統計的に見ると、犯罪の発生しやすい場所が浮かび上がってきます。

一番犯罪発生件数が多いのは、京畿道(キョンギ道)で417,066件です。

京畿道とはソウルの周りにある地域で、有名な「水原華城」などがある場所です。

全体の25.1%の犯罪がこの地域で発生しています。

次に、多いのはソウル特別市で320,193件、そして釜山広域市と続きます。

以上の地域では、特に夜の外出に気をつけましょう。

参考サイト⇒外務省海外安全ホームページ「安全マニュアル」

韓国での防犯対策について

次に、韓国での防犯対策についてご紹介します。

先ほどの日本人が巻き込まれやすい4つのトラブルに合わせて、説明します。

①スリや置き引き

スリや置き引きは、どこの国に行っても巻き込まれやすいトラブルになります。

ただ、スリや置き引きは、バッグの持ち方や自分自身の意識を変えることで防げるものでもあります。

バッグは前に持つこと、口の開いたバッグを持ち歩かないこと、どんなときでも肌身離さず持ち歩くこと、自分は被害に遭わないから大丈夫という意識を捨てることなどが大事です。

特に先ほどの犯罪発生件数が多い京畿道やソウル特別市などでは、気をつけましょう。

②性犯罪

性犯罪に関しては、胸元の大きく開いたものなど露出の多い服装を避けることが大事です。

できるだけ人ごみを避けて歩く意識も持ちましょう。

さらに、自分自身が訴えられ加害者にならないためにも、安易な行動は避け、お酒の場では特に注意しましょう。

③エステ店などでのトラブル

違法なお店に入らないないためには、ネットであらかじめ評判を確認しましょう。

お店のホームページを確認して信頼が持てるかどうかも大事です。

「韓国 エステ おすすめ」などと調べると、リアルな声が見えてくるかもしれません。

個人のブログではより詳しい利用者の声が見つかるかもしれません。

④コールバンで高額な料金を請求される。

そもそもコールバンのような、乗客との合意で料金が決まるシステムの乗り物は日本では聞かないので、「タクシーに似たこういった仕組みのものが韓国にはある」ということを覚えておくだけでも違うでしょう。

タクシーを探す自分に声を掛けて、乗るように促す車両は避けましょう。

参考サイト⇒外務省海外安全ホームページ「安全対策基礎データ」

韓国に滞在している時に特に注意するべきこと

次に、韓国にいるときに特に注意するべきことについてです。

前述してるとおり、韓国ではスリや置き引きなどの4つのトラブルやデモに注意しなければなりません。

その他にも、韓国滞在中には法律に違反し、罰金を支払うといった事態も避けたいですよね。

そこで、特に注意したい罰金を科せられてしまう3つの行動について、ご紹介していきます。

①政治的な活動をしてはいけない。

韓国では、外国人の政治活動は原則禁止されています。

具体的には、韓国を批判する文書を作ったり、販売したりすることが禁止されています。

さらに、韓国の国旗を損傷させる行為も厳しく罰せられてしまいます。

前述したように、韓国人の中には反日感情の強い人もいます。

文書を作ったり、国旗を破いたりするまでいかなくても、トラブルを避けるために、これらに近い行為も控えましょう。

②身分証明書を常に持ち歩かなければならない。

パスポートなどはなくさないようにと常に持ち歩く人はいると思います。

一方で、スリにあったときのことを考えてホテルに置いたままにしている人もいるのではないでしょうか。

韓国では法律で、外国人に身分証明書を常に携帯する義務を課しています。

違反すると、1,000,000ウォン、日本円で約100,000円の以下の高額な罰金が科せられてしまいます。

③たばこのポイ捨てにも罰金が科せられる。

韓国では、たばこのポイ捨てにより罰金が科せられる場合もあります。

実際は中々、ポイ捨てする日本人はいないかもしれません。

韓国では、その他にもお酒を飲んで騒ぐ行為などにも罰金が科せられるといった細かいルールがあります。

旅行中、滞在中に罰金を支払うことは誰しも避けたいことです。

渡航前に一通りルールに目を通しましょう。

韓国は何回も行っているから私は大丈夫、という人も、いつルールが変わるか分かりませんので、注意しましょう。

参考サイト⇒外務省海外安全ホームページ「安全対策基礎データ」

韓国で特に注意をするべき病気とケガ

次は、話題を変えて特に注意すべき病気とケガについて見ていきます。

韓国では、注意したい病気が2つあります。

①感染症

韓国では、数年前にMERSコロナウィルスが流行しました。

去年も多くのMERS関連の情報が外務省から発表されました。

2016年には、コレラ患者も発生しました。

インフルエンザを含めたこれらの感染症にかからないためにも、手洗い・うがいの基本的なことを韓国滞在中も徹底しましょう。

さらに、今年の5月8日には、新たに世界各地で麻疹・風疹が流行しているとの注意喚起がなされました。

妊婦さんは特に注意しましょう。

②大気汚染

日本でもPM2.5などの大気汚染は近年、問題となっています。

テレビのお天気コーナーでは、PM2.5の情報が伝えられていますし、某天気予報サイトでも、各地のPM2.5の飛来状況が確認できます。

韓国でも近年、黄砂やPM2.5などによる大気汚染が深刻になっています。

日頃からニュースをチェックし、必要なときはマスクを着けて外出しましょう。

参考サイト⇒外務省海外安全ホームページ「安全マニュアル」外務省海外安全ホームページ「海外における麻しん(はしか)・風しんに関する注意喚起(その2)」

韓国の衛生面での心配点

次に、韓国での衛生面での心配点についてです。

韓国では、意外にも衛生状態が良くないお店も存在しています。

特に貝類などの生ものは注文せず、熱が通されているものを食べるようにしましょう。

参考サイト⇒外務省海外安全ホームページ「安全対策基礎データ」

韓国で何かあった際の連絡先と対処方法

最後に、韓国でトラブルや事件に巻き込まれたり、体調を崩したときの連絡先と対処方法についてご紹介します。

<警察>112

・韓国の警察に繋がり、「ジャパニーズ プリーズ」と伝えれば、通訳者との三者通話ができます。

<救急・消防>119

・こちらも「ジャパニーズ プリーズ」と伝えると、通訳者との三者通話ができます。

<在韓国日本国大使館領事部>(領事部代表)02-739-7400

・事件や事故が起こった際には、警察に連絡するとともに、大使館領事部にも連絡しましょう。

・ソウル特別市内にあります。住所もメモしておきましょう。

<119ソウル健康コールセンター>119

・24時間対応しています。

・「ジャパニーズ プリーズ」と伝えると、日本語通訳者に繋がり、医療相談を受けられたり、病院や薬局も教えてくれます。

<カトリック大学校ソウル聖母病院国際診療センター>02-2258-5747(日本人が対応してくれます)

・ソウルにありますが、平日の8時から17時までしかやっていないので、注意しましょう。

<亜州大学病院国際診療センター>031-219-5546(日本人が対応してくれます)

・京畿道にあり、診察時間は平日9時から16時で若干短めです。

これらの電話番号に合わせて、クレジットカードを紛失した際のクレジットカード会社の連絡先もメモしておきましょう。

警察や消防、救急、大使館、病院も日本語に対応していますので、焦ることなく落ち着いて指示に従うようにしましょう。

参考サイト⇒外務省海外安全ホームページ「安全マニュアル」

まとめ

以上、韓国の治安についてでした。

最後にご紹介したように、警察などは日本語で対応してくれますし、病院も日本語対応のところが多いため、何かあったも安心だ!と思えますよね。

ただ、旅行中、滞在中は楽しいものになるようにしたいですよね。

警察にも病院にもお世話になることは避けたいので、ぜひ日本人が巻き込まれやすいトラブルなどに注意して、防犯対策をしっかり講じてから、韓国に渡航しましょう。

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